庭に埋めたものは掘り起こさなければならない

103件の記録
- ( ˘ω˘ )@nnn2025年8月24日読み終わった「掘り起こす」作業はさぞ苦しかっただろうと思うけど、書くことを通じて見つけられたこともあって本当に良かったと思う。「許す」を巡る思考の旅は、傷だらけの重い身体を引きずって進むところから、徐々に身体が軽くなり光が差し込んでくるかのようで、自分自身との真摯な対話はこんなことを可能にするのかと眩しかった。 ... ある人の訃報に触れて悲しい。あの人にも「死にたい」が訪れてしまったのかな。どこまで遡っても私が何かを変えられたとは思わないけど、やるせなくて、どうして、どうしていたら、と思わずにはいられない。
- yuki@yukita2025年8月18日読み終わった医学書院の「ケアをひらく」シリーズの一冊。 著者が自らと向き合う過程を見せてもらったように感じた。特にII部の4章くらいから引き込まれて夢中で読んだしたくさん端を折った。 そしてエピローグが印象的だった。それは当然のように思うけど、私がいつも思ってしまうことだった。縋るように本を読んだり何かを見たり聞いたりしてしまうけど、魔法のようにすべてが解決することはない。熱くなりすぎた体温をすっと冷やしてくれるような感じ。 私も落ち着いて、自分の現実と向き合いたいと思わせてくれる本だった。
- ゆう@yu_05152025年7月31日読み終わった最後まで読んでみたらやっぱり良かった。ただ、自分の子供という存在って途方もなく眩しくて尊いものなんだな羨ましいなっても思った。この人は苦しくても手にすることができて、死にたい気持ちはなくならなくても愛しく思える存在もいて羨ましかった。辛い気持ちも寂しい気持ちも読んでいてわかったし、父親のグラタンのくだりは、私も父親のおにぎりを恋しく思ったりした。自分自身の辛さや孤独にも向き合って、私はこの本を読んで決して前向きにはなれなかったし、自分の孤独さを改めて思い知ることにはなったけど、それでも読んで良かったと思う。
- ゆう@yu_05152025年7月26日読み始めた私は入院とかしたこともないし何の診断ももらってないけどわかるところがあった。多分この人の気持ちは全部でなくともいくらかわかると思ったから読みたいと思ったしかったんだけどね。
- マコワタナベ@naaaaabe82025年6月9日読んでる私こう言う人なんでって開き直ることってある意味暴力的ではあるんだけど、自分で努力してもどうにもならないこともあるんよな。取り扱い説明書みたいな本なんだけど、共感みたいな部分もここにはあって、ずっとずっと救われてる。
- リチ@richi2025年5月5日かつて読んだ最後まで読み通すと、このタイトルは本当にそうだな、と腹落ちするものだった。庭に埋めたものは掘り起こさなければならない。 現在進行形の話である事が、個人的には共感した。私はこうしてこれを克服した、みたいな話ではない現在進行形の話。最後のエピローグが力強い。
- しましま@simasima_30k2025年3月27日読み終わったこの方は精神に問題を抱えておられながらもちゃんと自分を持ってて自分で考えて自分で行動して試行錯誤されているのがすごいと思った。私もここに書いてあるような気質があると感じていたけど、ちょっとレベルが違った。私のはただの性格だ。
- obama@obamabooks2025年3月20日読み始めた@ 自宅待合室に横たわる老婆。スーパーのセルフレジで止まらなくなった涙。看護師が掛る固そうな毛布。「生物として健やかに過ごしてください」。「考える葦なのに」と脳内でしか吐けない言葉。もう大丈夫を証明する難しさ。救急車の中、耳元にあてがわれた携帯から届く必死にわたしの名前を叫ぶ母の声。聴診器をあてた瞬間に「ダメだこりゃ」と笑った志村けん似の救命医。白い巨塔よろしくの白い行列。手術せずに済んだ安堵感。初めて見た走馬灯。文字が逃げていく。文章の意味が分からない。 幼少期の持病での搬送経験や入院経験、大人になって初めての受診科を訪れた時の緊張感たちが掘り起こされる。 お土産でもらった3色ぼた餅を食べながら、春分の日にI部を読み終えた。作者の話であり、わたしの物語だった。傲慢にもそう思った。なんだ、このひともそう感じたんだって小さく安堵できた。必要なひとに届いてほしい、わたしのように。
- 針山@hasco2025年3月10日読み終わったかつて読んだなんとなく昨日の酒が残っている。仕事にログインしたら、自分が午後半休なことに気づく。長女の保護者会だ。仕事をこなして中学校へ行く。保護者会ほんとうに嫌だ。そもそも学校および教員が大嫌いなので、行くだけで疲れ果てる。いつのまにか校長先生が新しくなっていて、新しい校長先生は以前の人に比べるとずいぶん感じがよくなっていてホッとした。先生の話を聞くのが苦痛。保護者の人たちとギューギューと教室に押し込められるのも苦痛。あまりにつらかったので、誰ともしゃべらず一番に教室を飛び出して帰る。コンビニでアイスを買って、家でむしゃむしゃ食べる。 --------------------------- 「庭に埋めたものは掘り起こさねばならない/斎藤美衣」 あまりに壮絶な人生に息が苦しくなりながら読んだ。わたしも作者のような生きづらさを感じていたけど、歳と共に感受性が磨耗できているので大丈夫。でも「作者の人にに比べたら大したことない...」って私を萎縮させるために書かれた文章ではないから、わたしも同じように辛いこともあり、なかったりもする、って思ってもいいのだろう。斎藤さんが生きていてくれて、この本を書いてくださってとても嬉しい。作中に、保護者会に参加して居心地が悪すぎて夫ではない「男」に連絡をとって会う(セックスをする)約束をするシーンがある。それが本当でも嘘でも、その気持ちがとてもわかる。自分の手で、母であることをめちゃくちゃに、台無しにしたくなることがよくある。保護者会もそのきっかけのひとつ。そんな気持ちをきっちり書ききっている本。
- 𝘪𝘯𝘰𝘳𝘪@fysminr2025年1月2日読み終わった@ 自宅自閉スペクトラム症や聴覚過敏について書いている項目、まるで自分のことが書かれているみたいで驚いた 前半の身体感覚についてはすごく親近感が湧いた 『なんてさみしいんだろう。死んでしまうくらいの苦しさで、『生きている』ことを確かめないといられないなんて。それほどの強さで『生きている』ことを求めて、求めているのに生きていることがこんなに困難だなんて、なんてさみしいのだろう。』
- Puok読書室@kochisa2024年12月28日かつて読んだ読書記録24-98. 昨年末、著者様と精神医療看護師様のトークイベントを聞いた 語りがたいであろうその内側をひと言ずつ、本書では一文字ずつゆっくりと言語化される事が著者様の回復の足取りのように感じた 料理を通じた心の癒しは共感することも多い 自分の為に料理を作るセルフケア 自身でもその力を感じる サバイバーズギルトと言う言葉 私にも、庭に埋めたのもがある…かもしれない 掘り起こす日が来るだろうか
- yo_yohei@yo_yohei1900年1月1日読み終わった自身が抱いている希死念慮について、よくここまで言葉にできたなと思う。文章の上手さと、なにより、著者の真摯な態度を感じた。著者と一緒に嵐を潜り抜けたような、嵐の中に踏みとどまる決意ができたような読後感がある。