Biko
@biko_250512
- 2026年3月12日
抱擁、あるいはライスには塩を 下江國香織読み終わったすばらしい一冊。入院の際持ち込んだ一冊だが、痛みを忘れて一気に読んだ。 神谷町の古いお屋敷に暮らす風変わりな三代の家族の物語。家族に起こる出来事が、時代を行き来しながら、かわるがわる一人称で語られる構成が巧み。この家族の歴史がいく層にも重なって、一人一人のことを次第に深く理解し、いつのまにか愛おしくなってくる。 誰もがそれぞれの時代の荒波に揉まれ、何かを得ては失い、喜びと悲しみを抱えて生きる。家族に支えられ、時に距離を置きながらも、互いを深く思い合っていることがわかる。静かで深い家族の愛と絆を感じずにいられない。 終わり方も秀逸。自分自身の家族と重ね合わせながら何年かごとに読み返したい。 - 2026年3月12日
抱擁、あるいはライスには塩を 上江國香織読み終わった - 2026年3月9日
熟柿 (角川書店単行本)佐藤正午読み終わった轢き逃げをしてしまい、夫と、その後生まれたばかりの子どもとも離れ離れになった女性。がんばって読み終えたが、正直よくわからなかった。とりわけ最後。相手のことを考えたらその態度はちょっとないのでは?としか思えなかった。 - 2026年3月4日
- 2026年2月20日
愚か者の石河崎秋子読み終わった河崎秋子はやはりいい。最後まで沁みる。明治18年.厳冬の北海道の監獄。冤罪で捕まった青年とほら吹きの男、冷徹な看守の3人の物語。自分には縁遠い罪人たちの過酷な日々が描かれるのに、いつのまにか自分の人生や人間の業のようなものに思いを馳せてしまう。明治という時代や特殊な舞台設定、何より主人公たちが実に魅力的で自然と惹かれてしまう。 - 2026年2月2日
ママがやった (文春文庫)井上荒野読み終わった冬キャンプの沁みる空気の中で酒を飲みながら本を読める幸せ😌。おもしろかった。長年連れ添った夫を突然殺した妻。そこに至るまでの個性的で風変わりでちょっとおかしいけど味わい深い家族一人一人の物語が順に綴られていく。最後の章だけがちょっと正直わからなかった。 - 2026年1月28日
夢も見ずに眠った。絲山秋子読み終わったすれ違いながらも、気持ちはつかず離れず、互いを思い合う夫婦の物語。いいなあと素直に思った。金融機関で働き、札幌に単身赴任する真面目な妻と、無職でのらりくらりとしてつかみどころのない夫。2人とも愛おしい。まるで旅行記のように詳しすぎる旅先の描写がいい。夫婦ってなあ、、、と自分のこれからのことに想いを馳せる。 - 2026年1月22日
生きるとか死ぬとか父親とかジェーン・スー読み終わったよかった。最近ものを覚えられなくなったり、得意だった料理ができなくなってきたり、すっかり優しくなってしまった母との日々を大切にしなきゃなと思った。戦争の話をする父とのやりとりが印象的。 - 2026年1月8日
アフター・ユー一穂ミチ読み終わった主人公の男性と長年いっしょに暮らした恋人が、突然知らない男と船で遭難してしまう。その足跡を男の妻と2人でたどる不思議な物語。想像を超える過去の真実が少しずつ明らかになっていくのだけど、そういうことってきっとあり得るよなと感じたり、一番近い人のことを全く知らなかったとしても、それもまた人間だよなと思えたり。でも最後に辿り着いたのは、大切な人を思う気持ち、深い深い愛情。そしてそれはきちんと伝えて確かめあわないと、あっという間に消える儚いものだということ。当たり前の日常の幸せは当たり前ではないということ。まだこの物語を100%体に沁み渡らせてない感じがある。これから何度も読み返すたびに新たなシミジミを味わうことができるのが楽しみで仕方がない。本はいいな。 - 2026年1月2日
介護未満の父に起きたことジェーン・スー読み終わった母のことを思いながら読んだ。老いゆく親にどう向き合うか。ビジネス書のようにテクニカルな指南書でありつつ、時に父娘の愛情と葛藤が赤裸々に噴き出す。そこがいい。自分もがんばってみようと背中を押された。 - 2025年12月26日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わったこの本を読みながら、3、4冊他の本に浮気をしてしまった。中年男性の久保田慶彦だけは、ハッとする瞬間があった。あなたには女性たちのように、ただお茶をしておしゃべりをするだけの友だちがいますか?とか、過去の「してこなかったこと」が未来を規定するとか。ただ、社会問題の現実をルポのようにそのまま描いてるように感じられ、小説の物語の世界にいざなわれなかったこと、登場人物たちに共感しづらかった感覚が常にあった。比較的最近読んだ『桐島、、、』や『生殖器』を大袈裟に言えばむさぼるのように読んだのに。もちろん相性もあるけど、映画も音楽も、どんな巨匠でも傑作もあればそうでないものもある不思議。 - 2025年12月21日
