明らかに「BADENDでは…？」という開幕の仕方だったので、どんな過程でここに辿り着くのか気になりグイグイ読めた。 化物の彼女は如何にして化物になったのか、最初から化物だったのか、トリガーはあるにしても私は後者な気がしてならない。 宮峰はある意味「特別」な存在だったのだと思う。

善良だった彼女が化物へと変わるまで、ヒーローであるために共に歩んだ日々の狂気。他人をコントロールすること。無関心、あるいは特別だったのか。真摯なのか狂気なのか、それが本質なのか。怖く、ほの悲しい物語でした

景に共感というか景が正しいと思ってしてしまう自分に怖くなった。最後の刑事さんの言葉に救われた。「正しい」と思うように、景に仕組まれていて本当に良かった。斜線堂有紀さん凄すぎる…。

実写映画化。どう映像化されるか気になる。 久しぶりに読み返してみようかな。消しゴムは印象に残ってる。

20250509

殺戮ではなく？

とんでもなく恋愛×地獄だった。 どんな状況になろうとも、相手を抱きしめようとするヒーローの姿に諦念を覚えつつもどこか安息する。地獄行きは分かりやすければ分かりやすいだけ、安心を覚える。 最後のアイテムの登場で、完全に堕ちた、と私は思った。

青い鯨をモチーフに書かれた恋と狂気のミステリ、裏切られても裏切られていないと信じたい、わたしがとっても好きなやつ。

だいぶ昔に読んだ本だけど印象深い本。 読み終わったあとたくさん考察ができた。