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@RN_87
備忘録
  • 2025年10月4日
  • 2025年10月1日
    死んだ山田と教室
    ふとしたやり取りに味わったことのある瞬間や感情が沢山出てきて、あ〜ってなる本。舞台のために再読。山田とクラスメイトで見ている時間軸がズレているがゆえに生まれる切なさに何とも言えない感情になって少し寂しくなる。でも、和久津は今と未来を見つつも過去もしっかりと見ていて、これは執念でも固執でもなくて、ただただ山田という人間が人として好きだという想いからなんだろうなと思う。
  • 2025年10月1日
    恋に至る病(1)
    恋に至る病(1)
    映画化と新刊のスピンオフを読む前に再読。 結末を知っているはずなのに、読み進めるうちにそんなことは忘れて、ただただ景に心地の良い洗脳をされて気づけば宮嶺と同じく、恋に至る病にかかっている感覚。色んな解釈があるぽいけど、最後のひと段落で、誰がなんと言おうと宮嶺と同じ気持ちですと思ってしまう…。この勢いでスピンオフ行きます。
  • 2025年10月1日
    ぼくと、ぼくらの夏
    久しぶりにミステリーが読みたくなって、再読。 樋口さんの文章は、乾いているような感じがするけど色気と品格があって読み心地が良い。前読んだ時の記憶がほとんど無くて、一杯喰わされた気がするんだよなーと思って読み返したら、3杯くらい喰わされて(?)びっくり。夏の終わりに読む本としては最高でした。
  • 2025年9月28日
    ●●にいたる病
    ●●にいたる病
    開始1ページ目からグロ過ぎたけど、どの物語も気持ち悪いのに、また読みたくなる変な感じ。我孫子さんの「切断にいたる病」が得にお気に入りというか面白かったなという印象。歌野さんの「いたらぬ病」も、1人だけいたらぬだけど、考えさせられる作品で、短いのに読み応えがあった。
  • 2025年9月28日
    こんがり、パン
    こんがり、パン
    パンにまつわるあれこれが詰め込まれたエッセイ集。色んなパンが出てくるけど、あんパンに関連して、複数の作家さんが木村屋について書いていていつか買いに行こうと決意しました。あと、フランス革命は、実質パンに始まってパンに終わったというの聞いたことがあったけど、まさか今でも、パンの長さや重さが法律で決まっていて、定められた価格で目方売りしないといけないとは知らなかった。フランスでは、パンと革命は未だに現実的なものなんだなあ…
  • 2025年9月25日
    財布は踊る
    財布は踊る
    マネー小説?的なものを読んだ記憶があんまりなかったので買ってみた。色んな意味でお金やお金が絡む何かに悩まされる人物たちを、最近の小説にありがちな選択が正解か不正解かをはっきり分かりやすく提示するのではなく、ただそれを優しく見守って書いているのが、原田ひ香さんらしくて、いいな〜ってなった。
  • 2025年9月22日
    ぷくぷく、お肉
    ぷくぷく、お肉
    こちらもタイトルと装丁画に惹かれて買った作品。最近、ジャケ買いが多い…笑。 村上春樹のすき焼きの話が、本当に美味しそうで今年の冬は友人を家に呼んで、すき焼き祭をすることを決意ししました。 食エッセイを読んでて思うのが、もちろん、筆者の書く力もあるんだろうけど、料理その単体というより、それを食べた時の感情やシチュエーションが、その料理の味と絶妙にシンクロした時に、強く記憶されるんだろうなあと思った。例えばだけど、自分が普段作ってるようなご飯を一人で食べるのと、誰かがおうちに来た時にそれを作って一緒に食べた時と味が違う気がするもんね。
  • 2025年9月22日
    なにごともなく、晴天。
    タイトルと装丁がとっても好みだったけど、物語の温度感や空気感、時間の流れ方がとっても自分好みだった。高架下商店街で働く女性が、人と関わる中で、小さな勇気を持って決断していく姿と、人が人を想う優しさが、とっても素敵な小説だった。「なにごともなく、晴天。」いい響き。銭湯とコーヒーと探偵が出てきます。もうこれだけで読みたくなるよね。
  • 2025年9月17日
    マイクロスパイ・アンサンブル
    伊坂幸太郎は昔から大好きだったけど、最近は読めてなかったので、久しぶりに買ってみるか〜と思って買った作品。世界は広いよ!と教えてくれる御伽噺みたいなものだったけど、年齢を重ねて、感受性が落ちてしまっていることに気づいてしまった…。 表紙の絵がとっても可愛くて良きです。
  • 2025年9月15日
    これは水です
    これは水です
    「生き延びるためにどうすればいいのか」について、優しさと祈りが織り交ぜられたスピーチ。読む人や読む時の感情によっては、かなり抉られるものがあるので、読まれる方は心して読んで欲しいと思います… ある種の閉塞感とか生きにくさ、停滞感を抱えている人にはオススメかなという感じです。ただ上手に生きる方法が仮にあったとしても、それを目指さないで我々は生きるしかないのだ…というような本なので、答えにはならないかもです。
