小箱

小箱
小箱
小川洋子
朝日新聞出版
2019年10月7日
14件の記録
  • つぐみ
    つぐみ
    @hatsumikage
    2025年11月12日
  • atomin
    atomin
    @atomin_127
    2025年11月9日
  • 碧衣
    碧衣
    @aoi-honmimi
    2025年11月9日
    死んだ子どもはガラスの小箱の中で成長する。 彼らを愛する人たちは彼らの成長に合わせた必要な物を入れ替える。 一度、役割を終えた幼稚園と郷土史資料館が子どもたちの魂の成長する場所という新たな役割を担っている。 遺髪を竪琴の弦にする。月に一度、幼稚園の遊具を使う。わが子が歩いた地図の世界の中で暮らす。彼らを愛する人たちが証明する彼らの存在と不在。 子どもたちは一体、どこへ行ってしまったのだろう。 “私”の視点で見た子どもたちの無防備な愛らしさ、子どもを想う人たちの痛々しいほどの愛に何度か泣きそうになった。 169頁の「ただし従姉と私にとって、一人の作家の死は、世界の欠落ではなく広がりを意味した。新しく読むことのできる本が増えるのだから、死を悼む心の裏側にはいつも、読書の喜びが控えていた。」は本書の中で印象的な一文だった。
  • ゆうさく
    @pia_39
    2025年10月15日
    どこにもないはずの場所なのに、実在するような、実在したらいいなと思わせるような説得力がある本。悲しいけど、涙よりも爽やかな気持ちが残る、不思議な小説。読んで良かった。
  • ある街で、廃園となった幼稚園を管理する主人公。講堂には郷土歴史資料館から持ち出したガラスケースが並び、なかには命を落とした子供達の未来が展示されている。 幼稚園、郷土資料館、演奏会、すべてが弔いとして機能している街。産声はもうあがらないのか、産婦人科医院は爆破解体されてしまっている。 弔いの番人である主人公が、それにふさわしく身体を小さく折りたたまれていく描写と、口で咥えたペンで架空の手紙を書くシーンが好き。 誰も悲しい、寂しいとは言わない。ただ時が止まった街があるだけだ。反面、ガラスの小箱で暮らす子どもはすくすくと成長していく。人形のお友達ができ、ミニチュアの教材で学び、結婚する。 亡くなってしまった子ども達の親がメインの話だが、焦点が過去ではなく、子どもたちの未来なのが良いと思った。それは決して空白でなく、今日も小箱のなかで綴られてゆくのだ。
  • ゆうさく
    @pia_39
    2025年10月9日
  • mi2
    mi2
    @mi2
    2025年9月15日
  • 雪
    @12yuki85
    2025年8月14日
  • monami
    monami
    @kiroku_library
    2025年8月6日
  • @mmmmhmngs
    2025年7月29日
  • @mmmmhmngs
    2025年7月26日
  • mq
    mq
    @365co
    2025年3月8日
  • meru
    meru
    @meru
    1900年1月1日
    失った子どもの魂を、博物館で使われなくなったガラスのショーケースに入れて、そこで歳を重ねるのを両親と共に見つめる主人公。寄り添うことはせず、香りのついた蝋燭をそっと灯すだけ。 読者もその不思議な物語を少しだけ垣間見るような感覚。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved