

青
@sora-ga-aoi
読書日記。敬称略。
2026年はたくさん本を読む年にしたいです。
- 2026年3月28日
刺青夜汽車,谷崎潤一郎読み終わった人気イラストレーターの絵と名作小説両方楽しめる『乙女の本棚』シリーズ。 まずイラストだけを眺めて、その美しさを楽しんだ。 着物や帯の緻密な模様、美麗な花や蝶、かわいい少女たち。 小説の方はフェティシズムを感じて、特に女性の足の描写が印象に残った。 谷崎潤一郎は同じく乙女の本棚シリーズ『秘密』を読んだことがあるが、今度小説だけをじっくり読んでみたい作家だ。 - 2026年3月27日
成瀬は天下を取りにいく宮島未奈読み終わった本屋大賞受賞やコミカライズも納得の読みやすさとキャラ立ち。 目立つ成瀬に注目しがちだけど、私は島崎派かもしれない。 いや、ふたりのコンビ『ゼゼカラ』推しだ。 中高生が読んでもおもしろいんだろうけど、大人が青春を振り返って読む小説としての良さもある。 そして森見登美彦の解説も素晴らしかった。 - 2026年3月25日
銀河鉄道の夜 (角川文庫)宮沢賢治読み終わった再読カムパネルラと女の子が楽しそうに話していると嫉妬するジョバンニ。 重い感情を友人に向けるジョバンニに対して、カムパネルラの方は少しそっけないような気もする。 私はこういう片思いのような友情が大好きで、この『銀河鉄道の夜』が好きないちばんの理由はそこかもしれない。 美しい星座、りんどうの花、黄金と紅の苹果、タイタニック号に乗っていた青年と姉弟。 どれも車窓風景のように過ぎ去って行く。 「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。」 「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」 こんなにも一緒に行きたいと願っていたジョバンニは呆気なく置いて行かれる。 それはどんなに悲しいだろうか。 - 2026年3月23日
賢治と「星」を見る渡部潤一読み終わった天文学者の著者が宮沢賢治作品を読み解き、その生涯を辿る本。 タイトル通り著者や宮沢賢治が夜空を見上げて星を眺める情景が何度か頭に浮かんできた。 専門的で難しいところもあったが、『銀河鉄道の夜』をはじめとした宮沢賢治作品や彼への理解が深まった。 読んだことのない作品を読みたくなったし、『銀河鉄道の夜』を改めて読みたくなった。 - 2026年3月19日
檸檬げみ,梶井基次郎読み終わったまた読みたい人気イラストレーターの絵と名作小説両方楽しめる『乙女の本棚』シリーズ。 『檸檬』は青空文庫で読んだことがあったので、ほぼ再読と言っていいかもしれない。 ちょっと精神的に疲れていて、本読むのしんどいかもというときだったのに、スラスラ読めて驚いた。 それは梶井基次郎が弱っていた時期に書かれた小説だからなのかもしれない。 イラストのおかげもあるのかも。 今の私にぴったりな話だった。 何よりレモンをひとつ買うだけで少し元気になる気持ちがわかる気がする。 そしてあの有名なラスト、レモンを置いて颯爽と去る様がなんとも小気味よい。 - 2026年3月17日
ラヴレターズ川上未映子,村田沙耶香読み終わった作家、女優、タレントなど26人による恋文のアンソロジー。 ラブレターと言っても恋人や好きな異性に送るだけではなく、それぞれ様々な切り口で書かれていて、おもしろかった。 横尾忠則、村田沙耶香、春風亭一之輔の手紙が好き。 壇蜜もとっても壇蜜っぽくて好き。 村田沙耶香は強烈な村田沙耶香ワールド。 気になる人が書いているなら一読の価値あり。 自分宛ではないラブレターを読む背徳的な読書体験だった。 - 2026年3月14日
月のケーキジョーン・エイキン,三辺律子読み終わったおとぎ話のような不思議な短編集だった。 なかでも『バームキンがいちばん!』『緑のアーチ』『ペチコートを着たヤシ』がお気に入り。 特に『バームキンがいちばん!』は風刺がきいていて、星新一のショートショートを思い出した。 子供が主人公の話が多く、魔法や幽霊やお城やドラゴンが存在する世界観なのだが、チェーン店のスーパーマーケットが出てきたりもする。 この短編集の世界は全部繋がっているのか、それとも『おとなりの世界』なのだろうか? 海外文学作品ということもあり、最初は日本が舞台の現代小説との違いに戸惑いつつ読み進めた。 その結果ゆっくり大事に読めて、逆に良かったと思えた作品。 - 2026年3月9日
人魚が逃げた青山美智子読み終わったアンデルセン童話の『人魚姫』をモチーフにしているところも、それぞれの章にそれぞれの登場人物を見つけられるところも、なんておしゃれなんだろう。 5章とエピローグが素晴らしかった。 装丁も伏線回収もおしゃれ。 人魚を探しながら読み進めていったら、本を閉じる頃にはあたたかく前向きな気持ちになっていた。 - 2026年3月8日
- 2026年3月8日
シャーロック・ホームズの凱旋森見登美彦読み終わった合言葉は「ワトソンなくしてホームズなし」。 ヴィクトリア朝京都の世界観、和洋折衷で好きだ。アニメになったら絶対観る。 東の東の間の不思議な現象のあたり、夢中になってページをめくる手が止まらなかった。 謎を解くのが探偵の仕事だが、森見登美彦作品の特徴である不思議な世界がこの物語にもある。 私はシャーロック・ホームズシリーズの原作を読んでいないし、その知識があればより楽しめるんだろうな。 機会があれば読んでみようと思う。 - 2026年3月3日
