どの
@kadon
- 2026年10月4日
- 2026年10月3日
世界の辺境とハードボイルド室町時代清水克行,高野秀行ソマリアなどの、日本から見たら世界の辺境とされる現在の社会と、日本の室町時代くらいの中世の社会との比較。 最初はそれ比較になるのか?って感じで読み始めたけど面白いくらい似ててびっくり。社会が時間を経て成長(退化かも)していく過程ってこんなに似てるんだなって思った。そして逆に違うところもあってそれは環境とか人種の影響がありそうでそれはそれで面白い。 - 2026年10月1日
戦争は女の顔をしていないスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ,三浦みどり第二次世界大戦に従軍した女性達の語ったことが、それぞれの語り方でそのまま記された本。 戦中だけでなく戦後のその人達の運命(従軍したことで逆に迫害されたり)がさらに辛い。どんな小説よりも胸糞悪くて読みたくなくなるけど、目を逸らしちゃいけないっていう謎の義務感から読み終えた。 世界中の人が20代までにこの本を読んだら確実に世界が変わるんだろうなと変な妄想などしちゃう - 2026年9月29日
ごまかさないクラシック音楽岡田暁生,片山杜秀二人ともどうやってこんなにいろんな音楽聴いていろんな知識をつけてるんだろうってくらいあらゆる分野への博覧強記っぷりがすごい。音楽って政治で宗教で世相の反映で、しかし今のストリーミングサービスがこの長い歴史の中でも大きな転換点となりそう。 バッハは人間が絶滅した後も流れている音楽 ↑頷きすぎて赤べこ化 - 2026年9月28日
キッチン吉本ばなな今自分がこの世のどん底にいても、日々は淡々と続いていく、ということが絶望でも希望でもあって、生きてる限りはそうやってノソノソと過ごしていくしかないし別にそんな日々を無理やり愛したり大事にしたりするなんて必要はなくてとりあえずそんな日にも無言で横にいてくれるような小説(ノンブレス) - 2026年9月27日
台湾海峡一九四九天野健太郎,龍應台読む前後で人生変わっちゃった。。。おもに1940年以降の無数の人や土地の、恐ろしいほどの困難をいくつもいくつも提示されて、心がずっとへし折られ続けながら読んだ。 そして日本という国について恥ずかしくなるほど自分が無知であったことに気がつきなんかもう絶望しちゃう。 国としての立ち位置と、個々の人々の善性みたいなものが乖離していることに少しでも救いを探してしまう。 ちなみにこの本は中国では出版禁止だから中国の人は香港の本屋で購入して中国へのお土産にするらしい。そうやって読む本はロックで力があるなあと思う - 2026年9月24日
一週間井上ひさし第二次世界大戦後にシベリア捕虜になった主人公が過ごしたある一週間の話。まさに激動の一週間をそのまま1日ずつカレンダーみたいに語るためずーっとスリリングで、寝る間も惜しんで読み切った。 日本が戦争に負けた時に、国際法をきちんと確認しなかったがために戦後の抑留がどれほど酷いものになったか、うーーんマジ政治のトップ大事🤗 オチが流石に皮肉すぎて結構メンタルにきた - 2026年9月15日
- 2026年9月14日
自分のなかに歴史をよむ阿部謹也歴史ってかあらゆる勉強をする際に必要な心構えが最初に書かれており、それだけでもこれが大事な本になる。 物事に対してなんでだろうと突き詰めて考えていくことで、差別とか今起きている出来事の問題の本質について少し掴めるんでは - 2026年9月13日
世界の食卓から社会が見える岡根谷実里食を通して政治宗教地理もろもろを考えていく本、親しみやすくて楽しいアプローチ! 地域だけじゃなく人種によって違うところが多々ある。どこが良いとか成熟した文化であるとかではなく、いろんな社会があっていろんな価値観、常識があっていいのだと知ることが、少しでも世界が広く丸くなる一歩になるんじゃないかなと思うなど - 2026年9月12日
すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み進めるたびにちょっとずついろんなパーツが集まっていって、でもどこか余白があって美しい。余白って、ここにも白って言葉が当てはまりますね。言葉の空気みたいなものが感じられて素敵な文。訳がきっとすごく上手なんだと思います多分 - 2026年9月11日
