見晴らし台

23件の記録
- りなっこ@rinakko2025年7月3日読み終わった素晴らしかった。10年以上にわたり発表されたエッセイや評論、往復書簡など。幾つかの書評や山尾悠子さんとの往復書簡は既読だったが、読み返してまた感嘆した。 とりわけ「呪われたもののための福音——『ラピスラズリ』評」での、先ず “生と生殖に対する屈託” を指摘してから、フェミニズムとシスターフッドの物語として読み解く展開は、何度読んでもわくわくと引きこまれる。言葉に対して誠実に凛然と向き合い、自分の言葉を使って思惟を深めていくこと。〈現実〉を疑い、不変の真実などないということを突きつけるための幻想について。など
- さみ@futatabi2025年6月20日読み始めた最近感情が揺れすぎなので、揺るぎない意志をことばで浴びたくてやっと購入。浴びてる!というか、雪がれてる。 冷淡という意味の冷たさではなくて、ひんやりする、それも肌に直接触れるのではなくて、わたしのいるこの空間そのものに干渉してそうさせるような、川野芽生さんの文が今の自分には心地よい。 まだ1章を読んでいますが、「A Study in Pink」がとくにすき。「ピンクという色の美しさを伝えることができたらいいのに」という書き出しで、少し時間が止まった感覚。わたしはこれまで何かを美しいと思ったことがあったかな。
- バーナード氏@barnadoshi2025年6月3日幻想文学実際のガラパゴス諸島は、周囲から隔絶されることによって生物が独自の進化を遂げ、世界の多様性を担保しているよね。 私はガラパゴス諸島がいっぱいあればいいと思うの。外界と接触せずに閉じ籠って、なんでこうなったんだかわからない独自の進化を遂げたい。 (本書354pより)
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年5月8日読み終わった10年の中で執筆された評論・エッセイ集。一貫してファンタジーへの信念と怒りが含まれた、言葉に対してどこまでも誠実な文章。山尾悠子さん関連の文章も多く、往復書簡も読めて嬉しい。 装丁もステキ。全てのページが菫色に発光しているみたい。
- aiko@aiko-02025年4月28日読み始めたピンクという色についてのエッセイが良かった。 ただ好きなものを身に纏うだけなのに、 なぜこんなにも、勝手に意味や記号を読み取られてしまうんだろう。 そして「ピンク」の中でもきれいな色や素敵な色を知っているはずなのに、「ピンク」という言葉から連想されるあのダサい色はなんなんだろう。
- ぶんちゃろふ@book_mylittlepig2025年4月24日読み終わったどうしても、ロリータやピンクやフェミニズムが絡むと涙が出そうになりながら共鳴してしまう。私はただ侵害されたくないだけ、好きなものを好きでいたいだけ。