家が好きな人井田千秋読み終わったまた読みたい私も家が好き! 家の間取り、そこに住む人のライフスタイル、食べ物、家具、雑貨……。 ただかわいいインテリアと女の子を描くだけじゃなくて、短い漫画の中にその人の好きなものや性格、生活が見えるのがよかった。 食べ物飲み物がどれも本当においしそう! - 2026年2月28日
夜市恒川光太郎読み終わったまた読みたい読書初心者におすすめだと聞いたことがあり読んでみた。 ホラーは苦手だと思っていた私でも読めた、世にも奇妙な怪異のお話。 淡々と書かれた文章なのに読まされる。 こんな神隠しみたいな経験はないのに、不思議とどこか懐かしさも感じられた。 読んでいて思い出したのは森見登美彦『きつねのはなし』だ。 あるいは漫画『蟲師』、アニメ『モノノ怪』。 このあたりが好きな方におすすめしたい。 思えばジャパニーズホラーはむしろ好きなのかもしれない。 ワッと脅かされるホラー映画や、夜眠れなくなる怪談話はやっぱり苦手だ。 この小説はよくある後味の悪いホラー作品とは少し違う。 いつもの日常から曲がる道をひとつ間違えると迷い込むかもしれない、奇妙な世界に想いを馳せる。 - 2026年2月26日
- 2026年2月26日
そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノートはやみねかおる,村田四郎読み終わった三宅香帆『人生を狂わす名著50』で紹介された本。 子供の頃にこの本に出会いたかった。 悲惨じゃないハッピーエンドなミステリー小説で、子供時代に読んだらさぞドキドキワクワクするだろう。 私も童心に返って楽しめた。 まず、導入部分にちょっとした謎解きパートがあって、そこでグッと物語に引き込まれる。 名探偵夢水清志郎がいいキャラしてて好き。 はやみねかおるの子供に向けた温かいまなざしが感じられた。 - 2026年2月26日
太陽と乙女森見登美彦読み始めた再読きのうこの本を寝る前にちょっとずつ読もうと手に取って開いてみると、まえがきに「寝る前に読むべき本」と書いてあり、そうか私はこのまえがきを覚えていたのかと納得する。 他の本も読みつつ、しばらく寝る前はこの本を読む。 - 2026年2月23日
流浪の月凪良ゆう読み終わった「もうかまわないで」と思っていても、世間は放っておいてくれない。 生きづらさを感じている人、誰にも相談できない悩みを抱えている人に読んでほしい。 人によっては過去のトラウマの扉が開いて苦しくなるかも。 でもそれは作家の腕がいいからなんだろう。 そして世間に「もうかまわないで」と思っていても、やっぱりひとりはさみしい。 私も結局、誰かに自分のことをわかってほしいと周りに期待し過ぎているのかもしれない。 - 2026年2月19日
レモネードに彗星灰谷魚読み終わった独特な世界観とテンポで、特に台詞の掛け合いが特徴的だった。 なんと言えばいいのだろう、サブカル女子の会話のやり取りみたいな。 現実にありそうでなさそうな会話というか。 この短編集の中では『純粋個性批判』がいちばん好き。 全話シュールでどこか不思議で、「ラストどうなるんだろう?」と読まされて、読後感も好きだった。 - 2026年2月17日
謎の香りはパン屋から土屋うさぎ読み終わった第23回『このミステリーがすごい!』大賞。 どうやら日常の謎連作ミステリーらしくて、こういう作品がこのミス大賞に選ばれるのが意外で読んでみた。 謎解きは本格的ではなく、ミステリー好きよりも、おいしい食べ物と人間模様を読むのが好きな方向けなんじゃないだろうか。 読むとパンが食べたくなる! パンについての雑学も知ることができる。 そして何より、元気がもらえる本でした。 - 2026年2月15日
さみしい夜のページをめくれならの,古賀史健読み終わった『さみしい夜にはペンを持て』がよかったのでこちらも読んでみた。 イラストもあってとても読みやすいし、悩める中高生に読んでほしい。 大人の私も楽しめた。 小説の選び方や読み方以外にも、教養書や入門書の選び方まで書いてくれていてありがたい。 大人と子供の間くらいの年頃に、前作のヤドカリおじさんや今作のヒトデさんみたいな大人が色々教えてくれたならどんなにいいだろう。 きっと著者もそんな思いでこのシリーズを書いたんじゃないかな。 くじら書店、行ってみたい! - 2026年2月14日
バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下R・F・クァン,古沢嘉通読み終わった訳者のあとがきに「ダーク・アカデミア小説」「架空歴史物」と書かれていたが、まさにそれ。 私の思ってた魔法、ファンタジーとは違ったのだけど、それがこの本の魅力だ。 上巻の感想にも書いたけど魔法の設定が秀逸。 上巻は読むのに時間がかかったが下巻はあっという間に終わってしまった。 どんどん歯車が狂っていくような展開が続く。 タイトルに入った「革命」という字、それに犠牲はつきものということを思い出す。 登場人物の考え方の違い、どうしても分かり合えない葛藤などが、人間ドラマ好きの私には大変刺さった。 訳者の言葉を使うなら「ハリー・ポッターを卒業したあとに読んでほしい作品」。
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