プレーンソング

30件の記録
- not_six@not_six2025年8月13日まだ読んでる持って出た今日はただ人に会う日だったけど、お守りみたいに本を選んで #持って出た 。誰かの話じゃなくて、物語が良くて、小説が良かった。 喫茶店で、人がかわるがわるトイレに行ったり喫煙ボックスに行ったりしている間に少し開いて読んだ。そんなわずかな時間にでも自分を取り戻すかのように、いや、そんな言い方は違うか。自分がたった今もちゃんと自分であることを確かめるみたいに。 開いて、滑る文字を捕まえて、口の中で音なく音読する。と、読めるようになってくる。読めてるならオッケー。今、わたしオッケー。 喫煙者のその時間だってやってる事は同じだと思う。 そんな風にお守りみたいに本を選んで持って出たり、出先で本屋に駆け込んで本を買うこと、ある。というか、そんなことばっかり。 誰も(自分も)頼りにならない(出来ない)からって、ね。 会った相手がどうとかではなくて、ただわたしが、少し、緊張してたってこと。 池袋で西武池袋線、豊島園行きを横目に急行に乗る。また少し開いて読む。するすると読める。 (いつだって誰も悪くないから、今後あなたが席を外している間にわたしが本を読んでいたとしても気を悪くしないで欲しい。)
- マチダ@mtdch2025年6月11日読み始めたこんなに長くて意味の通る一文、が続く文章を、とても久しぶりに読んだ。 昭和っぽい軽薄さと気怠さが漂っていて、現代の日常とは雰囲気が違っていて、いいなと思う。
- 篠原陽太@shinoharayouta2025年6月5日猫が一匹いなくなっただけで世界から大事なものがひとつ抜け落ちたように感じる。「ぼく」と周りの人たちの日々が延々と続く。洗濯物が溜まってコインランドリーにカゴを抱えて歩いているときや昔なった喘息が出て川縁をてきとうに散歩しているとき、プレーンソングのゆるやかな日々を思い出す。プレーンソングはラテン語で平坦な歌を意味するらしい。しかしこの小説にある平坦さは過激だ。ひとが軌道から外れて新たな弧を描くというただそれだけのことが。
- not_six@not_six2025年5月29日読み始めた持って出た昨日話してて読みたくなって今日はこれにした。 ---------- 一緒に住もうと思っていた女の子がいたから、仕事でふらりと出掛けていった西武池袋線の中村橋という駅の前にあった不動産屋で見つけた2LDKの部屋を借りることにしたのだけれど、引っ越しをするより先にふられてしまったので、その部屋に一人で住むことになった。 ---------- そもそも私がこれを読んだことがあるのは10年前ぐらいに村上春樹と保坂和志ばっかり貸してくれる友達がいたからで。この出だしの一節で、そいつがプレーンソングを理由に中村橋に引っ越し、そこで今のパートナーと出会って結婚したんだったというのを思い出して、一旦本閉じた。
- not_six@not_six2025年5月28日また読みたいふと思い出した話した「一時期保坂和志のことばっか考えてた時があって。」 「プレーンソング!」 「そう、プレーンソング。◯◯君とは保坂和志で仲良くなったんすよ。いきなりDM来て。」 「こわっ。距離の詰め方おかしい。」 〜〜〜〜〜〜 「プレーンソング、最後の船の上の会話好きでした。」 「え!!!意外。読んでるのも意外だったし。覚えてるのもすごい。」 「私も急に思い出した。そんなに読んでないのに急にその部分だけ思い出したから、その時もそこがいいなって思った、って事だと思う。」 「すごいっすね。よく覚えてるな。」
- ppp@a___222025年4月21日読み終わった心地いい。こういう何でもないただの日常を文字にするって難しいのに、全くの違和感もなくリアルでそこに存在していた。 この穏やかさだけは手放さずに生きていきたいなと思う。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年3月15日読み終わった@ 本の読める店 fuzkue西荻窪西荻のフヅクエで読書Day!この本、phaさんが「保坂さんの小説はとくに何も起こらない、そこがすごくて良い」みたいな紹介の仕方をしてたんだけど、本当にその通りだった。何も起こらない。シェアハウスの話だと思ってたけどシェアハウスなような、そうじゃないような……