初夏ものがたり

20件の記録
- あるる@aru_booklog2025年5月18日読み終わったあちらの人とこちらの人を一夜だけ会わせるビジネス。ミスタータキの静かで浮世離れした雰囲気が、故人とのありえない再会をより非現実的なものにしている。夏の夜風って何となくあちらの世界と現世を繋ぐ温度感がある気がしている。綺麗な文体だった。
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年5月10日読み終わったこの時期にぴったりの物語。4篇ともひと時だけ死者が還ってくるお話だけど、初夏のみずみずしい描写が印象。 日本庭園も洋館もあるお屋敷を舞台に、日本の5月の美しさを描いた「通夜の客」が1番好きかも。山尾作品に出てくる、似たような人たちがわらわらしている描写が好きだな。「ラピスラズリ」「小鳥たち」にも出てくる。 ほかの作品とはずいぶん違って少女小説のような筆致だと思ったらコバルト文庫の収録作品だったんですね。インクルージョンのある鉱物をあらゆる角度から眺めるような気持ちで山尾作品を読んできたけど、この作品は映画を見るようにさらりと読めた。
- うみぶどう@umibudou2025年1月8日読み終わったかつて読んだあの世とこの世を仲介する謎の男〈タキ氏〉の登場する連作短編。『飛ぶ孔雀』と比べると断然こちらの方が読みやすくて驚いた。読みやすいけど山尾悠子的世界観はしっかりと感じられる。ところどころ絵も挿入されておりそれも素敵。
- 村崎@mrskntk2024年7月17日何度でも言いたい、「初夏ものがたり」を!!!!!!読んで!!!!! 故人を一度だけ現世に連れてきてくれるあくまでビジネスなクールな案内人、一夜限りの逢瀬、数十年越しに叶う願い、ちょっとわがままな少女に振り回されるクールな案内人とか、そういうの好きなら絶対読んで~~~~~!!!!!!!!