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松田茉莉
松田茉莉
松田茉莉
@cotomato
さざなみぶんがくという名前で本を作っています。
  • 2025年5月25日
    わかりやすさの罪
    最近ネットニュースのタイトルをなぜこんなわかりにくくするの?と不満に思っていた。単なるPV稼ぎだとわかっていてもイライラする。この本はわかりやすさの罪として、人の考えていることはわからないのに近頃は共感と納得で同意させるスピードばかりが追い求められる社会に警鐘を鳴らす。
  • 2025年5月23日
    なんたってドーナツ
    ドーナツ。それは不思議な食べもの。ただの揚げパンに穴が空いてるというだけでなぜか哲学にも通じてしまう不思議なおやつ。最近のおしゃれドーナツもいいけど、家で手作りするような昔ながらのドーナツも味わい深くて好きです。ドーナツのレシピか 由来から、ほろ苦い思い出までドーナツ愛が詰まった一冊。
  • 2025年5月22日
    365日のほん
    365日のほん
    毎日大量の新刊と向き合っている書店主の著者が四季を四つの本棚に見立ててえらんだ365日のほん。本棚に眠っている本が光ってみえる瞬間がある。良い本には時代にかかわらず人の心にふれる必然性を持ったなにかがある。 「出会ったときがその人にとっての新刊だ」
  • 2025年5月18日
    暗がりで本を読む
    図書館で一度借りて、ふとまた読みたくなって借りてきた。書店員によるブックレビューエッセイなのだけど、最初読んだとき全然印象に残らなくて、つっかえみたいなものがあって今日読んだらちゃんと面白かった。紹介されてる本はこの本読んだことあるなあ、とか。こんな本もあるんだとか。本の売り手、書店の立ち上げに携わる側からの視点とひとりの読者としての感想が垣間みれて面白いです。
  • 2025年5月16日
    中井久夫講演録 統合失調症の過去・現在・未来
    中井久夫講演録 統合失調症の過去・現在・未来
    この病気の当事者として治療を続けるなかで、医療者と対話して感じたことをなぞるような一冊だった。著者に名を連ねる胡桃澤伸さんにはお会いする機会が昔一度あり、書かれる文章や脚本も知っているの。中井久夫の師事を受けたことは初めて知ったけど「わからない」ってはっきり答えてるところはとても胡桃澤さんらしいと思いました。心の病気って一目見て治せるものじゃなくて、わからないを共有しあってしんどさや困りごとを解決していくんです。
  • 2025年5月15日
    生きのびるための事務
    生きのびるための事務
    この本は坂口恭平さんの軌跡なのだなあと思った。行動力もすごいし、なんとかなるのがすごい。ピカソや芸術家が経営や事務、法人化してたってのはなんとなく予備知識として知っていたから特別真新しく学ぶことってのはなかったんだけど、生きのびるための感覚的に事務を掴むという捉え方はとても面白い。
  • 2025年5月14日
    昔日の客
    昔日の客
    古書店を営みながら作家との交流や日々の暮らしの徒然など。本を売ることの侘しさなどもすうっと描かれている。この本を買ったのも古書店だった。新刊だったけど。大正生まれの作者と令和の今では文学や本を取り巻く状況は大きく変わったけれど文学を愛する人は変わらずに存在する。
  • 2025年5月12日
    愛の縫い目はここ
    詩集三部作。三冊目。少しこれまでの作品と変化を感じた。なんとなく包容力のようなやさしさを感じた。問いかけのような決意もあれば、淡々と紡がれる言葉もあって、「愛の縫い目はここ」ってタイトルの意味がなんとなくわかる気がする。
  • 2025年5月11日
    ナチュラルボーンチキン
    中年版『君たちはどう生きるか』だと金原ひとみがいうその通りだった。めっちゃ面白いし、かしましまさかさんとの恋愛もいい。ルーティンで自分を守っていた主人公の固定観念が平木直理との出会いによってどんどん打ち崩され、開かれていって過去の傷も浮かび上がってくるけれど、それを受け止めてくれるまさかさんがいてとてもよかった。
  • 2025年5月11日
    ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
    ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹
