

青
@sora-ga-aoi
読書日記。敬称略。
2026年はたくさん本を読む年にしたいです。
- 2026年8月17日
おさまる家 井田千秋 作品集井田千秋読み終わったイラストレーター井田千秋の作品集。 そこに生活する人の好きなもの、価値観が伝わってくるような室内イラストの数々。 初期のペン画も好きだな。 エッセイや漫画も載っていて読み応えたっぷりだった。 - 2026年8月6日
女王様の電話番渡辺優読み終わったSMの女王様がいるデリバリーヘルスの電話受付のアルバイトをすることになった主人公。 突然音信不通になった女王様を探すことになる。 読んでいて危なっかしい主人公の行動にハラハラさせられた。 途中ミステリーやサスペンスに発展するのかな?と思っていたが、謎解きというより性的マイノリティに悩む話だった。 自分がマイノリティだと気づき、きのうと世界が違って見えた出来事は私にもあったので共感もした。 ラストはあっさりでこの先は読者の想像にゆだねるかたちだった。 マイノリティとして生きていき自分で正解を見つけろというメッセージかもしれない。 友達思いで「人が好き」と言う主人公に幸あれ。 - 2026年7月22日
むらさきのスカートの女今村夏子読み終わったこの本気になっているけどもしかしてホラー作品だろうか?とホラーが苦手な私は少しだけ下調べをして読んだ。 ホラーではないけどちょっとヒトコワ系になるのかな。 最後のオチがよかった。 - 2026年7月19日
ナチュラルボーンチキン金原ひとみ読み終わったはじめて読む金原ひとみ作品。 ひとりで日々のルーティンをこなし生きてきた消極的な主人公が、陽気な同僚と関わったことをきっかけに人間関係を築いていく。 会話も地の文もおもしろくて読みやすいし、おいしそうな食べ物がいっぱい出てくる。 主人公は自分のことをつまらない人間だと思っていそうだけど、とても魅力的な女性だと感じた。 途中辛い展開もあったけど、金原ひとみの読ませる力がすごくて夢中で読んだ。 - 2026年7月11日
美女と竹林のアンソロジー京極夏彦,伊坂幸太郎,佐藤哲也,北野勇作,恩田陸,有栖川有栖,森見登美彦,矢部嵩,阿川せんり,飴村行読み終わった「美女と竹林」をテーマに書かれたアンソロジー。 どの作品もおもしろかったが、お気に入りは飴村行『東京猫大学』、有栖川有栖『竹迷宮』、京極夏彦『竹取り』、矢部嵩『美女と竹林』。 全体的に竹林の不思議さや不気味さが感じられる話が多かったように思う。 それなのに夜眠れなくなるようなホラー作品がなくて安心した。 いろんな作家を知ることができて、アンソロジーっていいなと。 - 2026年7月4日
美女と竹林森見登美彦読み終わったどうやら妄想エッセイ集らしい。 『美女と竹林のアンソロジー』を読む前にこれを読んでおいた方がいいのかなと。 しかしあまり関係ないのかもしれない。 きっと森見登美彦も意図して「若気の至り」的な文章で書いているのだろう。 無計画で竹を刈り、妄想の会社モリミバンブーカンパニーを設立して脱線するも大団円で終わる。 自由に好き勝手書いている印象で、好みは別れそう。 私はまんまと楽しく読んでしまった。 - 2026年6月19日
かっこいいピンクをさがしになかむらるみ読み終わった新聞の投稿記事と娘の言葉をきっかけに、「ピンク色」について様々な人から話をうかがうルポルタージュ。 イラストや写真がたくさん載っていて子どもから大人まで楽しめる本。 絵本『ももいろのきりん』が出てきてなつかしく思った。 ピンクの壁の独房があるのは驚いたし、タイでは曜日に色があるらしく興味深い。 「かっこいい」も「かわいい」も同じ「美学」なので、そのふたつが両立することもあると思う。 男の子がかわいいものが好きでもいいし、女の子がかっこいいものが好きでもいい。 かわいいロリィタ服を着た女の子は、自分の「美学」を守るため世間の目と戦っているからかっこよくもある。 この本に出てきた、若い頃ピンクを着られなかった男性のファッションも、「美学」があるからこそかっこいいんじゃないかな。 - 2026年6月18日
