君の六月は凍る
39件の記録
- マオ@pb-mao2026年3月27日読み終わった同著者の『ババヤガの夜』『父の回数』が良かったので手に取った一冊。 冒頭の静謐な語り口から惹かれるままに、一気に読んでしまうのが惜しくて、少しづつ味わうよう読んだ表題作。 路地裏の足元を覗き込むより昏く、覚えはあるのに、どこか他人事で、それなのに、知っているとさえ思える、貧しさのなかにある癒しに支えられた生活。 ヒリつくような抑圧の不穏な足音に怯えながら、ままならない日々を自分なりに愉しみを見出して生きている人が、いつこの、ぶつん、と鳴る空白の報せに呑まれてしまうのかと、最後まで目が離せなかった併録作。 前情報なしのまま信じて読んで、裏切らない読後の満足感。 今年いちばん推したい作家さん。






むくげ@hachisu_no_flower2026年3月20日読み終わった表題作『君の六月は凍る』ともう一篇の『ベイビー、イッツ・お東京さま』で文章のイメージががらっと変わり、非常に驚いた。王谷晶さんの作品を初めて読んだので、どちらの作品がより本性に近い作風なのか気になる。どちらも読んでいてしっかり面白かった。 文章からくる印象はだいぶ異なるが、根底にある主題は似ているように思う。両者とも、名前を持たない、性別を問わない愛が、少なくとも部分的には描かれている。また、(性欲を含む)愛に対する拒絶も描かれているように感じた。 加えて、田舎の持つ閉塞感、絶望、虚無などの感覚なども裏のテーマとしてあるように思う。どちらの作品でも、登場人物が田舎から脱出する場面が存在している。脱出が成功と言えるかどうかは明かされていないような気もする。

あめのや@Ame22025年12月3日読み終わった絶望は凍て付くことと似ていると知っていたのにわかっていなかった。苦しくなるほど「きみ」の絶望がわかってしまった。「恋」だと「わたし」にまとめられてしまった。
445@00labo2025年10月30日読み終わったまた読みたい表題作は、肉体由来の湿度の表現が良くて、それが不快で、でも目が離せなくて……という葛藤もまた良くて。 『ベイビー、イッツ・お東京さま』 急にジャンプ掲載の忍者漫画の話をする同人女が出てきて声出して笑った。紙面でweb拍手のお返事への案内をするな。 私も二次創作に人間関係への祈りを捧げているし、SSを書くのは儀式だと思ってるのですごく、すごく、そうだよなあと思いつつ、ここまで同人に没頭できてはいないし、いなかったな!?と言う気持ちに。 個人サイトとpixivが両立しててweb拍手が機能してたのって何年くらいだろう。 なんでこの2本が単行本に同居してるのか、2本目を読み始めたときはわからなかったけど、読み終えた今ならわかる。 あの、エッセイでも触れてる『趣味のBL小説』読ませていただくことって、あの、できませんかね……?多分その……好きなカップリングなので……後生ですから……!!

七@mi_sprout2025年10月18日読み終わった「ベイビー、イッツ・お東京さま」 面白い。でも読んでて心が苦しくなる。 この人がずっとオタ活をして癒されながら生きていってほしい… 女の人の正体と、そんなに変貌してしまったという事実、自殺を試みていたという事実に打ちのめされた。



Chico@chico415wabu2025年10月13日読み終わった表題作、「わたし」と「君」をはじめ出てくる人物の性別がわからない。性別なんて分からなくても、どれであっても「わたし」と「君」の間にあるリアルな欲とか怒りとかにゾクゾクした。 もう一編のベイビー、イッツ・お東京さま 半私小説なんですね。それにしても二次創作のあたりは身に覚えがありすぎて共感性羞恥がすごいのなんの。 なんか頑張って生きてるけど、世界ってクソだよなって思う瞬間はあるし、ままならない事もたくさんある。最後よかったな...チェス納豆さん、めちゃくちゃすげぇ賞とったじゃん🏆



喫茶ジャルダンの本棚@july_reading_19752025年9月25日読み終わった借りてきた図書館本表題作は、もう一度じっくり読みたい。そして、「わたし」「君」「B」「Z」の関係性や行間に見えない部分を想像したい。 もうひとつの作品は、東京の光と影がくっきりしているなか、アラサーの主人公の今後が気になる。彼女がどのように生きているのか。…生きていて欲しいな…

夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ『君の六月は凍る』の方は好きなタイプの小説だった。なのでほとんど一気読みだった。 何故か自分の子どもの頃の地元の雰囲気と重ねて読んでいた。 最後はそうくるかと。 『ベイビー、イッツ、お東京さま』は私小説なのかな? 苦しいんだけど読んじゃう。貧しさの辺りが女版西村賢太という感じで胸がジクジクする。 私は腐女子ではないけれど、オタではあるし体型的にも他人事と思えない。































