棄郷ノート 増補版

14件の記録
もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年10月11日読み終わったまた読みたい「満洲編」は怒濤の如く、とにかく情報量が多い。 植民地にされ朝鮮半島で暮らせなくなった人たちが北に向かい、満洲にたどり着いた。 戦争が終わり解放となっても帰る場所はなく、その地に留まるしかない。 また脱北してきて住んでいる人もいる。 命からがら国境を越えて。 李光洙の足跡を影のガイドとして旅をしながら、植民地エリートは市井の人々の暮らしなどほとんど考えずに民族という病に毒されていたというのが印象的だった。









白玉庵@shfttg2026年10月9日気になる韓国ディアスポラもぐもぐ羊さんの投稿で。 『わたしもナグネだから』でも著者の本が複数言及されていて、ちょうどいま興味がわくスタート地点に立ったところ。戦争の後始末にも関心がある(ドイツも国家運営の実務を担当するナチス関係者を排除しきれなかったこととか、「ある場所にいられなくなった人たち」が大量に発生することとか)ので、読むとよさそう。











もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年10月9日まだ読んでる「上海編」は独立運動家や臨時政府についてと、上海時代の李光洙のことがメインかと思ったら(それにも紙幅は割いているが)裵俊喆さんという13歳で朝鮮半島から上海に家族で渡り今(2000年当時)も在住の韓人の人生が痛ましかった。 現在の上海は韓国資本の会社の進出で駐在している韓国人がほとんどで、戦前から住んでいる人はほとんどいないという。 裵さんが上海に留まることになった理由はスパイとして拘束されるなどして計25年を獄中で過ごしたことによる(冤罪) また危険分子とされていたため身分証もなく中国から出ることも叶わなかったそうだ。 70歳を越えてようやく韓国のパスポートが手に入ることになるにあたり、子どもの頃に過ごした場所を見に韓国にも行きたいしいろんな国に行きたい、余生はクリスチャン仲間がいるニュージーランドで過ごすと言っていた。 途中「蘇州夜曲」の話が出てきて、『水車小屋のネネ』で理沙ちゃんが婦人会のコーラスの衣装を手伝った時の曲だ!と思って、あの曲はネネも聴いたのかな?歌えるのかな?と脳が勝手に水車小屋に行ってしまった。 「満洲編」の前半は熊本商業から満洲に渡って鉄鋼会社で働いていた元モダンボーイの話に、映画館やダンスホールなどの娯楽施設と同列で遊廓についても語られていた。 日本人が一番高く→朝鮮人→中国人とランクが付けられていて、五族協和なんて建前だけだったそう。 また現地で終戦を迎えたものの南満洲は北満洲に比べたらそんなに命の危険はなく引き揚げ船が出るまでの間、中国人が経営するロシア人相手のダンスホールでアコーディオンを弾いたりしていたらしい。 北満州の満蒙開拓団の人たちとの差を感じて暗い気持ちになってしまった。 - - - - - - - - - - - - - - - - 【メモ】 『アリランの歌』ニム・ウェールズ(積読)








もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年10月9日読み始めたこの本の過去の投稿で自分が李光洙がどう生きたのかを気にしてたことを思い出した。 でも李光洙は最初に出てきたけど、本題は日本生まれ日本育ちの在日韓国人の姜信子さんが自身の故郷を訪ねて、故郷とは何なのかを考える目的の旅だった。 この本は2000年に刊行されたものの増補版で、故郷を訪ねる旅をしたのは1998年頃なので、そのことを把握しないで読みはじめて「IMF?随分と通過危機を引きずってる街なんだな」と勝手に思ってた(そのあとすぐに気づいてよかった) 「韓国編」「上海編」「満洲編」「エピローグ」のうち「韓国編」を読んだ。 韓国編の序盤で李光洙と親交のあった人に会いに行ったエピソードがあり、そこで李光洙は「親日派」であったがそもそも「親日派」とは?みたいなところから掘り下げていたのがとても興味深く、解放後(戦後)韓国が新しい国家としてスタートするにあたって行政の知識がある者がおらず、結果として植民地時代の下級官吏がそれを担うことになり、解放されたものの今度は過去に親日派だった者を取り締まったり、南北のイデオロギー対立でいわゆる「アカ」を取り締まるなどの強権も発動されていた。 姜さんが崔仁勲の『広場』を想起していて、私も読んだけど、捕虜として巨済島に収容された後に釈放されても南北どちらにも帰る意思がなく第三国を目指すことになった主人公を重ねて考えてしまう。 また姜さんの本籍地を訪ねて親戚(姜さんの父のまたいとこの姜正烈さん)に会って話を聞くことができたところでの、相手と姜さんの温度差というか、姜正烈さんは血縁が訪ねて来てくれてこんなにうれしい日はないと喜んでいたのに対して、姜さんは本籍地がどんなところかつきとめに来たのでその「情」はわかず、軽率なことをしてしまったと感じていたようだった。 でも正烈さんに曾祖父の墓が風水的にあまり良くないから改葬した方がいいと言われて、それを日本に帰って母に伝えたところ息子(姜さんにとっての弟)の未来のために何とかしなくてはと動き出したというのがちょっとよかった。 訪ねた先々で「女の身で先祖を訪ねること」を不思議に思われてたことが、家父長制が健在なんだなということを感じた。 あと改葬についてはファン・ジョンウンの『年年歳歳』を思い出してまた読みたくなった。 あと映画の『破墓』も。 そういえばこの映画も親日派が絡むストーリーだったな。 気になったのが『DMZ』という小説が紹介されていて、著者名が「新人作家」としか書いてなくて(もしかしたら見逃したかも?)内容を読むにつけ映画『JSA』っぽくて、『JSA』の韓国公開が2000年だからちょうど旧版が刊行された頃か、なんてWikipediaを読みに行ったら原作パク・サンヨン『DMZ』って書いてあった。 邦訳が出てたら読みたいな。 映画もおもしろかったけど、小説から削ったエピソードがありそうなので気になる。 あとパク・サンヨンって『大都会の愛し方』の著者とは別人だよね? ハングルをカタカナ表記にすると同姓同名めちゃくちゃ多くなるから。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年5月17日読みたい『そこに私が行ってもいいですか?』(イ・グミ著)で李光洙の小説を主人公が夢中になって読んでいたのを思い出した。 ストーリーが進むにつれて「親日派」の李光洙の小説に夢中になっていたことを恥じていたような(曖昧な記憶) この時代に有名作家がどう生きたのかを(生き延びたのか)とても興味があるので読みたい。













