抱擁、あるいはライスには塩を 下
21件の記録
- Biko@biko_2505122026年3月12日読み終わったすばらしい一冊。入院の際持ち込んだ一冊だが、痛みを忘れて一気に読んだ。 神谷町の古いお屋敷に暮らす風変わりな三代の家族の物語。家族に起こる出来事が、時代を行き来しながら、かわるがわる一人称で語られる構成が巧み。この家族の歴史がいく層にも重なって、一人一人のことを次第に深く理解し、いつのまにか愛おしくなってくる。 誰もがそれぞれの時代の荒波に揉まれ、何かを得ては失い、喜びと悲しみを抱えて生きる。家族に支えられ、時に距離を置きながらも、互いを深く思い合っていることがわかる。静かで深い家族の愛と絆を感じずにいられない。 終わり方も秀逸。自分自身の家族と重ね合わせながら何年かごとに読み返したい。




white bird@shiawasenina__re2026年1月15日読み終わった今では考えられない一家の歴史や常識について、最初は理解不能、時に憤りを感じていたのだけれど、ページ数が少なくなるにつれ、終焉に近づいていく、色々な意味で。それが終わらないでぇ〜と少し淋しくて、この一家に少し愛着が湧いちゃったね

knk@knk0082025年8月31日読み終わった小説好きな作家外界と距離を置き、独自の生活ルールが存在する、裕福な柳島一族の物語。 学校には通わず家庭で勉強する教育方針。ロシアにルーツを持つがゆえの「異国的」容姿。異父・異母姉弟も同じ屋根の下で暮らしている。 「内」と「外」、「家」と「世間」の双方から語られる柳島家の様子。果敢に「世間」と対峙する子供たちの眼差し。性別規範が強く旧い体質の「家」との確執と反抗。そんな「家」への愛情。秘められた過去の記憶。 三世代に渡る歴史と解体に、しみじみとした気持ちになった。



















