ひとりでカラカサさしてゆく

22件の記録
- ゆらゆら@yuurayurari2025年6月24日読み終わった大晦日の夜に80代の男女3人が猟銃で自ら命を絶つというショッキングな冒頭で始まるが、時間を戻し3人の来し方を振返りつつ平行して遺された人々の人生をポリフォニーな語りで描く話で、どこか諦めた様な優しさが心に残る。自分はどんな終り方するかなあ。 命を絶った老人の一人・篠田完爾の孫娘で、デンマークに留学している葉月が手紙で書く、アンデルセンの話が面白かった。アンデルセンは何通りも自伝を残していた、そしてそれが互いに矛盾してたりした、というので俄然アンデルセンに興味がわいた。 (24.7.27読了)
- ちかち@chikachi_32025年6月3日読み終わった老人3人の猟銃自殺。悲惨な話かと思いきや、何故か切なくもすごく清々しい気持ちになったのはなんだろう? 遺された側も、新しい世界線を辿って生きていくさまが良かった。
- Ai@aaaai2025年3月9日読み終わったかつて読んだ終わりに向かう3人と残された家族や友人の日常や心情の描写が、江國さんらしいゆるやかなリズムで描かれている。 大きな事件や起伏があるわけでもなく、淡々と、静かに描くこの感じ、江國ファンは慣れている(し、これこそが彼女の魅力のひとつだ)が、そうでない人にとっては退屈にうつるのかな?とも思った。
- なちこ@nachico_202503182025年1月16日読み終わった心に残る一節私もこうして終わりたい。 素敵な最期を知った。 なんてスマートで、 なんて勝手な旅立ち! あと、 上白石萌音ちゃんの解説 そう、それなのだよ。 ↓↓↓ _(P.258)___ 読後の感情を端的に言い表せずに考えを巡らせ続けることこそが、江國香織作品を読む醍醐味だ。