心はどこへ消えた? (文春文庫)

19件の記録
- ねむきち@ss04122025年5月10日買った気になってたので購入〜。 「日々の生活で忙しい人たちが、仕事や家事の息抜きの時間に楽しく読める文章であってほしい。その上で自分の心について振り返りきっかけになったなら最高だ。そう思って、僕はこの文章を書いていたのです。」 と、前書きにあるので、気負わずのんびり読んでいこう。
- Lusna@Estrella2025年4月7日読み終わった「物語は傷つきを核として生まれてくる。日々のカウンセリングもそうだ。クライエントが語るのは物語未満のお話だ。それはまだ生傷であり、痛みがあるから、物語にはなっていない。核だけが剥き出しになって、きれぎれの話が散乱している。だけど、それを何度も何度も語りなおす。一つの出来事を、違った角度から、違った文脈で。すると、きれぎれの話が少しずつつながっていく。物語になっていく。そのとき、生傷はかさぶたになり、薄い皮膚に覆われるようになる。物語るとは、傷を柔らかい皮膚で包み込んでいく営みだ。だから、物語とは本質的に傷跡なのである。」
- とり@torikawaniku2025年3月9日読み終わったクスッと笑ったり、登場人物にいつかの自分を重ねて、勝手に救われた気持ちになったり。 文章は軽くてすごく読みやすい。寝る前にキャンドルをつけて読むと、心にできた小さい傷にうっすら瘡蓋ができるような気がして好きな本。
- Atsushi Ito@ukajun2025年2月25日買った読み始めた@ 東京ディズニーシー東畑さんはテキストのひとだ。気づいたら文庫本になっていた。心はどこに消えたか?と著者が問うたび、俺はいかに心を失ったかと自己問答。そもそも、こころなんてない、こころなんてないんだよ、と疑うわたしは、本筋と別な問いがあって、読書としてスリルがある。