いなくなくならなくならないで

66件の記録
- um@__um__g2025年8月17日読み終わった死んだと思っていた友達から4年振りに電話がかかってきて、行く場所がないという彼女と一緒に暮らすことになる。最初は嬉しく、だんだん疎ましさを含む違和感が膨らんでいく…。時子が就職を機に実家に戻っても朝日はついてきて、家族にも受け入れられていく様子がとても歪なのに自然に繰り広げられてる。 いなくなってほしくない、いなくなってほしい、いなくなってほしくない……矛盾を繰り返していくところは凄く人間臭く感じるけれど、個人的には時子と朝日と時子の家族にも不快感が拭えなかった。
- おでんち@odenchi2025年7月27日読み終わった朝日って…概念なの?? 確かにきっと誰もが 誰に対しても「好き」や「嫌い」やそれだけに留まらないどれも相反する複雑な気持ちを抱いている。 それを言語化するとこういうことなのかな。 わかるような、わからないような… モヤモヤが晴れないスッキリしない イライラするってのとはまたちょっと違うような…だけど…な本でした
- yt@yt2025年7月20日読み終わった人がそばにいるということ。 その分お金も時間も場所も気持ちもかかるということ。 二人の関係性が表紙に表されている。 「出てって。それか死んで。ああ、死なないで。いやだ。ごめんなさい。出てって」(p125) ただ、だまってそばにいるしかなかった。 楽しいことも悲しいこともそこそこの人生と、めっちゃ楽しくてめっちゃ死にたい激動の人生、どっちも選びたくない。 令和の「TUGUMI」ってこんな感じになるのだろうか。 選挙? なんですかそれは
- 毛玉@read-kedama2025年7月13日読み終わった弱い人を「助ける」って、じつは傲慢なことなのかも? 朝日の地獄は生きれない。それぞれの地獄で地に足つけて生きるしかないけど、朝日にはそんなこと軽々しく言えない。 ずっともどかしく、苦しい話だった。 --- 妊娠中に予約して産後にピックアップしたら、わたしには不要な本になっていた。今はこういう苦しい話に救われなくても生きてられる。変に親のほうに感情移入するなどノイズがあり、これは本来の味わい方じゃない気がした。戸惑っている……
- さとう@satoshio2025年7月6日買った読み終わった@ 丸善 丸の内本店読み終わってしばらく呆然としてしまうぐらい衝撃だった。まだ消化しきれてない。 「だれかと似ていたいし、それでいて異なってもいたい。そしてその凹凸がぴったりとあうただひとりを見つけて、さらにはその人にも、あなたこそただひとりであると言ってもらいたい。」 「傷ついたとか、悲しいとか、言ってんのはそっちだけでしょ。わたしは一回もそんな話してない。 それをなんだ傷ついたらえらいのか。傷ついたやつの言うことだけ順番に聞いてればいいのか。お前たちずっと傷ついたって言いあって、そんで、なぐさめあってろ。 わたしは、わたしはねえ、そんなかんたんに傷つかない。傷ついていらんない。」 「だれより自分が、朝日にどうしようもなく惹かれてきたのだった。これじゃあ本当に幽霊みたいだ、いっそ、幽霊だったらよかった。 そして、そうだか、わたしにしか見えなかったらよかったな。」
- m@kyri2025年7月4日読み終わった@ カフェ金曜日! あまりの暑さにホットコーヒーは喉を通らずメニューでちらっと見えた白桃スムージーにする いつも思うけどサンマルクのスムージーってシロップに氷混ぜて作ってるからスムージーっていうよりフラペチーノだよね そのスムージーをカーディガンにぶちまけてしまってテンションダダ下がり すごく面白かった、人の機微というかあらゆる感情の境目の部分というか間の部分というか、そのゆらぎが軽やかな言葉で全部言い尽くされた小説だった 言葉にすると行間に沈み込んでしまう部分の感情が、言葉にされているのにも関わらずちゃんとそこにある!という驚きのようなものがある 米津玄師が面白かったって言ってたのにも納得だ
- らむれざん@rumraisin2025年6月18日読み終わった言葉にならない感情を掬い取って、並べて、じっと観察する。自分では気付かなかったけど、確かに覚えのある、名状し難い気持ちたちが物語になったような。
- 萌@macmac_03152025年4月22日読み終わった@ 図書館初めましての向坂くじらさん。ひしひしとした没入感で、気がついたら最後の十数ページは息を殺して読んでいた。 「だれかと似ていたいし、それでいて異なってもいたい。そしてその凸凹がぴったりとあうただひとりを見つけて、さらにはその人にも、あなたこそただひとりであると言ってもらいたい。」
- mi@mer_182025年3月7日読み終わった心のやわらかい部分を受け渡したし、受け取った友人、大好きな、大切な人。なのに、妬ましい、憎らしい、みたいな気持ちが、自分の中で無視できないくらい大きく育つことってあるよねえ。揺れ動いて一貫しなくて矛盾する感情を、そのまま言葉として掬い取った、という感じ。どこまでも感情の物語であって、本当に朝日は死んだのか、あの時何があったのか、みたいなことを考えるのはきっと野暮なんだわ、と読み進めながら思った。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年6月16日読み終わったいてほしかったり、いてほしくなかったり、繰り返すのが友達だった、気がする。結局、いてくれて良かった、ことが多かった、気がする。後からわかることだけれど。 大事なところは明かされないので想像するのが楽しい。予想した展開になって少し残念に思う、というか「良かった」という感想にならないこともあるけれど、これは予想していた方向にいきそうで嫌だな、と思ったらいかないで驚く、を何度も繰り返す。いきそうなストーリーなのに。さすがの芥川賞候補。 裏切ってくれて良かった。