プロパガンダ入門

プロパガンダ入門
プロパガンダ入門
ネイサン・クリック
渡会圭子
筑摩書房
2026年5月11日
28件の記録
  • ジクロロ
    ジクロロ
    @jirowcrew
    2026年6月22日
    パッケージとは、文字通り売ろうとしている商品の箱である。パッケージの箱そのものは欲望の対象ではなく、商品の容れ物にすぎない。しかしその箱(既知)が中身(未知)の性質を、推論を通して伝える。マッチングアプリはパッケージに似ている。 (p.175) 箱男(安部公房)を思う。 彼は匿名性とともにオリジナル性を纏う。 ゆえにさまざまな者を引きつける。 箱男はマッチングアプリに似ている。 顔はないが、中身の危うさが表現されている。 部屋とパッケージ。 この書でいう「パッケージ」は外観が特徴を示しているが、箱男は外観における秘匿性が内観へと誘う。 売らないという意志を剥き出しにした匿名性の高い箱(パッケージ)。
  • ジクロロ
    ジクロロ
    @jirowcrew
    2026年6月13日
    ジャーナリストで批評家のウォルター・リップマンの造語である疑似環境は、私たちが直接経験する世界の外側にある像であり、シンボルを通して生み出されるものだが、人々の行動を左右して実生活に影響を与える。これは私たちの行動をとりまく、直接的、物理的状況を表わす環境とは対照的だ。だが疑似環境は、単なる架空の世界とは異なる。”“疑似”とは、現実の模倣や代替として人工的につくられたものを意味する。 …… ある人が「これは現実世界の像だ」と判断したとき、その人は自分の好む疑似環境を選んでいることになる。 (p.88-89) 「ジャーナリストで批評家」、現実を素材とするその肩書きの人が「疑似環境」という現実ではないものを描写し、その影響力を訴えているところが面白い。 もう一度リップマンの『世論』を読み直そうという気になる。 「ある人が「これは現実世界の像だ」と判断したとき、その人は自分の好む疑似環境を選んでいることになる。」 この「ある人」に、「ジャーナリストで批評家」であるリップマンも含まれている、ということを考えると、結局のところ、創造主になれるのは自分だけではないかという皮肉にも励ましにも取れる気づきが芽生えてくる。 「一回性と耐久性が、絵画や彫却において密接に緒まり合っているとすれば、(映画の)複製においては、一時性と反復性が同様に絡まり合っている。対象からその蔽いを剥ぎ取り、アウラを崩解させるととは、「世界における平等への感覚」を大いに発達させた現代の知覚の特徴であって、この知覚は複製を手段として、一回限りのものからも平等のものを奪い取るのだ。このようにして視覚の領域で起こってきていることは、理論の領域で統計の意義がしだいに顕著になってきていることに、ひとしい。大衆にリアリティーを適合させ、リアリティーに大衆を適合させてゆく過程は、思考にとっても視覚にとっても、限りなく重要な意味をもっている。」 (『複製技術時代の芸術作品』 ベンヤミン) 「プロパガンダ」も「疑似環境」も「複製技術時代」も同じような現象を表現しているように思う。それら3つの重なるところが、現実のもっともらしい輪郭をかたちづくる。 「これは現実世界の像だ」ーー疑似環境とは、外側からやってくる。それらは被造物として、すでに現れている。 しかし「疑似環境」「複製技術時代」という名は、内側から湧いてくる。現実を捉えるその人の眼差しから生まれてきた視座。 名付けられた瞬間が創造物であり、名付けられた後は被造物であるという、すべての「モノ」のもつ儚さと偉大さを思う。
  • 浮世
    @ukiyo_n
    2026年6月12日
  • ジクロロ
    ジクロロ
    @jirowcrew
    2026年6月11日
    プロパガンダは常に聴衆が望むものを与えようとする。人々が動機を形成し、それを理解する助けとなるよう、理由と合理化の両方を与えるのだ。 …… 私たちは動機とは個人の意識の内側にあるもので、心のうちを深く掘り下げないと理解することができないと考えがちである。しかし私は動機とは、その行動には理由があると思わせる外的な状況ー一つまり個人の意識の外側にあるものーーについて簡潔に表現したものと考えるほうがいいと思っている。このようなことは日常的なやり取りの中でいつも起こっている。 (p.43) 並読している本にこんな記述がある。 ベンヤミンによると、「人々を特定の行為へ動かす」ための手段としてのみ言葉が用いられるとき、その行為は、計算された効果でしかない。言語が「たんなる手段」と化すところには、みずから何かを始めるという意味での行為ーーアーレントが語った世界に「始まり」をもたらす行為ーーはもはや存在しない。 …… そのなかで一人ひとりの思考は、記号の自動的な連鎖に組み込まれて麻痺してしまう。その後に残るのは、自動的な反応としての行動だけである。この行動の次元で人々が束ねられることが、総力戦としての戦争の継続を可能にしているのを、ベンヤミンは見抜いていた。 (『ヴァルター・ベンヤミン: 闇を歩く批評』柿木伸之 p.67) 外的な言葉(プロパガンダ)は一つの世界に「終わり」(処理)をもたらす激情の肉声(人工物)。 内的な言葉(沈黙から湧いてくる声)は新しい世界の「始まり」をもたらす温かい春の息吹(自然)。 そんな対比が見えてくる。 破壊は扇動によりなされ、創造は下萌から始まる。 言葉を手段としてもちいるか、そのものとして表現するか。
  • 本屋イトマイ Twitterより 「スマホ時代の哲学」みたいな本とあわせて読みたい
  • 序盤だが面白いにおいがする。 あと、ちくま学芸ってこんなに読みやすいっけな? もう少し身構えていたのだが。
  • @mooNoon
    2026年5月13日
  • もず
    @tsunde_tsunde13
    2026年5月13日
  • 喜多倉
    喜多倉
    @kitakura473
    2026年5月13日
  • うたたね
    うたたね
    @utatanesan
    2026年5月13日
  • akiyu
    akiyu
    @hon_U
    2026年5月13日
  • めるぼ
    めるぼ
    @merbo
    2026年5月13日
  • moto
    moto
    @hadaly1984
    2026年5月13日
  • モりこ
    モりこ
    @mooooori
    2026年5月13日
  • かの
    @kano_3110
    2026年5月12日
  • Chiico
    Chiico
    @chiiiiico
    2026年5月11日
  • み
    @marxist
    2026年5月11日
  • 花綾
    @azu-322
    2026年5月10日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2026年5月8日
  • すみ
    @sumi_
    2026年5月8日
  • 余地
    余地
    @gap-6911
    2026年4月28日
  • こんめ
    こんめ
    @conconcocon
    2026年4月26日
  • Chiico
    Chiico
    @chiiiiico
    2026年4月24日
  • Ragll
    Ragll
    @ragll
    2026年4月6日
  • かくり
    かくり
    @kakuri000
    1900年1月1日
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