ババヤガの夜王谷晶出だしから夢中になって聴いてしまった。おもしろい、これに尽きる。暴力とアクションのスペシャリストなのか、日常生活では決して見たり体験することのない容赦のない痛みやテクニカルな表現に、時に顔を歪め、時に笑ってしまいながら、まるで映画のように展開に惹き込まれる。ヤクザの娘の用心棒となってしまった新道依子もいい。ただ、逃避行の後の時間の飛び方が急に加速してしまって、もう少し味わいたかったのも正直なところ。とは言え、あっという間の楽しい時間だった。 - 2025年12月13日
おやすみなさい、小羊ちゃん:Audible Studios,一穂ミチ,佐野こゆ季読み終わったオーディブルの短編。おかした罪のため色欲のしるしを罰として背負い、誰とでも寝る女の話。なかなかおもしろい。いつか長編になるのをのんびりと待ちたい。 - 2025年12月13日
光のとこにいてね一穂ミチ読み終わったうーん、ずっと良かったのだけど、、、。傷を負うひとりぼっちの少女2人が偶然出会い、互いだけを思い、支えられながら大人へと成長していく。のだが、だんだんそれが強すぎる印象を持ち始め、ついにはそれぞれの家族に対する言葉や態度にちょっとついていけないかなあーと正直思ってしまった。特に子どもに対してそれはちょっとないなと。 - 2025年12月3日
パラソルでパラシュート一穂ミチ読み終わったちょっと愛おしくてとても楽しい時間が終わってしまった。一穂ミチ、やはりいい!美雨はもちろん、享も弓彦も、他の人たちも少しずつ変わってるけど共感して好きになってしまう。丁寧に丁寧に繊細に人を描いてくれてるのが伝わってくる。そんな愛すべき人たちが絶妙な距離感で絡み合い、変わっていったり変わらなかったりする日常を、なんだか一緒に生きてる感じがした。オーディブルだけど東海林亜祐という人のナレーションが心地よかった。そうそう、最後は再生速度を1倍にしてしまった。いつもは1.2倍以上。こんなこともあるんだ。 もうひとつ、お笑い芸人という人種の素を見た。繊細で、真摯で、凄みと脆さと優しさと。 - 2025年11月21日
- 2025年11月16日
桐島、部活やめるってよ朝井リョウ読み終わった読み始めた1ページ目からぐいぐい引き込まれる。素敵だ。2章「小泉風助」まで一気に読む。くー、たまんねえ。朝井リョウはバレー部だったのか?調べるとそうだった。そうだろう。経験者にしか書けない、張り詰めた緊張感がビシビシ伝わってくる。いいぞ。 2日目で読了。早く読みたい、でも、終わりたくない。そんな気持ちで本とオーディブルのハイブリッド読書。だんだんオーディオではもったいなくなる。東海道線で美しい海辺の風景を眺めながらこの世界に没頭する幸せ。ええなあ。最後、なぜ過去の話で終わるのかちょっと不思議だった。でもそれすら良し。次に読むのが楽しみになるじゃないか。 - 2025年11月3日
サンショウウオの四十九日朝比奈秋読み終わったすごい作品。時にグロテスクなとも思える表現もある、「特殊」な姉妹の物語なのになぜ惹かれてしまうのだろう。オーディブルでは100%消化しきれなかった気がする。もう一度じっくり読んで噛み締めたい。 きっかけは書店で手にして読んだこと。こういう出会いってとても気持ちがいいし幸せなこと。書籍で読もう。 - 2025年11月2日
羊をめぐる冒険(上)村上春樹読み終わったうーん。数十年ぶりに読んだけど正直ついていけなかった。雰囲気のあることを言ってるようでひたすら言葉遊びをしてるような。理屈っぽさも鼻についた。主人公に共感するのは難しかった。『ダンス、ダンス・ダンス』とここまで印象が違うのはなぜだろう。もう10年したら「下」を読んでみるか。また違う印象を持つのかもしれない。それもまたおもしろいところ。 - 2025年10月29日
ダンス・ダンス・ダンス(下)村上春樹読み終わったあー楽しかった。手に取ったのは20年ぶりか。「遠い太鼓」を読んでいたらこの本を書いてる話が出てきたので久しぶりに読みたくなった。キャンプでお酒飲みながら本の世界に浸れる幸せ。村上作品もこの頃はこんなにスイスイ、グイグイ引き込まれていたんだなと懐かしい気もした。素直に物語に没頭できた。「遠い太鼓」に書かれていたことがチラホラ出ていたのも楽しめた。ハワイの話とか。
読み込み中...