  • 2025年9月15日
    正弦曲線 (中公文庫 ほ 16-6)
    感情がブレそうな時とか視野が狭まっていると感じた時にいつも読む、心の灯火的な本。堀江さんの言葉の一つ一つが自分の視界を鮮明にしてくれたり、心を落ち着かせてくれる。 読書には薬のような側面があって、でも基本的には効くまで時間がかかると思っているんだけど、この本は、自分にとっての即効薬。何度読んでも効く。
  • 2025年9月15日
    頭がわるくて悪くて悪い
    人生に行き詰まった2人が、宇宙人退治のタタキをやる小説。何を書いても物語の根幹に触れてしまってネタバレになりそうなので何にも書けないけど、とにかく凄まじい小説だった。闇バイト系の話は、「普通の底」を最近読んだばかりだったけど、これはふざけているようで、「普通の底」と同じく、問題の本質的なところが解像度が高く描かれていて、グロいと感じた。タイトルがしっくり来る小説だった…
  • 2025年9月15日
    会話の0.2秒を言語学する
    最近、あんまり言葉を上手く伝えられないな〜、自分の意図と違うように伝わっちゃうなということが多かったので、読んでみた。自己啓発系は少し苦手なので、こういう時はどうしても人文書に頼るんだけど、自分を客観的に見れるから、あーなるほどそういう事だったのかとロジックで分かって面白い。「ね」と「よ」の使い方の違いの解説が面白かった。無意識でやってることを説明されてしっくり来るときの、へぇ〜!面白い!ってなるときの感覚が好きです。
  • 2025年9月10日
    普通の底
    普通の底
    装丁がいけてたのと、タイトルと帯に惹かれて買ったやつ。買わなきゃ良かったと思うくらい、グロテスク。直接的なグロ表現ではないが、現代社会にはびこる潜在的な社会問題と悪意と、様々な要因で余裕を失い視野が狭くなると共に堕落していく精神に対する解像度があまりにも高く、ただ「普通」に生きたかった主人公に、どうすれば普通に生きれたのか教えてくれよ、普通に生活してたのに普通じゃいられなかったけど…と手紙を通じてずっと問いかけられている気がして苦しかった。三通の手紙だけで進む物語形式が面白かった。耐性がある人にはオススメ。
  • 2025年9月10日
    本屋さんのダイアナ
    育ちや見た目も反対な2人の女の子が共に、そしてバラバラに成長していく過程がとても優しく暖かく描かれていて、心がぽーっとなる小説だった。この空気感というか読み心地がとても好きだなーって思える小説だった。2人ともとっても素敵だけど、それを支えたり見守る周囲の大人もみんな素敵な人達で、思慮深い大人になりたいなって思った。まぁ、もう年齢的には大人なんですけどね…
  • 2025年8月30日
    その手をにぎりたい
    なんで買ったかは思い出せないけど、買ってよかった。昭和のまだ男女格差が明確にあった時代に、東京で強く生き抜く女性と高級鮨の話。様々な局面で出てくる鮨が本当に美味しそうだし、主人公の女性の立ち振る舞いや思考が、どんな状況下でも凛としていて、自分も強く踏ん張らねばも思えた。このタイミングで読めてよかった。
  • 2025年8月28日
    檸檬先生
    檸檬先生
    オススメしてもらった小説。人の持つ色彩感覚が、細やかに優しく描かれていて、それがいじめの描写と相反するようで、その組み合わせが絶妙なバランスで、とても良かった。今年読んで良かった小説トップ10に入るくらい好きだった。檸檬先生はある種のカリスマだと思う。檸檬先生の選択は、世の中的には賞賛されるものじゃないかもしれないけど、檸檬先生なりの信念と考え抜いた末の結論という感じがして、綺麗だとすら思ってしまった…。久しぶりにまた読みたいと思う小説に出会えた。 オススメありがとう。
  • 2025年8月26日
    センスの哲学
    センスの哲学
    少しセンスが良くなりたいな〜と、無粋な欲望から手を出してみた本。分かったようで多分分かってないんだろうなと思いつつ、少しは勉強になった気がする。アウトプットの方法よりもインプットの段階でのコツみたいなのがわかって良かった。 実力不足を嘆いていたら人生が終わるので、「とりあえずの手持ちの技術と、自分から湧いてくる偶然性で何ができるか」を考える。どこかで区切りを付けて不完全な技術と偶然性が合わさって生じるものを自分の出来るものとして信じる。これの繰り返しという文章が、何故かとても腑に落ちて、少しセンスに対する解像度が上がった気がする。 また、少し進歩したら読みたい。
  • 2025年8月25日
    ステイ!
    ステイ!
    「読書嫌いのための図書室案内」「水野瀬高校放送部の四つの声」の青谷さんの作品。読もう読もうと思ってたので、ようやく読めてスッキリ。やっぱり好きだな〜、物語自体は分かりやすく中高生向けの小説なんだろうけど、文体や物語全体の雰囲気がとっても落ち着くというか、自分の好みとあってるんだろうなという感じ。次回作も楽しみ…!
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