カフカ寓話集
12件の記録
縦@tatesenyoi2026年2月12日読み終わったこの寓話集を読む中で感じた盛者必衰。 恐らくそう言ったモチーフをまとめられたのだろう。 断食芸人のみ、別訳者の方のを読んだがそちらの方は余韻、哀愁が残っていた。岩波の方は一度栄えた物が終わりを迎えた時、次へと切り替わる言い方はあれだが清々しいほどの切り替えと冷淡さを全体を通して感じた。 在る者が失き者へと変わった時、1人の人間が世界に与えられるものは一瞬の静寂のみ、世界は変わらず回る...... 読了感は一層のこと清々しい。
にゃめたま@seiji_s2025年12月19日読み終わった断食芸人って話が1番好き 「おれは断食しないではいられないだけの話だからだ。ほかのことはおれにはできないのだ」 「それはな、おれが」 「うまいと思う食べものを見つけることができなかったからだ。うまいと思うものを見つけていたら、きっと、世間の評判になんかならないで、きっとあんたやほかの人たちみたいに腹いっぱい食っていたことだろうよ」 ってセリフ辛い 分かりすぎる


ジクロロ@jirowcrew2025年10月11日読み終わったクルミを割るだけのことはいかなる芸でもなく、だからわざわざ人を集めてクルミを割ってみせる者などいない。だが、わざわざそれをやってみせて、しかもまんまともくろみを成功させたなら、それはもはや単なるクルミ割りだけではなくなる。あるいはたとえクルミ割りであっても、われわれはこれまでクルミ割り芸といったものを見すごしていたことになる。私たちが単にクルミを割っていただけであるのに対して、いまや登場した新しいクルミの割り手が、クルミ割り本来の本質を示してくれたということになり、しかもクルミを割るにあたって、われわれのおおかたよりも少々ぶざまであったほうが、なおのこと有効に働く。 『歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族』


RIYO BOOKS@riyo_books2021年2月6日読み終わったカフカが宇宙全体に対して行う激烈な訴訟〔審判〕の果てにぼくが見いだすのは、まさにこのごまかしの道なのだ。そして、かれの下す信じがたい判決とは、もぐらまでが鼻をつっこんできて彼岸への希望をいだきたがるこの醜態で衝撃的な世界なのだ。 ──アルベール・カミュ





