檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち

檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち
檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち
栗田シメイ
講談社
2026年6月24日
19件の記録
  • 2022年5月から翌年1月までにかけて日本を震撼させた広域強盗事件の首謀者集団(「ルフィグループ」)について、彼らの背景から組織の成り立ち、事件の詳細から逮捕に至るまでを、幹部1名、主要なメンバー1名との数多のやり取りで立体的に詳解したノンフィクションである。 出版時点ではリーダー格2名の裁判が開始しておらず、さらに両人とも黙秘を貫いている。本書はリーダー格の彼らの供述が反映されていないことを差し引いても、組織犯罪の一連の顛末がよく理解できる形にまとまっていた。結局は「徹底して管理するとこ」と「人心を掌握すること」が(たとえそれが犯罪組織でも)組織をマネージする上で重要であることが再確認される。この点は会社運営でも変わらない知見であると思う。また、「仕事(と責任)を分散させることで当事者意識が無くなる」ことも会社組織などではマイナスなる一方、犯罪においては罪悪感を無くす方向に働くのは興味深い対称性だと感じた。 ルフィグループは一連の強盗事件で注目を集めたが、組織のおこりは特殊詐欺であったことは知らなかった。詐欺で培った術をそのまま強盗に転用したことが一連の強盗事件の核心であるともいえる。 さらに、フィリピンをはじめとした東南アジアの汚職の酷さも垣間見える。ルフィグループも金で現地警察やコネクションを利用できるだけ利用したが、最後は単にフィリピン人の身内に売られるのが何とも儚い。 一気読みできる筆力はさすがの著者であった。また次の著書も楽しみに待ちたい。
  • ながほん
    ながほん
    @naaga_reads
    2026年9月25日
    積読チャンネルにて
  • もちもち
    もちもち
    @o0o0
    2026年9月23日
  • Ario Kawauchi
    @Ario1009
    2026年9月5日
  • 田中 了
    @Rytnk
    2026年8月31日
  • とく
    @toku0726
    2026年8月30日
  • うめぼし
    うめぼし
    @ume
    2026年8月18日
  • まろ
    まろ
    @mochi_mugi_my
    2026年8月16日
  • 読谷 文
    読谷 文
    @fumi_yomitani
    2026年8月12日
    わずか288ページとは思えぬ内容の濃さに驚愕。ルフィ事件が大々的に報道された記憶があるのは京都事件〜狛江事件からだが、それはまさにルフィグループ末期の「断末魔」と言える状態だった。 そこに至るまでの何年にもわたる組織的な特殊詐欺スキームの立ち上げ〜構築してきた背景や、特殊詐欺→強盗致傷事件に変化していく様子が、著者による現地取材、裁判傍聴、手紙のやり取りにより網羅され一冊の本に纏められておりすごかった。まさにNetflixドラマのようだった。 ルフィグループの幹部が摘発された遠因ともなった、幹部の現地妻の言葉「フィリピン人はバカじゃない」や、「(捜査機関の手柄というよりは)俺たちは身内に騙され売られただけ」のくだりが印象に残った。 かけ子をしていた山田に対する裁判長の言葉「あなたの能力を社会のために役立ててほしい」が沁みたし、本人にも伝わっていると信じたい。残る幹部2人の渡邊・今村の裁判はまだ始まっておらず、今後の行方も気になる。 本書刊行イベントの「闇バイト撲滅委員会 〜『檻の中のルフィ』出版記念〜」も合わせて鑑賞。裁判傍聴での被告人の様子や、実際の手紙、担当弁護士さんの話もあり、より理解が深まる。 社会に居場所のない実行役が、詐欺の幹部に初めて褒められ認められて心酔してしまうが、幹部たちにとっては単なる使い捨ての駒としか思っていないという、この対比がどうにも辛すぎた。
  • “ルフィ”を名乗った広域強盗・特殊詐欺グループの実態を、幹部・かけ子の証言と現地取材で暴いたノンフィクション 「現実の裏社会の構造」「若者が駒になる危険性」「社会の脆弱性」を強く実感
  • しお昆布
    しお昆布
    @yoshi65
    2026年7月26日
  • 高橋
    高橋
    @tk84yuki
    2026年7月25日
    面白い!
  • たにこ
    たにこ
    @chico75_11427
    2026年7月17日
    「興味のある情報以外は目に入らない人が応募してくる。今の社会を反映するように、自分に都合の良いことしか知ろうとしないわけ。ネットニュースさえ見ないやつが大半。SNS上の情報に飛びつき、安易に行動に移す。若者だけでなく、中年の応募も少なくない。貧困層が増え、"病める”社会になっていることは詐欺師からすると美味しい状況だ。指示役からすれば、替えが利く“駒”がいくらでも補充できる。だから、日本は詐欺大国なんだね」(P28〜29) この言葉が印象的だった。情報弱者は良いカモになる。自分が知りたくないこともきちんと理解しないと、次の被害者や加害者は自分になるかもしれない。 「犯罪者になったら絶対刑務所に入るの?じゃあ、罪を犯しても入らないように勉強するんだ。暴力を振るわれそうになったら、振るわれる前に自分でやってしまえ」(P46) ≪私はここ歌舞伎町で本当の自分を探しに来た。 そして見つけたのだ。本当の自分は恨みを晴らすために生きている。 私は鏡の前で立ち止まる。今日も私は完璧にキレイ? 後ろからベンチに座る男が話しかける。 「本当にキレイだね」 私は何が足りないところはないかと自分を見つめる≫(P51) 頭の回転が速い人が悪いことをするというより、流れ着いた上で悪いことをして、そこでのし上がっていったパターン。全員を救うことができないのは仕方ないが、いつまで経っても犯罪が減らないのはこういう芽を摘むことができないからなんだろうな。
  • 想像以上に面白かった。
  • 八
    八
    @Hachi8
    2026年5月9日
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