さぶ
@sabu_shugoro
- 2025年9月27日スペードの3朝井リョウ現代における生の希望を描いた作品だと感じた。誰もが自分の生を生きることしかできないという絶望的なまでの真実を受容した時から、その人にとっての生は、最初はほつれた服の穴から見える程度の光のようでしかないけれど、徐々に希望を帯びてくるのだ、というどうしようもなく苦しくて寂しいけれど、生きることを決意させてくれる作品だった。
- 2025年9月22日
- 2025年9月19日デッドエンドの思い出よしもとばなな何度も読んでも表題作「デッドエンドの思い出」の最後の西山くんとの電話シーンで泣いてしまう。ミミのように、唐突に訪れた別れの悲しみも、望まずに不意に手に入った幸せな時間も、人生でさえも、いつか終わりを迎えるのだけれど、あの時確かに自分は幸せだった、そう振り返れる瞬間さえあれば、それでもう何もかも足りるんじゃないかとこの作品を読む度に思える。
- 2025年9月19日山本周五郎長篇小説全集 9 正雪記 下山本周五郎
- 2025年9月19日山本周五郎長篇小説全集 8 正雪記 上山本周五郎上下巻読了。由井正雪の乱の独自解釈+創作という構成。江戸幕府成立後による改易により職にあぶれ、浪人となった武士たちを憂い、なんとかして幕府の武断政治を変えさせようと奮闘した由井正雪の話。史実と異なる部分はあるが、山本周五郎のヒューマニズムが発露されている作品。「壮烈な死を選ぶよりも、敵の刃で最後切り伏せられるまで生きていこう」という類の言葉を発する由井正雪の生き様は「樅の木は残った」の原田甲斐を想起させた。どうしようもない世の流れの変化の中でも、自らができることはあるはずだ、と最後まで模索し続けるのか、自らの誇りとともに死ぬか、そのどちらの人物の生き様がしっかりと描かれている。
- 2025年9月18日キッチン吉本ばなな何回目かのキッチン。これまで失ってきたものが改めて何であったかが読む度にはっきりと輪郭を帯びて目の前に迫ってくる。一方で、これからの生を前のめりに生きていこうと思う気持ちも沸々と湧いてくる。
- 2025年8月27日ビギナーズラック阿波野巧也
- 2025年8月27日季節のない街山本周五郎
- 2025年8月27日青べか物語山本周五郎
- 2025年8月27日ながい坂 下山本周五郎
- 2025年8月27日ながい坂 上山本周五郎
- 2025年8月27日一瞬の風になれ 第三部 -ドンー佐藤多佳子
- 2025年8月27日一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイー佐藤多佳子
- 2025年8月27日一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテー佐藤多佳子
- 2025年8月27日しゃべれども しゃべれども(新潮文庫)佐藤多佳子
- 2025年8月27日社会分業論エミール・デュルケーム,田原音和
- 2025年8月27日明るい夜に出かけて佐藤多佳子
- 2025年8月27日カラフル森絵都
- 2025年8月27日キッチン吉本ばなな
- 2025年8月27日イヤシノウタ吉本ばなな
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