ウエハースの椅子
57件の記録
魚田@sknd2026年6月28日読み終わったかつて読んだ昔のインタビューで『ウエハースの椅子』について、「あの小説では絶望がしゃべりますもんね」と言っているのを読んでびっくりし、そんなシーンあったっけ、と確認だけするつもりで手に取りそのまま一気に読んでしまった。信じられないくらい良かった。 しばらく読んでない他の本も読み返したくなった。『ちょうちんそで』とか。 ※インタビューは『小説トリッパー』2024年春季号、聞き手:町屋良平
- なち@nanananachi772026年5月21日読み終わったウエハースの甘くて、噛んでしまうとさくっとほろっとすぐに溶けてしまう。 それが椅子になってしまったら、重さになって耐えられるはずもなかった。いくら甘くても。 甘い時間を過ごしている。だけどその時間にどんと腰掛けられるような、悶えかかれるような人間じゃない。 そして寄りかかってしまう前に、そのウエハースが壊れてしまわぬように。 壊れてしまって落胆という絶望を知る前に。 手放してしまおう。それは私の決断だから。裏切られての絶望じゃない。 絶望の顔が覗き込んでくる。だけど飲み込まれないように手放すの。 そういう物語なのかなと私は思った。 甘すぎる肯定は安心というより、ある意味自分がないような気もしてくる。 それこそが自分の不安定さに忍び寄ってきてしまったのかなと。 それがなんだか切ないというより、ただ水に浮かんで空を仰ぎみてる時のような。そんな感覚になれる一冊でした。

チャイ@chai_cat2026年3月28日読み終わった「人生に絶望するわけではない。あのころからずっと人生と絶望はイクォールなのだ。」 「絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。」 本文より “絶望”を辞書で引く 「すべての望みを失うか、または欠けている状態」 言葉にしてもピンとこない。 しかし、本文に溢れる物憂げな雰囲気や孤独は読み手を絶望に誘う。

本の動物@a4msk2026年1月25日読み終わった生きることに対して満ち足りたという感覚。 いつ死んでも受け入れられるという感覚。 世界から見た自分の存在意義。 これらを突きつける「絶望」と向き合うのに必要なのは未来に対しての欲望なのかもしれない。

栞@shiorinna2026年1月12日買った読み終わった再読再読! 夜と朝の境目に読みたくなる物語。眠たくて夢をみているような気持ちになる。江國香織さんは一つ一つの言葉がさらさらと入ってくる。 浮気とか不倫はしたりされたりする経験がないからあまり共感できないけれど、突然孤独を感じたり絶望が隣にいる感覚はちょっとわかる。主人公の38歳に近づくともっと共感できるのかな。









ひの@hino_maya412026年1月12日読んでる『死はやすらかなものだ、と、私と妹は考えている。あるいは、そう考えることにきめている。それはいつか私たちを迎えにきてくれるベビーシッターのようなものだ。私たちはみんな、神様の我儘な赤んぼうなのだ。』 なんてやすらかな死の受容の表現!

- ゆ@yumchy2025年6月8日読み終わった恋をすると絶望と一緒に閉じ込められる、みたいな女性らしい瞬間は誰しもある えくにかおりさんの筆致で描かれるとさらさらと読めてしまう その甘ったるい描写よりも、途中に挟まれる主人公の感覚についてが読んでて心地よかった 小学校は生きづらかったとか、自分の子供には強くなってほしいとか、このひとの淡い部分に共感できたので読めた 恋愛に溺れる気持ちはわかるけど甘ったるい性行為の描写は苦手だ

いいこ@115_iiko2025年2月14日読み終わった知ってる気がする気持ちと、知らない実例・自分は持ち合わせていない感覚・体験の交差する感じが心地よい物語だった。 きっとこの物語に出てくる私(主人公)の恋人は相当にずるい人で、だけどそのずるさを持ったまま私のことを愛していて、私も、ズルさを持ったまま自分を愛す恋人を許容している、どころかそういう人を私は寄せ付けているんだろうなとも思った。






































