神様 (中公文庫 か 57-2)

神様 (中公文庫 か 57-2)
神様 (中公文庫 か 57-2)
川上弘美
中央公論新社
2001年10月1日
8件の記録
  • もん
    もん
    @_mom_n
    2025年5月15日
    どれも現実離れした物語なのにするすると心に入ってきて、突然琴線に触れる言葉が飛び込んでくる。やっぱり私は純文学が好きだなあと思う。九つの短編の中で『夏休み』が特に好き。 佐野洋子さんの解説もとてもよく、「夢が発生する魂の場所にスタスタ平気で行って、いつまでも遊んだり、さっさと帰って来たりする川上さんは、ペンで、私達に自分の見ない夢を見せてくれて、私は実に得した気分になる」という言葉に大きく頷く。 p.23 このところ、夜になると何かがずれるようになったのである。何がずれるのか、時間がずれていくような気もしたし、空気がずれていくような気もしたし、音がずれていくような気もしたし、全部ひっくるめてずれていくのかもしれなかった。 p.27 空気は昼の熱気を残して、なまぬるい。夜の中で、自分の影がいくつも重なってくるような感じだった。 p.142 カナエさんの体じゅうが淋しくなった。体のうわっつらも中身も、ぜんぶが淋しくなった。最後まで残っていた淋しくない部分が淋しいにくるりと裏返ったとき、カナエさんは帰らない男に向かって、 「帰ってほしいのです」と呼ばわった。
  • やまちゃ
    @vsmile
    2025年4月21日
  • キノハ
    キノハ
    @kinoha-00
    2025年3月13日
  • Cota
    Cota
    @Cota-CAT4rd
    2025年3月13日
  • wodkiaki
    wodkiaki
    @wodkiaki
    2025年3月5日
  • 杜
    @mok_q_
    2025年2月16日
  • うみ
    うみ
    @udn_dn
    2023年11月17日
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