無意味なものと不気味なもの

無意味なものと不気味なもの
無意味なものと不気味なもの
春日武彦
中央公論新社
2024年5月22日
6件の記録
  • 2007年に出版された単行本のほうも当時読んでいるが、文庫ではボーナストラック的に一章加わっているので買って再読した。 2007年のときには、取り上げられている小説のなかで車谷長吉「忌中」が気になって読んだのを覚えている。 今回はパトリック・マグラア「長靴の物語」をとりあげた「糞と翼」の章がよく思えた。ひとつの小説の論評の前後を、著者の体験談ではさむスタイルで一冊まとまっているのだが、「糞と翼」の体験談がいちばん趣深い。初っ端のケーキ職人の話はなんでこんなところにこんな話が?と思った。そこからカメレオンに肉を食わせると糞が臭い話に唐突に切り替わる。どういう連想でそうなっているのか、飛躍が予想もつかない方向で驚いたのだった。 とここまで自分で書いていて、「飛躍している」ことがパトリック・マグラア「長靴の物語」と、最後に提示された著者の体験談(精神科病院で催された劇での、天使役の翼についての話)と共通しているのか?と気づいた。 書評というよりエッセイのほうにかなり傾いている本だけど、話し始めからは想像つかなかった場所に見事に着地していて、どの章も読み応えがある。
  • 睡眠6.5時間くらい、たぶん。 @家の図書室 ホカペに座りこんで1時間くらい読んだ。最後の10分ほどはぼんやり気味。 眠くはならない。今日は家のベランダに防水工事がほどこされており、眠くならなそうな刺激臭が部屋にも漂っている。
  • ( ˘ω˘ )
    ( ˘ω˘ )
    @nnn
    2025年3月9日
    読了後「あれは一体何だったのだろう」と呟いてしまった忘れがたい小説の奇妙さを、自身のエッセイ要素も加えながら分析する文芸評論集。「グロテスクの未然形」というパワーワード。とにかくマニアック、さすが春日先生。
  • 睡眠7.5時間弱 @家のソファ 洗濯機が終わるのを待って10分くらい。98-109ページ。 眠くならない。こういうちょっとした隙間に読書するのは眠くならなくていいが、スマホの誘惑に逆らって本を手に取れることがあまりない。
  • わっち
    @wacchi
    2025年3月6日
  • 睡眠8時間弱 @家のソファ 夕食後に30分くらい。54-97ページ。 眠くならない。しかしふつりと集中力が切れて、それ以上文章の意味を追えなくなったのでやめた。
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