
夕つけ
@niwatori777
ファンタジーやミステリーを中心に、児童書や詩集などをちょこちょこ。最近また読書欲がわいてきたので、有名なものも積極的に読みたいな〜と思ってます。
ハッピーエンドであれ!
- 2026年6月7日
猫を抱いて象と泳ぐ小川洋子読み終わった身体の小さな少年が、チェス盤の下にもぐりこんで指す「リトル・アリョーヒン」として才能を開花させていく物語。言葉を尽くして自己を表現するのではなく、チェスという静かな世界の中で他者と出会い、自分だけの宇宙を築いていく姿が描かれる。 読み終えてまず感じたのは、主人公のリトル・アリョーヒンは現実で出会っていたら、おそらく自分とはまったく相容れない人だろうということだった。私はどちらかといえば、自分の考えを言葉にして伝えたいし、主張することに価値を見出すタイプだ。しかしだからこそ、この小説の中で彼と出会えたことに感謝したくなる。自分とは異なる在り方を持つ人間の世界を、こんなにも近くで見せてもらえたからだ。 また、この作品はチェス小説でありながら、チェスそのものを描いた小説ではないようにも思う。作中で語られるチェスは、単なる勝敗のゲームを超え、言葉では捉えきれない広大な世界として存在している。そしてこの小説自体もまた、盤上のチェスのように、一読しただけでは到底理解しきれない奥行きを持っている。読後には物語を理解したというより、深い海を覗き込んだ感覚だけが残った。 印象的だったのは、リトル・アリョーヒンを取り巻く人々が皆、どこか「限られた居場所」の中で生きていることだ。屋上、壁の隙間、バスの中、山の中、そして盤下。彼らは決して広々とした世界の住人ではない。しかし、チェスもまた八×八マスという極めて限られた盤面の上で行われる営みである。 それでも、その小さな盤面は海のように広く、無限の可能性を秘めている。限られた場所だからこそ、そこに果てしない世界が生まれる。リトル・アリョーヒンたちの人生もまた同じだったのかもしれない。 言葉よりも雄大で、鮮明で、美しい世界がある。そのことを静かに教えてくれる小説だった。 - 2026年5月31日
- 2026年5月31日
トヨタの片づけ(株)OJTソリューションズ読み終わった買った先日読んだビジネス書の相性が悪かったので、馴染みある思想のものを……。 〝片付け〟とタイトルにありますが、5Sの本です。 トヨタ製造現場の知恵を、オフィスの片付けに転用しようとしてくれてるのは有難いけれど、例がちょっと好きじゃなかったかも。 コピー用紙の備品在庫をわざわざ2列作って『先入れ先出し』を実現するオフィスあるかな?と思ってしまった。分かるけど。 いつか使うかも、を捨てるのが難しいよね〜。でも、このいつか使うかも、がコストなんだよなあとも思いました。 捨てる判断基準をたくさん書いてくれてありがたかった。 - 2026年5月30日
- 2026年5月30日
- 2026年5月30日
図解 コンサル一年目が学ぶこと大石哲之読み終わった買った転職先の課題図書。基本的なビジネススキルが載っていて、自身の振り返りに役立った。 図解、とあるように重要な部分が太字で、さらにマーカーも引かれていてとっても読みやすい。 ロジカルシンキングとか問題解決手法って研修とかで学んでも、実務に落とし込んで実践するのは難しいよね〜。 様々なビジネス書で〝仮説思考〟というものが紹介されますが、前職では仮説を立てず(結論ありきにならず)に事実を重視しましょう、という感じの考え方だったので、こういったコンサル思考は今後慣れていかないとな〜と感じた。 - 2026年5月29日
ダクダデイラ餅屋蛾読み終わったカクヨム版でかなり刺さってしまい、完全版を読みたかったため購入。玉石混交流行りのモキュメンタリーホラーですが、すごく良い出来栄えでした!全体を通してしっかり怖いし、インターネットのドブ川を浚ったような悪趣味さに溢れていました。 読み終わった感想、序章っぽいなって感じだった。これ、オチてましたか? 回収されてない謎がたくさんある気がする。さっと一読しただけでは、怪異の種類やその繋がり、夢の勢力(?)図、こちら側の相関図がわからない。考察解説サイト頼りで、なんとか読み解けるかなあ、という感じです。 例のゴア表現については、さらっと描写されていくので、そんなに苦しめずに読めました。でも、実写化は無理そう! - 2026年5月26日
- 2026年5月23日
あさ/朝吉村和敏,谷川俊太郎読み終わった左からみると絵本、右から読むと詩集になるというユニークなビジュアルブック。 写真はカナダのプリンスエドワード島を中心とした穏やかで美しい風景。牧歌的というか。特に絵本部分『あさ』のほうは、ひんやりとした瑞々しい朝の空気が、写真から匂い立ってくるようだった。まだ誰にも踏み荒らされていない一日のはじまり、という感じがした。 谷川俊太郎の朝にまつわる詩選もよかった。『朝のリレー』は教科書で読んだような気もする。 最近は朝日がすっかりのぼってしまった後に起床するので、久しぶりに日の出を感じたいなと思った。 - 2026年5月23日
