

松田茉莉
@cotomato
さざなみぶんがくという名前で本を作っています。
- 2026年5月19日
ぼくのがっかりした話セルジョ・トーファノ,橋本勝雄読み終わった買った三年前のブックイベントで出版社さんから直接買って積読だったんだけど読んでみたらシュールでコミカルで風刺が効いてる。皮肉ってて面白かった。解説読むと当時のイタリア童話は戦争讃美やプロパガンダ的なものが多かったらしく、この作風は異端とまではいかないけど、とんがってたんだろうな。内容は有名な童話を引用してパロディにする何これ的なナンセンスな話が連続してひとつの物語になってる。タイトルそのままがっかりだ!のひとことで表せる。ユーモアとなんかさもしいね。みたいな感じの本。著者の経歴が割と多分野に優れた人っぽいのでこの作品のシリーズも出てるので読みたいな。 - 2026年5月19日
スナックちどりよしもとばなな読み終わった買った吉本ばななさんといえば(この作品、著者名は ひらがな表記のよしもとばななで あとがきは吉本ばなな) キッチンは不動の名作だし、 TSUGUMIなど沢山名作ありますが、 これはかなり上位に食い込むというか、 アラフォーの私にドンピシャ。 離婚と祖父母を亡くして しょんぼりしているいとこ同士の旅の物語。 別れたり、大切な人を亡くした寂しさを 女性二人異国の小さな町に たまたま滞在することになって 居心地よくて滞在伸ばして、 これからお互いどうする、どうなる、 小さな頃から互いをどう思っていたとか、 別れたパートナーに今だから 気づくことがあったり、 私はこうだと思ってたよ、と打ち明けられたり。 最後際どくなるけど、なんかそこらへんも 吉本ばななさんぽくて、彼女の恋愛遍歴は 詳しくないけど三十代後半で 籍を入れずに出産されてますよね。 父親の吉本隆明さんが亡くなった直後 滞在したホテルがモデルになってると あとがきにあり、友達にこの作品発表以降 ちょっと距離置かれるって描いてあって フィクションだよ!多分ね。真実は知らない。 - 2026年5月19日
絵を見る技術 名画の構造を読み解く秋田麻早子借りてきた読み終わった図書館本。私は普段 作業所で絵を描いているけど 美術の基礎的知識がなく 見様見真似なので いわゆる画塾や美大生って こういう勉強するのか、と 思いながら読んだ。 教養があれば 面白いかも知らないけど 教養が邪魔して 解説目線で見てしまうなら 自分で想像なり解釈してみて 自由な感想を持ちたいなと 個人的には思う。 どうしてこんな描きかたを するんだろうと思ったら 自分の性格なら 多分深掘りして 調べると思うので。 - 2026年5月18日
創作者の体感世界横道誠借りてきた読み終わった著者はこの本を当事者批評の本だと言う。似たようなのに精神科医がする病跡学、過去の偉人の創作性の源泉を勝手に病名診断して時々問題になるやつ。当事者批評は逆病跡学と位置付けて、さまざまな創作者を自分の分身として見なし、彼らの創作物に励まされてきた体験世界を語る。やってることは際どいなと正直思う。この本には様々な文化人や現代のアーティストが登場するけど、彼らのほとんどには発達障害の特性がありながら発達障害者ではないとみなしている。いや、勝手に決めたらあかんと思う。確かに有名になるとこういう特性や傾向があると創り手は勝手に分析される。公言してる人もいるけど、センシティブだろ。アウティングにも近いと思う。 - 2026年5月18日
愛と家事太田明日香借りてきた読み終わった家族についてどうしても悩ましく、ふと手に取ったら共感することばかりだった。私の場合は母娘関係なのだけど、太田さんはもう少し複雑。離婚と再婚、生まれた環境。そしてどうして母親は娘を思い通りに支配したがるんだろう、心配してると言いながら要らない愛情を押し付けてくるんだろう。別々の価値観を持った人間ということを認めないんだろう。読み終えると家族の形を法律で、特に婚姻について要件を課すのはやはり時代錯誤だなと思った。 - 2026年5月17日
バードランドの皿 4勝田文読み終わった買った完結。勝田文さんの漫画は紙で必ず買う。 絵柄も好きだし、話も細かな書き込みあっての ボケツッコミとか、細かく練られたストーリーと 言うよりデイディールを楽しむ作風なんだけど ずっと好きです。デビュー作から。 - 2026年5月13日
モモミヒャエル・エンデ,大島かおり読み終わったかつて読んだモモは幼い頃から繰り返し読んできた。 今回は文庫本を買って、エンデの奥さんが 日本人だったことをあとがきで知ったりした。 忙しくなってモモの仲間が離れていくなかで ジジに会いに行って、一緒にいてほしいという ジジの望みをモモが断るシーンせつない。 - 2026年5月12日
心が雨漏りする日には中島らも借りてきた読み終わった自分の体調が昨夜眠れず くすりも飲み忘れて 最悪の日に手に取ったのは 中島らもの躁うつ病の エピソードが 詰まった一冊。 …チョイス。 今夜すべてのバーで、は まだ読みかけだし あまり中島らもに対して知識が なかったんだけど、 アル中と躁うつで色んなぶっ飛んだ エピソードが出でくる。 私も20年以上精神疾患持って 入退院して さいわい病識あったから 何かあったら自分で 医者に罹るタイプやったけど 平坦に生きれるまで 遠回りしたなあ。 最後の中島らもと精神科医の 対談はわかるわーと 思いながら読んだ。 - 2026年5月5日
