スピノザの診察室

66件の記録
- 3710@minato_37102025年10月2日読み終わった借りてきた映画を見ている様に情景が広がる感覚で読んだ。 最先端医療と終末期医療って対極だよなぁ…。 辻さんの『おおきに、先生』のエピソードはとても良かった。確かにお看取りした方から直接お礼を言われる機会なんてそうそうないもんな…。悲しくも温かいエピソードで印象的だった。 事あるごとに出てくる京都の銘菓が食べたくなるのはちょっと難点。
- ゆけまる@yukemar_142025年9月18日読み終わったとても好きな本に出会った! スピノザが好きな身としてはもちろんスピノザ味のある要素を探しながら読むわけですが、どれもが絶妙な力加減で語られてて、マチ先生の哲学の根幹を成しているのに、全く押し付け感がないのがすっごくよかった。「深い諦観があったが、暗い絶望は見えなかった」っていうさりげない一節がなんだかスッと入ってきた。決定論的必然性を受け入れることと、自由に向かって実践を重ねていくつまり努力していくこと、それぞれ単体ではわかるというか好きな考え方なんだけど、同時には並び立たないというか私の中で折り合いがまだつききってなくて、でもちょっとだけ理解に近づいた気がする。「何でもできるって万能感を抱えながら無限に走らされる方がずっと過酷」 マチ先生と花垣先生、どっちも、というか二人合わせてほんっとにかっこよかった。痺れるタイプのかっこよさ。命を左右する緊迫するシーンでの鋭い判断、先回りして手を打っておく危機管理能力。全体を通しては柔らかい、温かいお話だけど、医療モノのいわば醍醐味とも言えるような緊迫感あるシーンもあって、全体としてほんっとに面白い話だった。しかももう続編が発売目前!そんなの絶対買うじゃん。 あと、ご多分に漏れず、、京都の和菓子の描写絶妙すぎてほんとに食べたくなった。知ってたのは阿闍梨餅だけ。私は「焼栗の金平糖」が気になった。なんぞそれ
- こつ子@kotsuko122025年9月13日読み終わった看取りをするとき、なんて声をかけたらいいのかわからずいつも黙礼をする。 その場にいる人や命を終えた人すべてを慮る言葉が見つからないのだ。失礼があってはいけない、永い人生の幕引きを汚してはならない。 雄町先生はお疲れ様でした、と言う。 これでよかったのかと考えず、それだけを言う。 考え続ける人にできる今の正解に思った。
- ぱきら@pakira8ibitu2025年9月9日読み終わった借りてきたとても面白かったし、マチ先生のいろんな言葉に泣きそうになった。医療は日進月歩で、その昔の主治医は「医者は医者である限り勉強を続ける必要がある」と言っていた。おそらく看護師も検査技師も全ての医療従事者はそうだろう。彼らに報われて欲しい。そして患者としては自分の辛く苦しい経験の一つ一つが、未来の患者さんの治療に役立つなら(納得はできないけど)無駄じゃなかったのだと思える。「本当にお疲れ様でした」、この言葉を医師に言ってもらえたら救われるだろうなぁ。
- ハルマキ@harumaki9191132025年4月12日読み終わった借りてきた夏川草介さん初読み。何きっかけで読もうと思ったのかは忘れた。映画神カルの予告だけみてお涙頂戴なんだろうと正直思ってたとこあるんだけどどうやら違うのかもしれない。追っかけてみようかな。
- おもち@omochi____s2025年4月11日読み終わった大学病院から地域医療へと移った内科医のお話。名医でありながら穏やかで静かなマチ先生の人柄のように静かであたたかくどこか安心する様な物語だった。登場人物が皆んな素敵でとても好き。生と死との向き合い方についてぐるぐる考えながら読んだ。
- ごぼう@go_bo_ok2025年3月13日読み終わった京都本。やわらかな読書時間となりました 京のまち、行き交う人々、そして命と向き合う人々、さまざまな人のさまざまな時が人の命や幸せの解像度を上げてます 最期はマチ先生のような先生にみてほしい
- かぼちゃ@kabocha2025年3月6日読み終わったよかったー…としみじみ思う。 京都の風景、京都のお菓子などマチ先生と京都の相性の良さ。お菓子類は検索必須! 自分の死生観を見直す、というか考える大事な時間になった。 続きとか出る予定はないのかな…?
- コヌコ@conuco2025年2月28日読み終わった良い言葉があり過ぎていっぱいメモした。 「共感は心にとってなかなかの重労働やから気をつけやなあかんし、必ずしも理解しやなあかんわけじゃない」的な感じで納得。 共感苦手やけどしやなって思っとったから、そうゆう考え方もあるって心の片隅に置いておこ。 精神科の先生の言葉って達観しとるとゆうか、私もそうゆう見方したいなって思う。 あと主人公の若干のチート感も良い。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年2月10日読み終わった本屋大賞ノミネート。 ドラマか映画を観ているかのよう。映像化するなら、できるだけ淡々と、何も起きていないかのように描いてほしい。人の臨終や手術シーンを過剰に演出していないのがとても良かったから。 シリーズ化できそうな登場人物たちでした。