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松田茉莉
松田茉莉
松田茉莉
@cotomato
さざなみぶんがくという名前で本を作っています。
  • 2025年8月14日
    夜景座生まれ
    夜景座生まれ
    最果タヒの表現の幅の広がりを感じた一冊だった。いつも頑なに世界を閉じていたけれど、視点が広がって世界やより大きなもの、自然やあるいは人生の儚さについて描かれている。最果タヒの詩集はブックデザインも毎回とても興味深く読んでいる。
  • 2025年8月10日
    どんぐり
    どんぐり
    灯光舎の本のともしびシリーズ。撰者の山本善行さんは京都の銀閣寺付近で山本善行堂を営む。随筆集と言えばそれまでなのだけど、妻を亡くした寺田寅彦廼やさしい眼差し、寺田の助手の中谷による視点で語られるそれらのこと。とても幸福であっただろうひとときがありありと浮かんでくる。
  • 2025年8月2日
    おいしいごはんが食べられますように
    後味悪いけど、面白い。職場の複雑な人間関係を絶妙に描いていて、芦川さんにイラっとするけど、弱い方が勝つという展開には無力さも感じる。押尾さんには報われてほしい。
  • 2025年7月30日
    木暮荘物語
    木暮荘物語
    再読。世田谷代田駅近くにある築ウン十年の古いアパート、木暮荘物語。その住人を中心にした連作短編集。古いアパート私も一時期住んでたなあと懐かしく思いました。
  • 2025年7月30日
    橙書店にて
    橙書店にて
    熊本の小さな書店、橙書店とそこに訪れる人々。私もいつか訪れてみたい。
  • 2025年7月22日
    私の顔は誰も知らない
    私の顔は誰も知らない
    人はそれぞれペルソナを被って生きていると思うけれど、被写体の女性に会ってまずその人の人生を知ってから写真を撮るインべカヲリ★さんには様々な女性たちがやってくる。彼女たちの言葉は社会で生きていくためにどう擬態するか、本当の自分じゃないと思いながら生きていて、あきらめたり、開きなおったりしながら時に鋭い視点で社会を批判する。それは男性に対してだったり、親や職場や社会そのものだったり。
  • 2025年7月13日
    さよならのあとで
    さよならのあとで
    死について描かれた文章に絵が添えてある。42行のシンプルな言葉はただ違う部屋に行っただけだと優しく諭す。私個人は死は救済だと思っていて、かなしみだとはあまり思っていない。でも残された側からしたらやはり空洞があいてしまったみたいに寂しくて仕方ないならこの本は寄り添ってくれると思う。それと同時に私はまだ本当の別れを経験していないのかもしれないと思った。
  • 2025年7月12日
    言葉の贈り物
    言葉の贈り物
    批評家、随想家である著者のエッセイ集。特別難しいことが書いてあるわけではないけれと、普段何気なく取り扱っている言葉というものにふと考えさせられる。言葉を紡ぐことは自分の中で眠っている無数の言葉を確かめる営み。言葉にできないコトバも体の中でうごめいている。
  • 2025年7月7日
    続・ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―16歳から始める思考者になるための社会学―
    以前図書館で読んだ本の続編。メディアが報道しないことが書かれている。これを読んで何を考えるのか、何を信じてこの国で生きていくのか。また2019年でコロナ禍前で世界はより緊迫している。ちょうど参院選前。ため息しかでない現実でも生きていかなければ行けない。投票行こうね。
  • 2025年7月7日
    花の命はノー・フューチャー
    ブレイディみかこのデビュー作の文庫版。痛快で読んでて溜飲が下がる。英国の曇天にクソったれと思いながら人生はノー・フューチャーをフィロソフィーに生きる。レイシズムなんて昔からあったよ、今ほど陰湿じゃないけどってさらりと書いてある。そうだよね。今に始まったことじゃないよね。
  • 2025年6月30日
    随風 (01)
    随風 (01)
    最近エッセイが熱い。批評も座談会もある。随筆と呼ぶのかエッセイと呼ぶかで印象も変わると思うけれど、随風の名の如くシーンに新しい風をもたらせてくれる文芸誌の誕生。
  • 2025年6月29日
