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Biko
@biko_250512
  • 2026年8月10日
    破門
    破門
    いやーおもしろかった!新しい本を見つけた興奮、知らない作家を知る喜び。向こう見ずなヤクザ桑原とともに次々に事件に巻き込まれる"舎弟"二宮(カタギ)の命懸けの珍道中。関西弁のセンスあふれるやりとりに何度も吹いた。一流のエンタメ小説であるがそれだけではない。登場人物が実に人間味あふれ、二宮や桑原との会話に人生がにじむ。そこがいい。
  • 2026年8月6日
    真実の10メートル手前
    『王とサーカス』の後、新聞記者として働く太刀洗万智の短編集。独特の推理やすっかり馴染んだキャラクターは良かった、が、最後の二編はちょっとな。残念。
  • 2026年7月29日
    さよなら妖精
    さよなら妖精
    『王とサーカス』の記者・太刀洗万智が高校生だった頃の物語。となると愛着もわいてくる。日本とユーゴスラビアの高校生の微笑ましい青春ストーリーかと思ったらまさかの展開。『王と…』といい今作といい、米澤穂信は遠い異国で起きている激動とそこで生きる人々を何としても描きたいのだなと思った。またそれがうまい。
  • 2026年7月14日
    王とサーカス
    王とサーカス
    米澤穂信、10年前はこんな小説を書いてたのかと少し驚き。ネパールを舞台にした旅ものなのかと思ってたらだんだんミステリーに引きずり込まれていく。まじめなジャーナリズム論でもあり。おもしろかった。
  • 2026年7月14日
    夏帆
    夏帆
    がっかりである。半分くらい読んでもちっとも惹きつけられず。まるで子ども向けの絵本や寓話を延々と読まされてる感じ。2作連続でこの感じ。さらば村上春樹かもしれないなあ。
  • 2026年6月2日
    朝が来る
    朝が来る
    とてもよかった。不妊治療の末に養子縁組で赤ちゃんを迎えた40代の夫婦と、中学生で妊娠し、その夫婦に我が子を預けることになった女性。普通に歳を重ね、普通に子どもを産み、普通に幸せな暮らしをするはずだった彼女たちが、思いもよらぬ運命に翻弄され、ボロボロになりながら必死に生きようとする。その姿が愛おしくなる。最終盤の展開は一瞬も聞き漏らすまいと耳をそばだてた。見事だなあ。
  • 2026年5月13日
    傲慢と善良
    傲慢と善良
    前半、かけるの一人語りはとてもおもしろかった。かけるも、突然姿を消した婚約者まみも、親や友人も含めて、人間の弱さ、醜さと同時にひたむきさ、愛おしさを感じずにいられなかった。ミステリアスな展開もよかった。残念ながら、後半のまみ目線になるとその輝きは徐々に失われた。ありていに言うと、ちょっと引いてしまった。残念。
  • 2026年5月11日
    ぼくのメジャースプーン
    とてもよかった。グロテスクな事件に巻き込まれて心を閉じ、言葉を失った少女と、彼女を救おうともがき続ける少年。少年は、言葉で人を一度だけ縛ることができる特殊能力を持つ。事件の後、物語の中盤は少年と「先生」との哲学的な対話が続く不思議な展開なのだが、罪と罰とは?、大切な人を思い、救うこととは?いつのまにか自分も元気になって少年と一緒に考え始める。そして、少年が対話と自問を通じ考えに考え抜いた"命をかけた戦い"へ。想像を超える展開。心をゆさぶられる。いい作家に出会えた喜び。
  • 2026年4月11日
    うちへかえろう
    うちへかえろう
    あれ?誰も投稿していない。でも、すごくよかった。主人公は35歳・独身女性・派遣社員。人生をとうにあきらめてしまったかのようなの投げやりな日々。おまけに家族とも折り合いが悪い。ひょんなことから縁の切れていた姉と連絡を取り合うようになり、そこから少しずつ家族の形をもう一度再生しようとする。家族同士のやりとりが大概そっけなくて、距離を縮める気があるのかないのかわからなかったり、でも互いをとても気にしている感じが言葉や態度の裏に見え隠れして、それがとてもリアルでむしろ伝わってくる。家族ってそうだよなと思う。不器用な一家がついに10何年かぶりに集まった時の会話とラストがたまらない。全然感動的じゃないのになぜか少し心が震えた。よかった、と心から思えた。 『確実に死んでしまうのだから、死ぬまでは、ただ安心して生きればいい。みんなみんな、ひと遊びして死んでしまうだけだ。それだけのことなのだと思えば、少しは気も軽くなる。』
  • 2026年3月12日
    抱擁、あるいはライスには塩を 下
