スペードの3

20件の記録
- サエ@daisy_3352025年10月5日読み終わった某劇団出身俳優の私設ファンクラブの幹部美知代の前に現れたのは...。誰もが現状を打破する「切り札」を探し、革命を起こすタイミングを窺っている... 小学校時代の班決め、思い出すと胸がキリリとする。
- さぶ@sabu_shugoro2025年9月27日現代における生の希望を描いた作品だと感じた。誰もが自分の生を生きることしかできないという絶望的なまでの真実を受容した時から、その人にとっての生は、最初はほつれた服の穴から見える程度の光のようでしかないけれど、徐々に希望を帯びてくるのだ、というどうしようもなく苦しくて寂しいけれど、生きることを決意させてくれる作品だった。
- 🔖ぼう|読書記録@book_252025年9月3日読み終わった自分のダメなところや弱いところを自覚しながらも、それを隠すように覆うように生活してきた女性たちが、あることをきっかけに変わるためのカードを切り出す物語。 劣等感や窮屈さを言語化されすぎて、読んでいてもう胸が苦しくなりました…。 特に小学・中学時代独特の雰囲気、女子同士の立ち位置が鋭く描かれていて、「わかる…」と共感してしまうポイントがたくさんありました。 朝井さん凄すぎ!! また、3人が同じ世界線で生きている設定だけど、ある人から見てすごいとされている人でも、「自分には何もない」と劣等感を抱えていていて、人ってどこまでいっても満足できないのかもしれないとふと思ってしまいました。 対面でのコミュニケーションだけではなく、ネット上でのコミュニケーションや評価もつきものになってしまったぶん、他者と比べて自分を低く見てしまいがちだし、自分もそのうちの1人だけど、登場人物たちのように変わるための決心ができる人になりたいと感じました💭
- イロハ@iroha_mellow2025年8月19日読み終わった朝井リョウを読む度、登場人物の解像度の高さに、毎度胸を抉られる。なぜ抉られるのか。 鋭利に表現されている虚栄心や打算といった人間の醜さに対し、少なからず覚えがあるからだ。 自分をよく見せる努力こそすれど、あくまで「求められる自分」を求める美知代と、 自らの虚栄心を肯定し、能動的に努力するアキとの対比が残酷だった
- あおい@booklover_aoi2025年8月3日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.3読了。 自分のことではないのに自分のことのように読んでしまう物語でした。 なので、読んでる最中ちょっとしんどかったのでほぼ一気に読みました。 なんなら、読み終わった直後の今もちょっとしんどいです…笑 他人からどう見えるかが気になる女性たちの物語で、行動の裏の本音が赤裸々に書かれていました。 「誰かのため」が自分の欲求を叶えるための建前だったり、「誰かが求める」それらしいエピソードをさも本当のことのように語ったり、生きてく中で強弱はあれどしたことがあるようなことを描いていて、朝井リョウさんの言語化能力の高さがすごかったです。 他人軸から自分軸に移すのってなかなか難しいので、本人が気づいて、そこから行動を少しずつ変えていくしかないんだなーと思いました。 行動を変えれば結果も変わるし、結果が変わったことで思考も変わる。 変われた人は過去に得た体験があるから揺らがない。 自分が知ってる経験の中でだけ生きていると、変化は起こらないので大きな成長もないし、手に入れたいものもずっと手に入らないのだな、と改めて思いました。