人形たちの白昼夢

19件の記録
- かおり@6kaorin52025年7月31日読み終わったまたいつか読書日記静かな、そこはかとない闇、孤独、 月夜に 血、 青いリボン。 そして、言葉。自由な。 言葉を とても大切に紡ぎ、綴っている印象。 リアルと幻想、不思議な 大人のための寓話のような12の短編集。 全編に共通する 青いリボン。 赤い糸 ではなく、青いリボン。 あやかしの。 千早作品はそれほど読んでいないけれど、こういう幻想小説的な方が私は好きだ。 ざらざら、ずりずり、シンシン。 ひしひし、ざわざわ、チリチリ。 「プッタネスカ Puttanesca」 「モノクロームMonochrome」 「ワンフォーミー・ワンフォーユー Tea leaves」 「モンデンキント Moon child」 が好きだ。 「モンデンキント Moon child」はなぜか、ちょっと泣けてしまった。
- ぬ井(3匹のペンギン文庫)@omomochiroom2025年3月21日読み終わった12の短編。時代も国もばらばらの物語を人形と青いリボンが繋いでいく。 差別や戦争など世界の残酷さが繰り返し描かれる中で、お菓子や本など心を満たすささやかなものが一層きらめいて見える。表紙と挿画が岡上淑子さんのコラージュ作品なのも素敵。
- 昆布川@knbwkmmz2025年2月15日読み終わった初っ端の「コットンパール」がため息が出るほど美しい。青いリボンを付けた人形という存在が、ファンタジーと日常の境界を煙のように曖昧に溶かしていき、題名の通り白昼夢を見ているような感覚になった。