    すばらしい一冊。入院の際持ち込んだ一冊だが、痛みを忘れて一気に読んだ。 神谷町の古いお屋敷に暮らす風変わりな三代の家族の物語。家族に起こる出来事が、時代を行き来しながら、かわるがわる一人称で語られる構成が巧み。この家族の歴史がいく層にも重なって、一人一人のことを次第に深く理解し、いつのまにか愛おしくなってくる。 誰もがそれぞれの時代の荒波に揉まれ、何かを得ては失い、喜びと悲しみを抱えて生きる。家族に支えられ、時に距離を置きながらも、互いを深く思い合っていることがわかる。静かで深い家族の愛と絆を感じずにいられない。 終わり方も秀逸。自分自身の家族と重ね合わせながら何年かごとに読み返したい。
  • 2026年3月12日
  • 2026年3月9日
    熟柿 (角川書店単行本)
    轢き逃げをしてしまい、夫と、その後生まれたばかりの子どもとも離れ離れになった女性。がんばって読み終えたが、正直よくわからなかった。とりわけ最後。相手のことを考えたらその態度はちょっとないのでは?としか思えなかった。
  • 2026年3月4日
    アーモンド
    アーモンド
    感情のない少年に自分の子供の頃の記憶を少し重ねてしまった。よかった。
  • 2026年2月20日
    愚か者の石
    愚か者の石
    河崎秋子はやはりいい。最後まで沁みる。明治18年.厳冬の北海道の監獄。冤罪で捕まった青年とほら吹きの男、冷徹な看守の3人の物語。自分には縁遠い罪人たちの過酷な日々が描かれるのに、いつのまにか自分の人生や人間の業のようなものに思いを馳せてしまう。明治という時代や特殊な舞台設定、何より主人公たちが実に魅力的で自然と惹かれてしまう。
  • 2026年2月2日
    ママがやった (文春文庫)
    冬キャンプの沁みる空気の中で酒を飲みながら本を読める幸せ😌。おもしろかった。長年連れ添った夫を突然殺した妻。そこに至るまでの個性的で風変わりでちょっとおかしいけど味わい深い家族一人一人の物語が順に綴られていく。最後の章だけがちょっと正直わからなかった。
  • 2026年1月28日
    夢も見ずに眠った。
    すれ違いながらも、気持ちはつかず離れず、互いを思い合う夫婦の物語。いいなあと素直に思った。金融機関で働き、札幌に単身赴任する真面目な妻と、無職でのらりくらりとしてつかみどころのない夫。2人とも愛おしい。まるで旅行記のように詳しすぎる旅先の描写がいい。夫婦ってなあ、、、と自分のこれからのことに想いを馳せる。
  • 2026年1月22日
    生きるとか死ぬとか父親とか
    よかった。最近ものを覚えられなくなったり、得意だった料理ができなくなってきたり、すっかり優しくなってしまった母との日々を大切にしなきゃなと思った。戦争の話をする父とのやりとりが印象的。
  • 2026年1月8日
    アフター・ユー
    主人公の男性と長年いっしょに暮らした恋人が、突然知らない男と船で遭難してしまう。その足跡を男の妻と2人でたどる不思議な物語。想像を超える過去の真実が少しずつ明らかになっていくのだけど、そういうことってきっとあり得るよなと感じたり、一番近い人のことを全く知らなかったとしても、それもまた人間だよなと思えたり。でも最後に辿り着いたのは、大切な人を思う気持ち、深い深い愛情。そしてそれはきちんと伝えて確かめあわないと、あっという間に消える儚いものだということ。当たり前の日常の幸せは当たり前ではないということ。まだこの物語を100%体に沁み渡らせてない感じがある。これから何度も読み返すたびに新たなシミジミを味わうことができるのが楽しみで仕方がない。本はいいな。
  • 2026年1月2日
    介護未満の父に起きたこと
    母のことを思いながら読んだ。老いゆく親にどう向き合うか。ビジネス書のようにテクニカルな指南書でありつつ、時に父娘の愛情と葛藤が赤裸々に噴き出す。そこがいい。自分もがんばってみようと背中を押された。
  • 2025年12月26日
    イン・ザ・メガチャーチ
    この本を読みながら、3、4冊他の本に浮気をしてしまった。中年男性の久保田慶彦だけは、ハッとする瞬間があった。あなたには女性たちのように、ただお茶をしておしゃべりをするだけの友だちがいますか?とか、過去の「してこなかったこと」が未来を規定するとか。ただ、社会問題の現実をルポのようにそのまま描いてるように感じられ、小説の物語の世界にいざなわれなかったこと、登場人物たちに共感しづらかった感覚が常にあった。比較的最近読んだ『桐島、、、』や『生殖器』を大袈裟に言えばむさぼるのように読んだのに。もちろん相性もあるけど、映画も音楽も、どんな巨匠でも傑作もあればそうでないものもある不思議。
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