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よし子
よし子
@744
興味本位
  • 2026年9月5日
    セロトニン (河出文庫)
    セロトニン (河出文庫)
    ウエルベックの小説の主人公はいつも疲れてる。 まず老いに。恋愛の理想と現実に。なすすべもなく進行していく自由主義経済に。 映画「急に具合が悪くなる」の男版、性愛版、独白版だな。と思ったところで「補助金で運営されている劇場で抑揚のない声で読まれるテキストに向いている」女優の元カノの話が出てきて苦笑い。
  • 2026年8月29日
    屋根裏の仏さま
    屋根裏の仏さま
    わたしたちという一人称複数で語られる「写真花嫁」たちのとめどないエピソード。上から俯瞰している感じと日常を覗き見ている感じが同時にある。映画化不可能ってこういう小説のことを言うのかも。
  • 2026年8月20日
    枯草のクッションを敷いた古馬車 尾崎翠全集未収録作品ほか
    尾崎翠、第七官界に引っ張られて勝手に妹属性かと思ってたが、どちらかというと姉御肌、さっぱりした男性的な性格だったらしい。一方で親族や友人の世話を焼く女性らしい人との評もあるというけれど、これはこれで男前な感じがしなくもない。 とはいえやはり語り口にユーモアのある人で、とくに映画漫想の怒涛のオタク語り、甥への手紙のおかんぶりに慄いた。
  • 2026年8月15日
    闘争領域の拡大 (河出文庫)
    闘争領域の拡大 (河出文庫)
    2000年代くらいの話だと思って読んでたら訳者あとがきで1994年と知って驚いた。 もはや一般化した恋愛という闘争領域。 ここが日本だからか、私が女だからか、マルス的なシステムにもヴィーナス的なシステムにもうっすら距離を取りながらうねうね生きてるが。
  • 2026年8月8日
    異常【アノマリー】 (ハヤカワepi文庫)
    異常【アノマリー】 (ハヤカワepi文庫)
    異常に直面した人たちが選ぶ人生の物語。しかしエピソードがパートナーとの関係に偏りすぎでは。
  • 2026年7月17日
    サレンダー
    サレンダー
    映画「さよなら、僕の英雄」を見ながらこの本のことを思い出していた。というわけで再読。絶望と希望の混ざり具合がたまらない。
  • 2026年7月16日
    スラップスティック
    スラップスティック
    自伝かと思えば小説だった。でも小説とはどうしようもなく自伝なのかもしれない。
  • 2026年7月7日
    私ひとりの私
    私ひとりの私
    少年時代の回想録。決して裕福ではない武士の家系で、産ませるだけ産ませて子供に無関心な父親というのは、このお父さんの性質なのか、時代的なものなのか。
  • 2026年7月4日
    未来派・飛行機・ダンス
    「一斉掃射に向かって疾走するかのように咆哮する自動車は『サモトラケの勝利の女神』より美しい」が有名すぎて未来派=自動車、速度の印象が強かったけど、飛行にも取り憑かれていたとは。 進歩する機械技術と人間を対峙させるのではなく、むしろ融合させ、機械人間を夢見るマリネッティ。 「人の肉体には、翼が眠っている」なんてがらにもなくロマンチック。
  • 2026年6月27日
    無意味なんかじゃない自分 ハンセン病作家・北條民雄を読む
    本書で明かされる北條の人となりの激しさを思うと、小説がむしろ穏やかなものに感じられる。 時間をかけて構築した小説も、衝動に任せて書き殴った日記も、その人を形成する要素の一つでしかないんだろう。
  • 2026年6月19日
    新装版 わたしが・棄てた・女 (講談社文庫)
    ミツ、それはやっぱりエゴだし逃避だよ、と思いつつそんな彼女のあり方をとやかく言える筋合いもなく。
  • 2026年6月9日
    今を生きるための現代詩 (講談社現代新書)
    こういうの読むと頭でっかちになりそう、と危惧したけどむしろ何か書きたくなってきた。 ………… 詩のことばは、(中略)孤独のためのことばだ。安易に通じてしまってはいけない。(中略) いま自分のいる環境を「異郷」と認識し、そのなかの「異物」として存在することに耐える。詩とはそういうものだ。
  • 2026年6月2日
    差別感情の哲学 (講談社学術文庫)
    自己批判精神と繊細な精神の重要性が説かれるが、これだってあっという間に優越感→差別感情に結びつくのは想像に難くない。そうならないための自己批判精神と繊細な精神……と堂々巡りしながら己を律していく胆力が、自分にあるかなあと思ってしまう。
  • 2026年5月24日
    三体3 死神永生 下 (ハヤカワ文庫SF)
    程心、男だったらとっくに死んでるだろ。のうのうと生き延びた挙句ぽっと出の男とくっつきやがって。雲天明、人が良すぎなんだよ。 という虫けらレベルの感想はさておき。 冬眠でどんどん時間が飛ぶので100年単位で時代が進んでも主要キャラに子孫がいない。そのせいか皆さんやたら高邁。エゴではなく人類にとっての最善を選びます、みたいな。人類みな我が子、みたいな。それはもう気づまりなくらいに。 一方で羅輯は軽さが戻ってよかったねな半面、何も失ってないって二度も言うのは、何も手に入れられなかったってことじゃないのか。 Ⅱの3人のじいさんのくだりが懐かしい。モブじゃない市井の人たちの普通の感覚。そうだ、Ⅲには大史もいない。 こういう感覚の自分からすると、壮大な次元と時間の展開や人類の命運よりも、3人が抱き合う場面がクライマックスだった。
  • 2026年5月23日
    Smoke
    Smoke
    東京BDフェスティバルのパネル展示から気になってた本。 遺物となったタバコを求める男の話だけど、B4フルカラー80ページ税込6930円のバンドデシネを買う勇気もなかなか。
  • 2026年5月23日
    火葬人 (東欧の想像力)
    火葬人 (東欧の想像力)
    凡庸な火葬人がナチズムに染まっていく様が描かれ……いやこの人だいぶ変わり者だろ。むしろ変人が徐々に凡庸になっていく物語に思えた。
  • 2026年5月17日
    新編 志樹逸馬詩集
    さりげない日常の雑感に見えて時々すごく鋭い。
  • 2026年5月1日
    パウル・ツェラン詩文集
    パウル・ツェラン詩文集
    「死のフーガ」「迫奏」「山中の会話」のたたみかけるような言葉の掛け合いが好きだ。 そう、他人の不幸は蜜の味なのだ。
  • 2026年4月23日
    三体3 死神永生 上 (ハヤカワ文庫SF)
    待ったなしの展開すぎて、羅輯の嫁探しにじりじりしてた前作はまだ平和だったんだな。
  • 2026年4月19日
    戦争トラウマを語り合う
    出征兵士のトラウマについての調査研究はもっとなされているものだと思っていた。苦しみから振るわれる暴力が子世代、孫世代に連鎖して現代まで繋がっているのでは、というあたり、戦争というのは戦闘が終わったから終わりではないんだなと改めて。 そして加害について語ることは難しい。語った人の勇気を賞賛するだけでなく、語れずに亡くなった人に思いを馳せたい。 本旨とはずれるけれど、家庭内暴力って家族に対する甘えなのかもしれない。国に裏切られて、傷ついて帰ってきて、どうせおまえらにはわからないと自暴自棄になれる場所が家庭だったんだろうなと。
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