マイ ガーランドマツオ・ヒロミ読み終わった再読ランジェリーをテーマに描かれたマツオヒロミの作品集。 マツオヒロミ、ファッションとランジェリーの歴史についてとても詳しくて驚く。 調べたりもしたんだろうけど、どんな資料を見たのか気になった。 100年間で女性のファッションは変化し、身につけるランジェリーもそれに合わせて変わっていく。 私も絵を描くので、これを読むとランジェリーイラストを描きたくなる。 - 2026年6月13日
あるかしら書店ヨシタケ・シンスケ読み終わった本にまつわる本の専門店『あるかしら書店』では、欲しい本がたいていそろっているらしい。 ヨシタケシンスケのユーモア溢れる絵本。 どれも頭が柔らかくないと思いつかないような変わった本がたくさん出てくる。 「作家の木」の育て方、月光本、水中図書館、ラブリーラブリーライブラリーが私のお気に入り。 ちゃんとオチがついていて、最後に「ですよねー!」と言いたくなった。 - 2026年6月11日
世界99 下村田沙耶香読み終わったこの小説はディストピア小説らしくて、だとしたら現代の日本はディストピアなのかもしれないと思った。 少なくとも村田沙耶香はそう感じているのでは。 主人公空子の、子供を性犯罪から守ろうとする姿勢に好感が持てた。 それがただ「子供の頃会いたかった大人」を演じているだけだとしても、自分が気持ちよくなるための「娯楽」だとしても。 全てを達観していて全てを諦めているような空子に共感している自分がいる。 空子ほど器用な生き方ではないけれど、器用に生きようとすればするほど、生きている意味がない気がしてくる。 一度読んだだけではうまく感想がまとまらないので、再読するかもしれない。 分厚さの割にはスラスラ読めるけど、気分が重くなるので覚悟して読んだ方がいい。 - 2026年6月4日
世界99 上村田沙耶香読み終わったある程度事前情報を知っていて読んだけれど、衝撃的だった。 村田沙耶香の小説は数冊読んだことがある。 好き嫌いが分かれそうだが、私は好きだ。 所属するコミュニティに合わせてキャラを使い分けて生きている主人公。 私も主人公ほど極端ではないと思うが、そういうところがある。 誰にでも平等に接する人なんて、本当に存在するんだろうか? 誰しも少なからず相手に合わせてキャラを変えて生きているものなのでは? 世界を違う角度から見ることができる本。 流れてくるニュースやSNSのタイムラインも、この本を読むと今までと違って見える。 続きが気になるので下巻へ。 - 2026年5月23日
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーブレイディみかこ読み終わった英国在住の著者が書く、元底辺中学校に通う息子についてのノンフィクション作品。 人種・ジェンダー・格差などの社会問題、そして思春期の悩みがギュッとこの1冊に詰まっている。 日本に住んでいる私はこういうことをついつい他人事だと思ってしまいがちだった。 共感できる悩みと「イギリスってこうなんだ」「今の時代の中学校ってこうなんだ」という驚きがたくさんあった(正確には数年前)。 世間知らずな自分が恥ずかしい。 著者の息子に終始好感が持てた。 いっぱい問題にぶつかって悩んで、ラストは最初よりも少したくましくなったような気さえする。 - 2026年5月21日
ラ・タ・タ・タムペーター・ニクル,ビネッテ・シュレーダー,矢川澄子読み終わった小さなマチアスの作った、小さくて白い機関車の絵本。 これが『夜は短し』黒髪の乙女も読んだ絵本かぁ。 小さな機関車がとにかくかわいい! 絵がきれいだった。 - 2026年5月15日
涙の箱きむふな,ハン・ガン読み終わった感受性豊かでささいなことで泣いてしまう子どもと、涙を結晶にして集めているという不思議なおじさんのお話。 「大人のための童話」らしい。 表紙も挿絵も好みだし、おじさんの涙のコレクションが美しい。 涙って、溢れて止まらないくらい感動することもあれば、辛く悲しいのに一滴も出てこないときもある。 そんな不思議が物語になったかのようだった。 - 2026年5月12日
