スペードの3

14件の記録
- イロハ@iroha_mellow2025年8月19日読み終わった朝井リョウを読む度、登場人物の解像度の高さに、毎度胸を抉られる。なぜ抉られるのか。 鋭利に表現されている虚栄心や打算といった人間の醜さに対し、少なからず覚えがあるからだ。 自分をよく見せる努力こそすれど、あくまで「求められる自分」を求める美知代と、 自らの虚栄心を肯定し、能動的に努力するアキとの対比が残酷だった
- あおい@booklover_aoi2025年8月3日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.3読了。 自分のことではないのに自分のことのように読んでしまう物語でした。 なので、読んでる最中ちょっとしんどかったのでほぼ一気に読みました。 なんなら、読み終わった直後の今もちょっとしんどいです…笑 他人からどう見えるかが気になる女性たちの物語で、行動の裏の本音が赤裸々に書かれていました。 「誰かのため」が自分の欲求を叶えるための建前だったり、「誰かが求める」それらしいエピソードをさも本当のことのように語ったり、生きてく中で強弱はあれどしたことがあるようなことを描いていて、朝井リョウさんの言語化能力の高さがすごかったです。 他人軸から自分軸に移すのってなかなか難しいので、本人が気づいて、そこから行動を少しずつ変えていくしかないんだなーと思いました。 行動を変えれば結果も変わるし、結果が変わったことで思考も変わる。 変われた人は過去に得た体験があるから揺らがない。 自分が知ってる経験の中でだけ生きていると、変化は起こらないので大きな成長もないし、手に入れたいものもずっと手に入らないのだな、と改めて思いました。