ロシア文学の教室
58件の記録
ゆい@no1sin2026年7月31日読み終わった>「で、それが『人は誰でも自分を肯定したいし、自分を人に誇れるように人生観を作るものなんだ』っていう説明で、ぜんぶつながるんだ。さっき枚下先生が言ってた、祈禱の料金を喜んで出すのが真の信仰だなんていうふざけた思い込みが司祭の頭のなかで成立しちゃうのも、裁判官たちがろくに罪もない少年をつかまえて、どう考えても子供をこき使ってきた社会のほうがずっと悪いのに偉そうに裁いたり罰を与えたりして平然としてるのも、大人たちがみんな自分の立場や特権を正当化しなきゃやってらんないからなんだよな」(P.352)
ゆい@no1sin2026年7月31日読み終わった> 「はい、それはこの小説の本質的なところであり、こういうタイプの小説の内包する問題でもあります。たとえばジャック・ロンドンの『ジョン・バーリコーン』という小説は、自身も子供のときから酒とつきあわざるをえなかったロンドンが酒との闘いを書いた作品で、禁酒キャンペーンにも利用されましたが、読めばどうしたって酒が飲みたくなる。ウィリアム・スタイロンの『見える暗闇』は鬱病を描いた自伝ですが、やはり読んでいるうちに一度は、自分のなかにある『鬱』に共鳴する要素を解き放ち、増幅させてみたいような気になってくる。人の陥る闇や苦悩や病にはどこか魅惑的なところがあり、作者がそれを内側からわかっていればいるほど、小説はその魅惑の部分もおおいに描きだしてしまうわけです。(P.173)
ゆい@no1sin2026年7月31日読み終わった>社会を良くしようとする精力的な人々の考えが社会の目指すところと一致して改革が進む時代があり、その社会改革の動向が継続されているゆるやかで緩慢な時代があり、そしてもうひとつ、暴力や虚や残虐が露呈し人間の尊厳の喪失が大多数の人々の一般的な行動規範となる恐ろしい時代というものもある……。(P.109)

past@lemur_5312026年6月22日読み終わった“体験型”のロシア文学講義を受講している大学生「ユウラ」を主人公にしたロシア文学指南青春小説。 最初は、別に小説仕立てにせんでも……と思っていたけど、だんだんこの形式に馴染んでいき、楽しくスイスイ読み進めた。最後まで読むと、なかなかに複雑な入れ子構造🪆、そして、最後の一文に心掴まれた。 取り上げられている作品、どれも読みたくなる。うちの本棚にあるのは『復活』と『チェーホフ・ユモレスカ』くらいか。 いつの日か、財力と体力が許せばまた大学で勉強してみたい、というぼんやりとした希望があって、そのときは社会学をもう一度と思っているのだけれど、これを読んで、ロシア文学専攻もいいな……となっている(影響されやすい)


Masaru@masaru__books2026年2月8日読み終わった@ 自宅“なにかを食べても人体に害にならないのはお腹が空いているときだけなのと同じで、人に働きかけてもいいのは愛情を持っているときだけだ“ “戦争や、戦争にまつわる一部の議論は、人間に対して前提として持つべき愛情や思いやりが完全に欠如した状態で進められていて、そのうえあたかもそのほうが正しいかのように思い込んでいる人さえいて、“ “悩みや混乱を抱えて本をひらく。ーいくつもの作品に雑然と込められた言葉や印象を、思いのままに胸に溜めていく。 そうしていつか、まるで一本の糸が通るかのようにそららは連なり救いの手となり、慈愛のような思考の波が、止まってしまっていた心を動かしてくれる瞬間がくる。“ 奈倉有里さんの「文学講義小説」、各所に愛情が散りばめられた刺激的な小説だった。







- どの@kadon2026年1月30日ロシアの本は大好きだけど、ちゃんと勉強したことは全くないから、こうやって感じるのか〜ってすごく勉強になった。ただロシア文学を紹介するだけじゃなくて本としての仕組みが度肝抜かれたぜ、、、最後の著者近影、神様に見えて怖かった、、、



Lily@pzgh_books2026年1月12日読み終わった借りてきた買いたいリスト奈倉先生の著書を読みたくて。 難解でとっつきにくいイメージのあるロシア文学を手に取りたくなる本。奈倉先生の読ませる力、凄まじいです…。 登場人物たちと同様、どっぷりはまりこんみながら読んだのだけど、文学部の学生さんてこんなにも造詣ふかいもんなんですか?!
ひつじ@hitsuji_zzz2026年1月9日読み終わった借りてきた買いたいリスト『夕暮れに夜明けの歌を』を読んでから、奈倉さんの他の本も読みたい気持ちがむくむくだったので、お次はこちら。 読書エッセイかと思ったら、ちがった!登場人物たちがロシア文学の講義を通して、社会や愛という答えのないものについて考える、青春小説でもあり文学入門でもあり…という…。自分も一緒になって講義を受けている気分になった。体験型はちょっと怖くもあるけど…💭 近々、トルストイとか、挑戦したいですね…。


まとり@mtr_chan2026年1月6日読み終わった『ロシア文学の教室』を読み終えた。 引っ込み思案な主人公の湯浦(ユーラ)、お調子者な友人の入谷(イリヤ)、主人公が密かに想いを寄せるミステリアスな新名(ニーナ)を中心とした登場人物たちが、ロシア文学の講義を受けて、取り上げられた作品の世界にロシア名の登場人物になって入り込んだり、作品を考察したりする話。時代設定がウクライナ戦争が始まった頃というのもあって、色々考えさせられた。 こういうタイプの本を読むのは初めてだったけど、取っ付き難いだろうロシア文学の入口としてとても良い本だと思った。取り上げられている作品が比較的マイナーなのも良い。登場人物のキャラクターも好ましかった。おすすめです。


Lily@pzgh_books2025年7月18日読み終わった借りてきた買いたいリスト奈倉先生の本を読みたくて。 先生の読ませる力、凄まじい。物語に浸っているし、我にかえるとロシア文学を読みたくなってる自分に気がつく。難解そうなのは変わらないんだけど、静かで、かつ、情緒深く、芯の太い言葉に触れたい気持ち。
まとり@mtr_chan1900年1月1日読み始めた読んでる生徒の苗字が入谷(イリヤ)とか新名(ニーナ)なの面白い。ロシア人の名前って、名前にはし難いけど、苗字なら違和感ないよなぁ。物語の世界に入っていく導入が面白くて、どんどん読みたくなります。

























































