神様 (中公文庫 か 57-2)

20件の記録
- こねずみ@konezumi2026年3月29日買ったかつて読んだ@ 自宅現代小説を読み始めたきっかけになった作品。 色々なものを含ませながら、隠しながら書いている。 まだ、自分を曝け出していないところに、かえって深みを感じます。

- とみ@to10gostin2026年3月25日読み終わった読んでいる間はずっと、夢みたいな不思議さの中に漂っていた。夢の中でも悲しいとか、切ないとか楽しいとか感じるように、人ではない存在との出会いとか別れに、優しい気持ちにもなるし、ほんのちょっと悲しい気持ちにもなる。ちょうど季節が変わる頃に読んだからか、一緒に移りゆく景色をこの目で見た気持ち。自分の心の動きが心地よくなる作品でした。

もん@_mom_n2025年5月15日読み終わった心に残る一節@ 図書館どれも現実離れした物語なのにするすると心に入ってきて、突然琴線に触れる言葉が飛び込んでくる。やっぱり私は純文学が好きだなあと思う。九つの短編の中で『夏休み』が特に好き。 佐野洋子さんの解説もとてもよく、「夢が発生する魂の場所にスタスタ平気で行って、いつまでも遊んだり、さっさと帰って来たりする川上さんは、ペンで、私達に自分の見ない夢を見せてくれて、私は実に得した気分になる」という言葉に大きく頷く。 p.23 このところ、夜になると何かがずれるようになったのである。何がずれるのか、時間がずれていくような気もしたし、空気がずれていくような気もしたし、音がずれていくような気もしたし、全部ひっくるめてずれていくのかもしれなかった。 p.27 空気は昼の熱気を残して、なまぬるい。夜の中で、自分の影がいくつも重なってくるような感じだった。 p.142 カナエさんの体じゅうが淋しくなった。体のうわっつらも中身も、ぜんぶが淋しくなった。最後まで残っていた淋しくない部分が淋しいにくるりと裏返ったとき、カナエさんは帰らない男に向かって、 「帰ってほしいのです」と呼ばわった。