- 2026年5月22日
読み終わった生産性を高めるバリューのある仕事は、イシュー度と解の質が高い仕事。無駄なことはせずに、バリューのある仕事をして、いいアウトプットしてこう、みたいな本。 頭はいいんだろうけど、〝本〟を書くのは得意じゃないのかな?という印象でした。頭の良さは伝わるんだけど……。 全体的な構成が、まず初めにめちゃくちゃ大雑把な〝考え方〟を提示して、ちょっとした例題を1つか2つ挙げて(たまにピンとこないモノもあって)終わり、というもので、読んでいてむず痒い。 もう一歩踏み込んで、噛み砕いた説明をして欲しくなるというか。具体的な手法・やり方は説明されてないから、物足りなく感じる。 「問題を明らかにする方法はいくらでもあるのだ」と締めたのちに、その方法を教えてくれない、みたいな。次の章に移ってしまって、また別の例え話をされて、読み手としては混乱。 「え、さっきの方法は教えてくれないの!?」みたいな気持ちになる。 この本を元にした研修とかを実際に受けたら、また考え方が変わりそう。 どちらかというと、製造系の問題解決(よく使う道具が手元にあるか、とか10歩を8歩に短縮できないか、とかそんな例え話はひとつも出てこなかった!)を仕事にしてきたので、マーケティングとか営業とかの考え方を身につけるのはこれからの課題だな。 巷によくあるロジカルシンキングとはまた別の種類のものだったなあ……。 解説動画見るとか、note読んでみるとかで、理解を深めようと思った。 - 2026年5月21日
- 2026年5月21日
今日は誰にも愛されたかった岡野大嗣,木下龍也,谷川俊太郎読み終わった詩人・谷川俊太郎と歌人・岡野大嗣、木下龍也の3人による詩と短歌の「連詩」と、その解説鼎談、それぞれの短いエッセイが収録された一冊です。 書店でカバーをつけてもらいましたが、キラキラの装丁がとてもかわいい。 連詩らしく(?)右往左往しながらも、最後はすっと「言葉」に落ち着いて、視点がぐぐっと自分の心に向くような、美しく整えられるような感覚があって、読んでいて気持ちが良かった。 感想戦のおかげで詩や歌への理解度が高まる。 谷川俊太郎のまとめたり、遊んでみたりする感じが、言葉が好きで非凡な人の仕草だなあ〜と脱帽。 - 2026年5月19日
- 2026年5月19日
イニシエーション・ラブ乾くるみネタバレあり読み終わった宣伝文句通り、まんまと2周読んでしまいました。読まされちゃったな。 とはいえ、こんな無茶苦茶なあだ名の付け方、平成のキャバ嬢とか浮気バレ対策のヤツじゃん!これは別の〝たっくん〟がいるな〜〜、という印象そのままの結末だったのは残念だったかも! 本作のタイトルが昭和ヒットソングらしく、コンピレーションアルバムも出てるそうなので聞いてみようかな。 乾くるみ、名前だけをみて女性かな?と思いつつも文章が昭和の男すぎたので、どちらか気になったので調べてみたところ、やっぱり昭和の男でした。はいはい。 この作品を読みたい本リストに入れたのが、確実に10年以上前で、その当時に読んでいたらまた感想が変わったてたかな?とは思いました。1つのトリックのために、冗長な面白みのない恋愛描写をつらつら読むのはちょっと辛い。 - 2026年5月18日
新しい世界を生きるための14のSFmurashit,八島游舷,宮西建礼,斜線堂有紀,芦沢央,蜂本みさ買ったまえがきの強烈な自信に惹かれて購入。プロジェクト・ヘイルメアリーも楽しく読めたし、こちらも楽しく読めるといいな〜 - 2026年5月18日
十角館の殺人 <新装改訂版>綾辻行人読み終わった話題作かつ、Huluのドラマ版を見たくて読んでみました。 登場人物が多い!カー、ポウ、ヴァンあたりは序盤見分けつかず……。この辺りはドラマ版に期待かな。期待を超えることはなかったけれど、よくできた話でした。モチーフ元の作品『そして誰もいなくなった』も半年以内くらいに読んでいたためか、より楽しめたかと思います。わたし自身が、システムとして面白い話より、ドラマ(キャラクターの感情や関係性)として面白い話のほうがハマりやすいのかも。 - 2026年5月13日
- 2026年5月12日
- 2026年5月12日
完璧な家族の作り方藍上央理読み終わった北九州市にあるという一件の廃墟にまつわるモキュメンタリーホラー。しっかり怖くて、途中で読むのを断念するほど。ホラーとしていい読書体験で面白かったです!王道な展開とストーリーですが、読み応えがある描写で最後まで怖くて逃げ場のない不気味さがある。作者のふせったーまとめで、いろいろな裏話も楽しめます。
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