デッドエンドの思い出

68件の記録
- あおたむ@aooimmo2025年10月2日読み終わった【画像ネタバレ 感想】 すごくすごく良かった。 本当に存在する誰かの人生を少しだけ、5つ覗き見したような感じだった。 人によって幸せと不幸は違うけど、皆んなその2つを、バランスを取りながら心を保ちながら生きているんだなと思った。 当たり前だけど、人の数だけ人生があるんだなと思った。 出会いも別れも、生きていたら必ず経験することで、その時にどういうことを思うのか、その先をどう生きていこうとするのかっていうところの選択肢は無限大にあって、正解も不正解も分からない、本当に大きな流れの中で生きていかないといけないと思うんだけど、その中で「こういう考え方もあるよ」「この人はこういう選択肢をしてみたよ」っていう、アドバイスでも指南書でもない、人生相談をみんなでしているみたいな本だった。 読んでいると、私の人生も考えも、否定されることも肯定されることもなく、ただそのまま在っていいんだと思えた。 2作目の「おかあさーん!」は、私の家庭状況と少しだけ似ているところがあって、私が自分のかつての父に寄せている思いと同じだった。 事実から見ると、父が私たちにしたことは本当に酷いことだと思うし、してはならなかったことだけど、それでも私には幼い頃に父から大切にしてもらった楽しい記憶があるし、その頃の父が偽物だったとも思えないから、私にしか分からない私だけの父がそこにはいるんだと思ったし、そう思っていいんだと思った。客観的に見た父ではなく、私の記憶が持つ父は存在したままで大丈夫なんだと思った。 この本に出てくる登場人物はみんな、その後どうなったのかっていうのは分からないけど、そこがまた良かった。 人生っていうのは自分で創り出していくもので、少しずつ糸を紡いで、時には破れて、その破れた箇所を直していくようなものだなと思った。 また辛いことや、何か悲しいことがあった時に読もうと思った。この本の中にいる人達に人生相談をして、勇気を貰って、また糸を紡いでいけるように、片手に持っておこうと思った。
- mio@y_________io2025年9月29日読み終わった落ち込んだ後ふいに浮上する瞬間は尊い。 「おかあさーん!」でボロ泣き。 「デッドエンドの思い出」(表題作)、妹とのやり取りとか家族の結束力とか、あれ私か?となったのでいつか婚約者が出来てかつその未来が怪しくなってきたら読みたい。次に進めそう。
- さぶ@sabu_shugoro2025年9月19日何度も読んでも表題作「デッドエンドの思い出」の最後の西山くんとの電話シーンで泣いてしまう。ミミのように、唐突に訪れた別れの悲しみも、望まずに不意に手に入った幸せな時間も、人生でさえも、いつか終わりを迎えるのだけれど、あの時確かに自分は幸せだった、そう振り返れる瞬間さえあれば、それでもう何もかも足りるんじゃないかとこの作品を読む度に思える。
- ロッタ@rotta_yomu2025年9月8日買った読み始めたようやく読書に復帰。 ここ数日何冊かぱらぱらめくってみたけどいまいち集中できず。読書筋肉が落ちている、、、。 それと思い当たるのは、きっとこの夏の読書をかなぐりすてて夢中になっていたことに、ちゃんとお別れできていないからかもしれない。 お別れをする。さよならという。思い出にする。 そのために、さよならを言うために、「デッドエンドの思い出」を読もうと思う。
- ロッタ@rotta_yomu2025年9月8日読み終わったよしもとばななさん特有のスピリチュアル要素はあるものの(否定はしないけど適切な距離を置きたいと思ってる)、読み終わってみると、少し元気になっているわたしがいた。 わたしはわたしを肯定しようと思う。 自分の欲求に気づいて認めること、違う人間関係を築くこと。ちゃんと季節は巡っていることを感じられるようになったら大丈夫。だからきっと大丈夫。
