シビラの書

12件の記録
りなっこ@rinakko2026年7月24日読み終わった面白く読んだ。何となく期待した作風ではなかったけれど、歴史小説としては関心のある時代背景でもあり引き込まれた。グーテンベルクが最初に印刷した書籍は聖書ではなかった。とすれば、そこにはどんな秘密の物語が隠されていたのか…。 彼の発明がただ喜ばしいだけのものとしては描かれていないことが、その恩恵を受ける未来にいながら胸に辛く残ってしまった。


mikechatoran@mikechatoran2026年7月5日読み終わった海外文学1892年にマインツで古い手製本の装丁から見つかった断片。その後の研究で1450年代の初め(大英図書館の研究では1452,53年ごろ)、書体からグーテンベルグの工房で印刷された四つ折り本の一部という説が有力になっている。四十二行聖書が印刷されたのが1455年頃、それ以前になぜ神聖ローマ帝国の運命を予言する中世の詩を印刷したのか。著者の歴史家ヴェッチェは詳しくは知られていないグーテンベルグの愛の物語を想定した。大河小説のような物語であるだけでなく、写本と印刷黎明期を背景に「書物・本」とは何か、「書く」とは人間にとってどのようなことかなども考えさせられて興味深い。ただ、特に異端審問官の造形がかなりステレオタイプなことは残念だった。