ブラザーズ・ブラジャー佐原ひかり読み終わった義理の弟がブラジャーをつけている。 心が女の子という訳ではなくて、おしゃれでつけているらしい。 「多様性を尊重する」って簡単に言うけど、本当にそんなことできる人はいるのだろうか。 人は常識を重んじて非常識を非難する。 何をもって常識と言えるのかは、自分のものさしでしかはかれない。 それでも尊敬し合える仲なら、変なところも普通じゃないところも許し合えるのかもしれない。 本音をぶつけて喧嘩して仲直りして。 それが人を好きになるってことなのかも。 恋愛でも友情でも家族でも。 大人と子供の間で、揺れる心を描くのがうますぎる。 作者の他の本も読んでみたくなった。 - 2026年5月6日
百貨店ワルツマツオ・ヒロミ読み終わった再読20世紀初頭の虚構の「三紅百貨店」。 東洋と西洋の文化が混じりあう街にあるデパートについてのコミック&イラスト集。 屋上に遊園地があり、エレベーターガールのいる古き良き時代の百貨店。 こんな百貨店に足しげく通えるのはお金持ちかなと思うのだが、この『百貨店ワルツ』では庶民的な小さなご褒美みたいなものが描かれている。 店員割引で小物が安くなるのを狙う呉服店の店員や、初めての洋装では下着を手頃な価格で揃えるようにアドバイスをもらうお客さんなど。 私はお金持ちではないから、こういう人々に共感してしまう。 豪華絢爛なデパートの内装、商品、ポスターのイラストが楽しめるし、まだ西洋の文化に馴染みのなかった時代の日本を新鮮に感じることができる本。 - 2026年5月5日
- 2026年5月4日
小説野崎まど読み終わった2025年本屋大賞ノミネート作品ということしか知らずタイトルに惹かれて読んだ。 最初は堅い文章だと感じたし、場面転換の区切りがなくて「どこでしおりを挟めばいいんだろう」と戸惑った。 読み進めるとユーモアがあってテンポもよく、先が読めなくて気になる。 どんどん世界に引きこまれる。 宇宙のように壮大なのに、小説好きが共感できることも多い物語。 『小説』というタイトルしかありえない。 - 2026年4月30日
アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)ダニエル・キイス,小尾芙佐読み終わった人生の縮図のような物語。 知的障害者の主人公チャーリイは、手術によって急速に知能が高くなる。 賢くなったことで得るもの、失うもの。 賢いからといって幸せとは限らない。 しかし、こうやって素晴らしい読書体験ができ感想を発信できるのは、基本的な読み書きができるからでもある。 チャーリイと自分を重ねて辛いところもあったが、読み終えることができてよかった。 チャーリイがアルジャーノンを逃した場面は痛快だった。 こういうタイトル回収、好きだなぁ。 この報告書は、まるでジェットコースターのような人生を表している。 だが、勉強してすごく賢くなる人もいるし、歳をとり学んだことを忘れてしまう人だっているだろう。 早急なことが異質だが、これがゆっくり進んでいくのが人生なのではないか? 老後のことを考えると、このラストは他人事ではなかった。 人生の終わりに何を思うかが、幸せとは何かの答えかもしれない。 - 2026年4月25日
総特集 森見登美彦: 作家は机上で冒険する!河出書房新社編集部またいつか単行本未収録小説はどれも不思議なお話だった。 『となりのトトロ』を思い出した『大草原の小さな家』、ホラー作品『金魚鉢をのぞく子ども』。 『聖なる自動販売機の冒険』の終わり方が好き。 『森見登美彦を作った100作』は、私でも読めそうだったり観れそうなものはメモを取った。 好きな作家の好きな作品は気になる。 ロングインタビューや特別対談など全部読んでしまうと、まっさらな気持ちで未読の小説の感想を書けなくなってしまうかもしれない。 そう思い今回は、読みたいところだけ読んでいったん本を閉じる。 図書館で借りたので返却日もあるし。 ファンなら読んでおいて損はない。 手元に置いておきたいが古本屋に売っているだろうか。
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