    ガチガチの世界をゆるめる
    かわいらしいイラストに「ガチガチの世界をゆるめる」というタイトルから受ける印象とは全然違う挑戦的かつ戦略的なゆるさの本だった。現役ストリートがこれ読んだらどう感じるのかなあ。あと個人的には今の時代普通が神格化されていると思うけど、没個性の普通に悩む普通障害とか、コピーライターなだけあって言語化も面白くて、スポーツ弱者ならぬスポーツ障害者という発想。そもそもすべてのスポーツは障害者の疑似体験(例:サッカーは手が使えない障害など)勝つためにルール改正することはあっても、もっと老若男女、健常者、障害者皆が楽しむためにクリエイティブな目線でルールをゆるめていいんじゃないかというのは目からウロコだった。
  • 2025年6月8日
    スピン/spin 第11号
    スピン/spin 第11号
    定期購読中のスピン。気が向いたときに読んで読み終えたタイミングで次号が届くので私の読書ペースにあってる。出来ればずっと続いて欲しいけど創業140周年の記念なので来年には終わるのかな。
  • 2025年6月8日
    あしたから出版社
    ひとり出版社夏葉社さんの物語。今では珍しくないし、昔から存在したんだろうけど夏葉社さんの登場は大きかったんじゃないか。書店の営業経験のみで編集経験はない。手探りで本をつくっていくところ。売れる本より長く残る本を作りたいこと。私も夏葉社さんの本は何冊か持ってますがこれを読んでますます応援したくなりました。
  • 2025年6月4日
    遅いインターネット
    平成は失敗したプロジェクトだった、は耳が痛い。本書は新国立競技場が建設中のコロナ禍前、東京オリンピックが開催前に出版されている。あれから東京オリンピックは延期され、翌年に無観客で開催され、安倍元首相が亡くなり、トランプは二度目の再戦をはたす。インターネットは切り取られたショート動画であふれ、世代を分断する。遅いインターネットで本当に未来を取り戻すことは出来るのだろうか。でも何もしないという選択肢より、走りながら、あるいは書きながら考えてみたい。
  • 2025年6月2日
    ヘヴン
    ヘヴン
    単行本を持っていたけど、つい先日古本で買って読み出したら止まらなかった。この圧倒的な文章の質量を受け止める勇気がなくてずっと再読を躊躇っていたけどようやく読めた。 いちばん最後の頁に元の持ち主の書き込みがあって、なんてことないメモ書きなのだけど、それもコジマのいうしるしみたいなものかもしれないと思った。
    ヘヴン
  • 2025年5月27日
    死ぬまでに行きたい海
    昔勤めていた場所、住んでいた場所、旅で訪れた場所、再び訪れることで蘇る記憶と感情。ただいろんなところに出かけて行ってその場所で見たことや感じたことを綴っただけ。そう言ってしまえばそこまでなのだけど、それだけじゃないたとえばバリ島旅行や飼い猫の失踪には言い表しにくい体験や喪失を感じるし、都市部に対しては一線引いて眺める客観性も感じる。熱量が溢れてはひいていく。この本を通じて私も一緒に出かけるという体験をしたみたいだった。
  • 2025年5月25日
    わかりやすさの罪
    最近ネットニュースのタイトルをなぜこんなわかりにくくするの?と不満に思っていた。単なるPV稼ぎだとわかっていてもイライラする。この本はわかりやすさの罪として、人の考えていることはわからないのに近頃は共感と納得で同意させるスピードばかりが追い求められる社会に警鐘を鳴らす。
  • 2025年5月23日
    なんたってドーナツ
    ドーナツ。それは不思議な食べもの。ただの揚げパンに穴が空いてるというだけでなぜか哲学にも通じてしまう不思議なおやつ。最近のおしゃれドーナツもいいけど、家で手作りするような昔ながらのドーナツも味わい深くて好きです。ドーナツのレシピか 由来から、ほろ苦い思い出までドーナツ愛が詰まった一冊。
  • 2025年5月22日
    365日のほん
    365日のほん
    毎日大量の新刊と向き合っている書店主の著者が四季を四つの本棚に見立ててえらんだ365日のほん。本棚に眠っている本が光ってみえる瞬間がある。良い本には時代にかかわらず人の心にふれる必然性を持ったなにかがある。 「出会ったときがその人にとっての新刊だ」
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