流浪の月 (創元文芸文庫)

29件の記録
- うかんむり@ukanmuri2025年9月30日読み終わったまた読みたい読書日記事実と真実「汝、星のごとく」を買おうか悩んで、他の作品を読んでから読もうと思って、中古で見つけて買って読みました。 「事実と真実は違う」 事実は客観的に見たらそうかもしれない。だけど、真実は当事者にしか知らない。事実だけを見た外野が騒ぎ立てることで、真実とかけ離れていき、当事者たちを苦しませる。 優しさ、正しさという凶器。ひたすらそれに苦しめられていて、とても辛かったし、どうやったら2人は幸せになれるのかと苦しくなった。 優しさ、正しさという凶器は、私も加害者として悪気もなく優しさを振り回しそう、すでに振り回しているかもしれないと思った。 カフネを読んでも感じたが、自分以外の人のことはわからないからこそ、優しさが傷つける可能性もあることを念頭におきたい。 更紗と文、お互いがそれぞれ苦しんでいる中で、何回か出てくる2人で過ごす・会話のシーンは、本の中でも時がゆっくり穏やかに進んでいるように感じて、このまま続いて欲しいと願った好きなシーンです。 友達でもない、恋人でもない、名前のつけようのない心のつながりのおはなし。泣いてしまった。 ハードカバーで買いなおそうかな。
- おんあす@0O0Onars__2025年8月12日読み終わったおもい… 事実と真実は違う、とてもたいせつなことだけど、 それをわかってくれる人が周りにいたことが唯一の救いで、 とても贅沢な救いだと思う 家族ですら、それをわかってくれることは稀なのだから
- つん。@tsunn6232025年5月12日読み終わった3回目かな読了。 何度でも引き込まれるし考えさせられる。全く違うけれども、幼い頃の心の傷は今でもときどきわたしを引っ張るしきっとこの先も消えることはないんだと思う。 その中で社会的にはなんと言われようと命綱となるひとやものに出会えることは本当に支えだし救いになる。ただ、わたしはきっと倫理観だとかきっと文や文のお母さんのように旗に雁字搦めにされるタイプな自覚もあって。どこまで甘えなのかどこまでが許されるのか。誰に許可されるのかもわからないまま、大事なものさえも切り捨ててしまったししまいそうな気がしている。
- 遊兎@32k8uto2025年3月18日読み終わったオーディブルオーディブルで耳読み 読み手の技量がとても高かったのも相まって、とりあえず2025年の暫定一位、くらいの印象。 つらい、しんどいが通奏低音のようにあり続ける話なのに、ほのかな明るさも同時にあり続けるし、エンディング後もそのようにあるだろうと予感させる物語だった。
- 本の虫@read_yuyu2024年2月12日読み終わった読書日記大好きな凪良ゆうさんの中でも好きな作品 誰がヒーローかはどの目線で見るかによって違うよね 私は常に色んな目線から見て、 自分で判断して物事を捉えられる人になりたい