
おかもん
@okmn
- 2026年5月10日
バリ山行松永K三蔵読み終わった読書メモテンポの良さに引き込まれ、あっという間に読了。 半年ほど前から本格的に登山を始めた。今の私にとっての登山の魅力は「歩いたことのない道を歩く」ことにある。新たな景色に足を踏み入れることで冒険心が刺激されるのだ。だからそんな自分には、本作のタイトルで主題でもある「バリ山行(正規の登山道をはずれた山行)」はとても魅力的なものに感じられた。自分はおろか、誰も歩いたことのない道を行くなんて…… ひとりで山の中を歩く間は、自分や自然との対峙を余儀なくされる。そのような状況下で私は自分を相対化できるような気がする。日々の面倒ごとや厄介ごとに追われる「街での私」を、「山での私」は客観視することができるのだ。ひとりでの山行とは、人生において立ち止まって深呼吸することなのだと思う。 - 2026年5月6日
読み終わった読書メモ近現代のイスラム世界の知識がほとんどなかったので苦戦しながらの読了。 読んでみてこの地域の政治家による汚職や独裁の多さが気になった。おそらく同じく第三世界とされるアフリカや南米も、欧米やアジアに比べればこれらは多いはずだ。しかしこの地域においては、それが現代産業に欠かせない化石燃料や排他性を孕みうるイスラム教と絡むことで世界的な影響力を持つことになっているのだと思う。 また先日読んだ『砂の文明 石の文明 泥の文明』によれば、イスラム世界の多くは砂の文明に位置付けられ基本的には遊牧民を起源とする。近代国家観に基づいた地図上の線引きによって遊牧民を分断したことは多くの多民族国家を生み出すことに繋がった。異なる国に同じ民族がいること、同じ国の中に異なる民族がいること。これもこの地域の政情不安を引き起こしている一因だと感じた。 - 2026年5月4日
旧ソビエト連邦を歩く星野藍読み終わった読書メモ「旧ソ連の一部で、住民の大半がイスラム教徒。そう聞いて身構えていたけど、実際行ってみると(少なくとも自分が接したのは)穏やかで真面目で気さくな人ばかりだった」ーーー。これは三年前私がウズベキスタンを訪れた時に抱いた感想だ。初めて旧ソ連構成国に足を踏み入れた旅だった。この時に旧ソ連旅への興味が芽生えた。翌年カザフスタンとキルギスも訪れ、いつかはコーカサスやバルト三国そしてロシアにも行きたいと思っている。 なぜここまで旧ソ連に魅せられるのか。それは建築物に代表されるような独自の感性だったり、アジアとヨーロッパ、イスラム教とキリスト教など様々な価値観が混じり合う文化だったりに影響されているように思う。 しかしそれは私が外部の人間だからそのように楽観的に見ていられるのだと改めて思い知らされた。本書の中で、ある現地民が「(自分が歴史の当事者であるがゆえに)遺構や文化を客観視できない」と語っている。彼が遺構や文化を見る時、その目には当地の歴史が持つ負の側面も映っている。今の私が旧ソ連の色んな街を訪ねて色んなモノを見たとしても、あまりにも知識が不足しているからそれはただの物見遊山にしかならないだろう。せっかく行くのならもっと学びを得て、目に見えるものだけでなく目に見えない歴史や思想も感じ取れるようになってから旅をしたい。そう決意させる一冊だった。 - 2026年3月15日
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?フィリップ・キンドレッド・ディック,フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志読み終わった読書メモ人間とアンドロイドの違いをテーマにした作品。 違いを感情移入する点にあるとし、その視点から人間とアンドロイド、加えて「精神的欠陥のある人間」「感情的資質を持つアンドロイド(?)」の交錯を描いた。 - 2026年2月2日
砂の文明 石の文明 泥の文明松本健一読み終わった読書メモ石の文明:ヨーロッパ、アメリカ「外部世界への進出・侵略」 砂の文明:アラブ、北アフリカ「ネットワーク」 泥の文明:東アジア、東南アジア、インド「富の内部への蓄積」 19・20世紀は石の文明が力を発揮していたが、これからの社会は泥の文明から学び、そこから得たものを活かすようにすべき。 筆者が文中でも述べるとおり、現時点での考察の提出ということで個別具体的なエピソードがあちこちに展開して統一感に欠ける感じがした。 しかしそれぞれのエピソードについては説得力のあるものばかりで、地理条件→地域史・文化史→現代社会概況 の流れで「どうして現在このような姿なのか」を理解することができた。 筆者は理念的な視点をもって泥の文明から学ぶべきとしていたが、経済的な視点から見てもそういえるのではないか。 外部世界への侵略(石の文明)というのは、この地球において資源や市場に限りがある以上は持続性に欠ける方法であると考える。だから生産に軸足を置いた方法(泥の文明)について学び、それをもとに発展していくようにすべきだと感じた。 - 2026年1月18日
イスラムとは何か。ペン編集部読み終わった - 2026年1月15日
- 2026年1月4日
読み終わった読書メモ面白い書籍やマンガを読んだり映画やドラマを観たりしても、それを人に面白く語ることができない。面白くするためには何をすべきなのかーー。そのような問いに答えるのが本書。5つの方法に基づいて「対象を解釈しながら読む・観る」ことを説く。 読んでみて思う。これは決して書籍やドラマなどに限った話ではない、と。展覧会や美術館、果ては旅行や食事に至るまで、あらゆる「経験」及びそれを語ることに応用が利くのではないだろうか。何かを経験する時、ネタを仕込むという意識を欠かさないようにしたい。 また現代社会においてはこのような鑑賞方法は特に意識されるべきだとも思う。SNSやマスメディアを通じて、日々我々の五感を多種多様多量の情報が流れていく。情報を浴びて消費するので精いっぱいとなっている現状だが、その未来には何が待っているだろうか。おそらく感性が鈍り自発的に考える機能が麻痺した人間の姿だろう。 本書はあくまで「どうしたら話がおもしろくなるのか」という0から+1にする視点に基づくのみだ。しかし「考えながら(解釈、批評、考察)経験する」という姿勢は、未曾有の情報過多社会を生きる我々にとって感性を-1から0に取り戻し、繋ぎとめておく姿勢であるように思えてならない。
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