- あさだ@asadadane2025年8月26日読んでるまたいつか小説辛く悲しい出来事がありながらも、それを契機に自己や他者を見つめ、前向きに生活を生きていく人たちの話。最初の2作品まで読了。今後悲しいことに直面し立ち上がれなくなったときのために、続きは取っておこうと思う。
- pamo@pamo2025年8月2日読み終わった感想図書館本中学生のとき、はじめて吉本ばななと出会った本。 人生のどん底のような悲しみを経験した人々の、再生の物語の短編集。 内容はすっかり忘れていたけど、でもこの本に敷き詰められた切なさと悲しさと孤独、そして幸福感が、私の土台にしっかり組み込まれていることを再確認した。 ついでに20年前には、「救い」といえばラブストーリーだったという固定観念にも改めて年月を経て気付かされる。私はこの頃の価値観をしっかり内面化しているので恋愛に救いを求めるけど、もっと他の生き方がある現代では読者も限られるかもしれない。
- まる@maru042025年7月15日読み終わったすごく面白かったこの人のほかの本も読みたいなと思うぐらい。どれもどこか暗くてだけどその中で光を見つける様な人間らしさがあって好き。この本を書けてよかったって言葉が最後に載っていてすごく考えてしまった。人生の出来事を物語に、言葉にできたら、飲み込むとはまた別の消化の仕方ができるんじゃないかなぁと。これはその意味で作者にとっての記録で、登場人物たちの物事の受け入れの話なのかな
- あこ@jt-aw05246-8882025年7月9日読み終わった借りてきた心に残る一節同じ金額でも、妹と旅行できると思うとオレンジ色に輝くイメージ・元カレにもい一度会えるダシとして考えるとどす黒くて後ろめたいもの。 悪気があってわざとかえしてもらえないものなのだと思うと、彼のずるさが悔しくて胸の中でさらに黒くなり自分はすっかり被害者になり恨み言と同じ様な濁った色ねイメージになった。(P222) ちょっと略したけど、この表現すごいわかりやすかったな。。。
- not_six@not_six2025年6月4日気になる話した好きな本の話をして、1番好きです、と言っていた。 まるい、すーっと入ってくる文章が好きなんです。との事。 最近図書館でよしもとばなな読んだばっかりだったから、次はこれを読んでみようと思った。
- atomin@atomin_1272025年4月24日読み終わったかつて読んだ再読中『デッドエンドの思い出』より 「いい環境にいることを、恥じることはないよ。武器にしたほうがいいんだよ。もう持っているものなんだから。その場所で大きな輪を作っていけばいいんだ。君にはそういう力があるし、それが人生なんだから、誰に恥じることもないよ。 … 世の中には、人それぞれの数だけどん底の限界があるもん。俺や君の不幸なんて、比べ物にならないものがこの世にはたくさんあるし、そんなの味わったら俺たちなんてぺしゃんこになって、すぐに死んでしまう。けっこう甘くて幸せなところにいるんだから。でもそれは恥ずかしいことじゃないから。」 ここ好き🫰
- 空気@lumemolle2025年3月7日読み始めた辞めてしまった同期と大阪で会って、お互いの好きな本を薦め合ったときに買った キッチンと西の魔女が死んだと卒論とそれに付随する人を思い出している あと仄めかすんじゃなくてちゃんとエンドがあってニコニコしちゃった あのときどき、わたしは君と分かり合えていたんだろうか
- ppp@a___222025年2月23日読み終わったどうしようもなくどん底の人達が沢山出てくる。けど最後にはちゃんと光を添えてあたたかく包み込んでくれる。 ただ生きて、暮らしているだけでいいのだと肯定してくれる。
- やま@may_abook2025年2月14日読み終わった表題作含む5つの短編集。 心にさまざまな傷や痛みを抱える登場人物たち。 家族、友達、恋人、生い立ちなど、 痛みの種類はそれぞれです。 読んでいて切なくなったり、 自分の過去の痛みもぶり返したけど 読了後にはその傷の手当てまで終わったような 不思議な感覚になりました🫧