家族八景
20件の記録
夕つけ@niwatori7772026年5月10日読み終わったかつて読んだ【再読】実家のお片付け中に発掘。小学生の頃に読んで衝撃を受けた。人の心が読める18歳の七瀬が、お手伝いさんとしてさまざまな家庭へ住み込みで働く8つの短編集。 昭和47年に刊行、とありますが、令和の今読んでも古臭いなと感じさせないくらい家族の不和を描いているなーと感心(とはいえ、「キチン」が「キッチン」のことだとすぐに読めなかった)。 七瀬のちょっとした好奇心というか野次馬ゴコロがかわいいので、読んでいて楽しい。そこまでグロくないから読みやすいし。わたしもスポーツカーかっ飛ばして、死にたいかも。
deepend@deepend2026年5月4日読み終わったかつて読んだ「澱の呪縛」が特に面白かった。 不潔である者が他人に自分のスペースを掃除された時に感じる恥。 その恥があまりにも強大で自尊心にあまりにも大きく影響を及ぼすものだから、恥を自覚しておく時間ももどかしく、瞬く間に掃除した者への鋭い敵意と怒りに変化するというそのリアルさ。 筒井康隆すごいなー。 "彼らは自分たち家族の不潔さに気がついたのだ。 なれあい的な家族意識、生理を同じゅうする者同志の連帯感によって、澱の如く沈潜させられていた彼らひとりひとりの、なま暖かく住み心地のよい異臭に包まれた不潔さが、今や意識の表面におどり出てきて牙をむき出しはじめ、それを告発した具体的なものこそ、(昨日やってきたばかりの十八歳のお手伝い)だったのである。" p.55 「水蜜桃」の、七瀬に害をなそうとしてくる者との対決シーンもハラハラしてよかった。 「水蜜桃」以降の話は、多少の犠牲を覚悟して七瀬が積極的に人をコントロールしようと試みたりと、彼女がどんどん冷血になっていったな。 他人の心の中にある罵倒や悪意に触れ続けていると多少冷酷になるのは、無理もないんだろう。 それにしても不倫している家庭の多さよ。
deepend@deepend2026年4月23日読み始めた積読を崩すプロジェクト2026積読を崩すプロジェクト2026の14冊目。 これは積んでからまだ5年くらいの本(たぶん)。 筒井康隆は『わたしのグランパ』しか読んだことがない。
いたたに@Okadatoshiooo2026年2月21日読み終わった七瀬を主人公とした短編集。 人間心理の猥雑さをこれ程までに精緻に描写できるとは。 『敵』でも同様の感想を抱いたけど、自身の身体反応・思考・習慣に高いレベルで自覚的でないと、この文章は書けない。

- くみん@cuminimuc2025年12月7日読み終わったずっと読んでみたかったので読んだ。 今まで読んだ短編集の中ではかなり上位に来ると思う。 テレパス持ちで他人の考えていることが分かる主人公が、女中として様々な家族のもとへ赴任し、各家庭での(どちらかといえば人間の嫌な面が存分に出た)人間模様を描いている。 続編の七瀬ふたたびも読みたいと思った。


月下の医師@rinrin-11022025年2月2日読み終わった★★★☆☆人の心が読める家政婦、火田七瀬が覗く8つの家庭の物語。表面上は幸せな、平和な家庭でも、表面下では軽蔑、憎悪、裏切り、不倫、殺意…等々、闇だらけ。人間のどす黒い心が描かれる。七瀬が美人の設定のため、大抵卑猥な想像をされるところが生々しい。