カード師中村文則旅行のお供に持っていったら面白すぎて旅行が手につかなくなった一冊。ビジネスホテルでずーっと読んでたし何しにいったんだろって感じ。 絶対関わらないだろう世界だけどそんな世界をちょっとでも覗いてしまった感がありドキドキが止まらない。 ただエンタメ小説なだけじゃなくて生活の些細な選択とか微妙な行動によるその後の人生への多大な変化とかそういうものがベースになっていて、読後はしばらく世界に浸れる感じ。 - 2026年9月10日
雪男は向こうからやって来た角幡唯介ヒマラヤにいるとされる雪男を探検家である作者が探しにいくっていうノンフィクションなんだけど、あまりにも面白すぎてフィクションなのでは?と思いながら読んだ。 自分たちが探検した記録と、雪男の目撃譚や雪男を見るという目標に取り憑かれた人たちの記録をうまく組み合わせて書いてあるのでどんどん読んでしまう。 そんで最後まで読むとタイトルそういうことか〜〜って噛み締めることになりきもちぇー - 2026年9月8日
どん底ゴーリキイ,中村白葉本当のどん底って、個々が悪いとかではなくてここからもう這い上がれないし這い上がる気もないっていう雰囲気からどんどん堕落してくよなってウンウン頷いてしまった。救済を語る人もいるけど、それを考えるにはこの人たちはあまりにどん底にいすぎちゃうんじゃないかな〜 それにしてもこういう本を読むとまだ自分が幸せな環境で幸せな気持ちでいられて目が覚めるというか元気になれますな - 2026年9月7日
戦争みたいな味がするグレイス・M・チョー,石山徳子アメリカ人の父と韓国出身の母の間に生まれて今はニューヨークで社会学者をしている著者が、統合失調症を発症して亡くなっていった母親の一生を研究し辿る本。 著者本人、母親だけじゃなく日本人アメリカ人韓国人、いろんな人達にとって見たくない歴史や場面が盛り込まれまくっているけど、だからこそ息つく暇もなく読んでしまった。 分断とか差別とか一生無くならないし恐ろしいことだけど、しかしそんなものの存在すら知らずに生きていくことはさらに恐ろしいことだと思う。 - 2026年9月6日
ギケイキ町田康義経記の現代語訳。っていうか超訳。超すぎる。 本当にこれでいいの?って思うけど、言葉とかだけじゃなく行動とか思考も現代訳にされている。だから、多分おそらく、何も知らない自分のような人間の場合は原文を読むよりも実際に昔リアルタイムで「義経記」を楽しんでいた人と同じ楽しみ方ができてるんじゃないかと思った。 ところで終わりが中途半端すぎて続きってないんですか!? - 2026年6月13日
日台万華鏡栖来ひかり台湾の文化だとかインフラだとか、かなり洗練されているイメージなのだがその理由が垣間見える。そしてこれからさらに国として成熟していくと思うので、「これから作られていく一つの素晴らしい国」の形成過程を見られるだろうことが楽しみになってくる。 そんでここにくるまでどういう歴史を辿ってきたのか、そこに日本がスーパー複雑に(恥ずかしくなることが多々あるほど)関わっているということがよくわかりました。 - 2026年5月23日
自転車泥棒呉明益,天野健太郎長編小説ではあるんだけど、いろんな人、時代、場所の物語が重なって一つの世界が描き出されている。何回でも読み返せるし読み返すたびに断面が見つかってそうこれはミルフィーユ(?) 台湾の近代史よく知らなくても最高のきっかけになれるし日本という国がどんなに台湾に影響を与えてきたのかがよくわかる。 あとこの挿絵描いたのもこの作者らしいんだけど多彩すぎんか? - 2026年5月22日
- 2026年5月22日
命売ります三島由紀夫こんな読みやすくてフランク本あったんですねって感じ。 しかしところどころ虚無感というか「ま人生ってこんなもんですわ」みたいな諦念みたいなものがあってスパイシーでした。 どんな信念みたいなものがある人でもうっかりそれが揺らいじゃう瞬間ってありますよねっていう瞬間の切り取り方がお見事と思いました
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