図書館の神様瀬尾まいこ借りてきた読み終わった図書館本。文芸部の話だけど、部員一人にやる気のない顧問ひとり。でも段々文学に感化されていくようすが面白い。瀬尾まいこさんは元々教員をされてたとのことで、デビュー二作目でもあることからその体験が作品に活かされているのだと思う。割と綺麗にまとまってとても読みやすいので、本が好きな子供さんにオススメです。 - 2026年5月4日
詩を書くってどんなこと?若松英輔借りてきた読み終わった図書館本。とてもわかりやすく、様々な詩人の作品や詩の成り立ちを学べる良い本だと思う。中学生に向けて書かれた本だけど、詩を書くことだけじゃなく創作全般に応用できる基礎的なことが書かれているように思う。観念的な祈りや哲学的なこと宗教的言語にも触れているし、中学生だったら授業を受けてこういう風に疑問に思うな、ということにも真摯に答えてくれてる。 - 2026年4月30日
- 2026年4月28日
卵の緒瀬尾まいこ借りてきた読み終わった図書館本。初読み瀬尾まいこさんのデビュー作。独特の家族観というか、普通の家庭像からいい意味ではみ出していて、なんかせつないんだけど、こういう魅力ある人物を描ける瀬尾さんは凄いなあ。本屋大賞も受賞されて今や人気作家だけど、デビュー作からおお、なんか凄い新人が来ましたよ、という感じだったのかな。映画化なり本屋大賞の作品だったりこれから瀬尾まいこさんの作品が沢山読めると思うととても楽しみ。 - 2026年4月24日
句点。に気をつけろ尹雄大借りてきた読み終わった図書館本。『句点。に気をつけろ』というタイトルから、文体のリズムや創作指南本かと思えばそうじゃなくて、AはBである。と言い切れるのはおかしくないか、そう言い切るまでに沢山省かれた言葉があるはず、とインタビュアーを生業とする著者のコミュケーションに対して問いかける本だった。話してて上手く話せてないな、ともどかしさを感じることは誰だってあると思う。それが理路整然としてないとダメだしするんじゃなくてわからないことはその人に立ちはだかる壁で、自問自答することだって対話なのだと。他にも自己肯定感はいらないし、辻褄が合わなくていいって言ってくれる。人間だから矛盾するよね、読んでいい意味で肩の力抜けた。 - 2026年4月20日
うつむく青年: 詩集谷川俊太郎借りてきた読み終わったウイリアム・モリスの装丁で、収録されたのは新聞や雑誌の依頼を受けて書かれた詩。だから1970年の万博だったり、アポロ11号だったり当時の時代性も顔を覗かせる。でも詩集としてとても素朴で押しつけがましくないのに、言いたいことはうずうずしている感じがあってとてもいい本だ。谷川俊太郎はノーベル文学賞に値する日本の詩人だと思うけれど、彼がそれを受け入れるかわからないし、もう鬼籍の人になってしまった。残るのは彼が遺した言葉だけ。だけど言葉の輝きは色褪せることない。 - 2026年4月20日
- 2026年4月18日
正欲朝井リョウ借りてきた読み終わった図書館本。朝井リョウさん初読み。多人称小説はあまり得意じゃなくて、人間関係も時系列の把握も難しいなと思って読んでたけど、段々終盤になって複数のエピソードが一つにまとまったとき、問いかけられただけで、答えは持ってないなあと思ったし、作中でまともじゃないとされる人たちの苛立ちも凄くわかる。あとは、プロはこういうテーマに対して、登場人物の職業や役割をこう当てはめるんだなと勉強になった。映画を一度機会があれば観てみよう。 - 2026年4月15日
京大マガジン 0号「失敗」京都大学総合研究推進本部読み終わった買った京大マガジンと聞いて買わずにはいられないと買った。しかもテーマは失敗。私は京都出身で京都から出たことがないが、身近に、あるいはいろんなところで京大出身者に接する機会は多い。研究者として名を馳せてる人はごく一部で普通に飲食店で働いてたり、福祉の仕事に就いてる人だっている。出版関係の人も多い。京都出身の京大生はあまりいなくて地方から来た人が多いような印象がある。クレバーな人もいるし、変わった人も多い。京大は自由な学風だと言われるが、最近はあまりそういう印象はない。熊野寮や吉田寮などの自治、吉田寮は潰されたというニュースが飛び込んできたが、京大マガジンの今後を見守りたいと思う。 - 2026年4月13日
- 2026年4月12日
仕事でも、仕事じゃなくてもよしながふみ,山本文子読み終わった買った漫画家よしながふみさんの全編語り下ろし、初のインタビュー本。寝る前にちまちま読んでいた。ようやく読了。よしながさんの作品は愛すべき娘たちで初めて触れて、大奥は全巻Kindleに入ってるけど、最後一、二巻で止まっているので、制作裏話などもわかったのでまたじっくり読みたい。きのう何食べた?も好きだけどドラマの話が魅力的で観てみようかな。 - 2026年4月3日
台所をひらく白央篤司読み終わったかつて読んだ再読。フードライター白央さんの料理エッセイ。料理を仕事にしている人でも日々の料理には気が重くなるし、皆あえては言わないけど、食材をダメにしたり勿体ないと思いながら捨てているよ。とか押し付けがましくなくフラットに料理はそんな構えるものじゃないと、白央さん自身が料理はこうあるべきと捉われていたことをパートナーと暮らすことによってときほぐされていく。
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