    ソフィアコッポラの映画、「ヴァージン・スーサイズ」の原作。公開時映画は当時の日本でもガールズムービーとしてとても流行った。最近二十年振りに見返して、綺麗な映像と音楽と初めてみた時も雰囲気はいいけど、よくわかんないと思って積読だった小説を読み返した。10代の少女が将来に悲観することはよくあると言えばそれまでだけど、末っ子のセシリアの自殺未遂が発端となって閉鎖的なリズボン家はどんどんルールが厳しくなっていく。四女のラックスが印象的に描かれているけど、私は女家族に囲まれたミスタ・リズボンを少し憐んでしまった。
  • 2025年5月6日
    どう生きるか つらかったときの話をしよう  自分らしく生きていくために必要な22のこと
    一般市民からみれば憧れの宇宙飛行士もただの職業にすぎない。夢をかなえた人の代表格のような野口聡一さんにも挫折や悩みがあった。学ぶこと、気付かされることが多い良書。
  • 2025年5月3日
    春のこわいもの(新潮文庫)
    単行本で買ってAudibleでも散々聴いて、ついに文庫化。コロナ禍を舞台にした短篇集。「青かける青」がたまらなく好きだし、バナナブレッドのプディングから引用した序文もいい。
    春のこわいもの(新潮文庫)
  • 2025年5月1日
    まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平
    坂口恭平という人を胡散臭く思っていた人間です。でも「自分の薬をつくる」を読んでめっちゃわかる、と躁鬱病を公表している著者と自分も感情障害があるのでわかる、そういうふうにして乗り越えてきたと共感して2冊目の坂口恭平。三日間の躁状態でのインタビューなのでタイトルどおりまとまりはないです。でもとても面白く読みました。
  • 2025年5月1日
    ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへー15歳から始める生き残るための社会学ー
    日本が貧しい国になっているのは嫌でも体感していたけど、そのカラクリがあますことなく書かれている。メディアや政治、自分の頭で考えない日本国民、そうさせる教育。これが15歳の読者に向けて書かれた本であることに希望を抱く。この本は2016年時点の日本について語られているけれど、その後もコロナ禍やウクライナ紛争、統一教会問題などにも言及した「いい加減目覚めなさい」というシリーズで刊行され、筆者名も秋嶋亮名義となっている。総集編が今年の初めに出たらしいので読んでみたいと思う。
  • 2025年4月29日
    ナンシー関の記憶スケッチアカデミー
    ナンシー関が雑誌上でお題に対して記憶を頼りにスケッチを募集して投稿作品集。私も似たようなうろおぼえワークショップを体験する機会があり、わかるわかる、と読んでいた。ナンシー関の言う画年齢というのはとても興味深かった。年をとると線はかけなくなって点を重ねるような描画になるのに、なぜか字は書ける。そういう指摘ができるのは鋭い目線だと思った。
  • 2025年4月27日
    なんでそんなことするの?
    最近松田青子さん熱が高く、 家にあったこの本も松田青子だ!と再読。 当時はひろせべにさん イラストというイメージ先行で 不思議は話だなあと思ったんだけど 今読むと松田青子らしい。 恵文社ゆかりのコンビなのですね。 児童書はこうでなくてはというくらい カラフルで目がチカチカしそうなのも とてもかわいらしい。
  • 2025年4月27日
    白河夜船 (新潮文庫)
    暗い夜のそこで朝が訪れるのを静かに待つような、生と死の埋めようのない距離を描いた話。眠り三部作として全三編収録。「夜と夜の旅人」が好きだった。
  • 2025年4月20日
    ツバキ文具店
    代書屋を請負う文具店のお話。鎌倉が舞台で行ったことないけど土地勘あったら楽しいんだろうなあ。手紙をしたためるって本当今の時代少なくなりましたよね、この本にも色々な内容の手紙が登場するけれど、代書屋としての矜持を持ちながら依頼者と向き合って主人公にも周囲にも変化が訪れるのが素敵。
  • 2025年4月16日
    どこにでもあるどこかになる前に。
    地方と東京、サブカルをこじらせた著者の迷走っぷりはある種すごい。富山は閉鎖的な町だと言いながら、富山がおもしーと感じていく変化。人との出会い。なんか一本の映画みたような読後感。
  • 2025年4月15日
    歩きながらはじまること
    なんだか頑張らなくていいんだよ、と傍らで佇んでくれているような詩集だった。早起きした日に少しずつ読んでいたんだけど読み終えてしまった寂しさ。図書館本だから返さなきゃいけない哀しさ。手元に置いておきたい。
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