太陽の塔 (新潮文庫)

68件の記録
- 管太@r_f_12026年2月22日読み終わった『成瀬は都を駆け抜ける』で森見登美彦作品が登場する章があったので、急遽積読だった当作品を読んた。 男汁がほどばしった小説。男子大学生からの目線から言わせてもらえば、男の心の奥を恥じることなく包み隠さずに独白した小説だと思う。 作品を通して主人公は、強がっている。心の中ではこの真実に薄々気付いているのかもしれないが、それを認めてしまったら全てが崩れてしまう。だから、強がり続けなければならない。「どんなことを為すにしても、誇りを持たずに行われる行為ほど愚劣なものはない」(13頁)と書かれている通り、主人公は自分に誇りを持っている。 法界悋気という作品通してのキーワードがある。法界悋気でええじゃないか、というのが作品に渦巻くテーマであり、強がりの結晶なのではないか。 叡山電車で彼女の夢に入る、となった所は面白い。ただこの夢の冒険に物語が向かわないのか、と少し残念に思った。この作品独自の味が深められるのではなく、ただただ男汁を強く感じた。それこそがこの作品なのかもしれないが。 終わり方もよく分からなかった。「読者が想像されるような結末」が検討つかなかった。まだまだ作品への寄り添いが足りないのかもしれない。 「もし精神が位置エネルギーを持つとしたら、落下するときにはエネルギーを放出するはずだ。それを利用できればなあ」(141頁)は本当にその通りだと思った。 一、二年前に読んでいたら今の数十倍くらい刺さっていた可能性のある小説。好きな人は本当に好きな作風だと思う。



Köna@bruckner_organ2026年2月15日読み終わった森見登美彦の独特のギャグセンスと語彙が面白い作品だった。 現代の小説であるものの、森見氏が近代文学に影響を受けていることもあってか見たことない熟語が散見され、ボリュームの割に読むのに時間がかかった。- 1140k@FELTz752026年1月3日読み終わった借りてきた森見作品にハマって連続で4作読んだ4作目。友人に予言されたとおり、大学生を引きずっているような人にはなかなかに刺さるものだった。 「夜は短し〜」や「四畳半神話体系」は、作者の脳内にとめどなく溢れる言葉をうまく紡いで物語に昇華させたような印象だったけど、この作品は作者の脳内から溢れでた言葉をそのままぶつけてくるような圧力があった。 果たしてこれはファンタジーなのかはわからない。


川端 彩香@ayaka_kawabata2025年12月11日読み終わった読書日記再読森見作品を最初から読み返すシリーズ1冊目 (勝手にやっている) 前いつ読んだのか覚えてないくらい、年単位での再読。私のおめでたい頭は、案の定内容覚えてない😇 森見さんらしい「アホやなぁ…」が延々と続いていたけど、最後あたりで主人公の水尾さんへの想いがブワッと書かれていたところにグッときた。いくらひねくれ者でも、失恋は悲しいよねぇ…。 そして中盤くらいのGのくだりは、読みながらブワッと鳥肌が立ちました。想像するんじゃなかった。




やえしたみえ@mie_e01252025年11月12日買った読み終わった再読蔵書@ 自宅さくっと再読。やはり森見登美彦らしさがギュッと詰まった一冊、面白すぎる。一番好きだ。 初読のときから好きだったけれど、あのときと比べると歳もとって、本気の失恋も味わったから、余計に心が痛い。こんなに面白く軽妙な文章で進んでいくのに、ラストシーンで号泣してしまいそうになる。 最後の解釈は人によるだろうけど、私はよりを戻せたとは思わない。ただ、彼はこれで未練を断ち切って、新たなスタートを踏み出せたのだ、と考えている。最後の最後の文章、この認識を手に入れたことがその証左だ。それを受け入れられるようになった彼は一皮向け、水尾さんのことは過去になっていくんだろう。でも、でも、それってなんて切ないことだろう。 未練を断ち切れない間って、未練そのものが愛おしい。本当に大切なものはすでに失ってしまった上に、未練までも喪うとき、本当に人は失恋をする。その寂しくて、けれど清々しいこと! 「失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、」あらすじに書かれたこの文章を最初は読み流していた。今こそ響く。これから失恋する予定の人たち、失恋を経験した人たち、男でなくても、予定の人たちは恋をする人間の愚かさを笑い、年老いた我々は青臭い日々を思い起こす。 一度万博記念公園に行ったことがある。そのときは同行者がいて、長居はできなかった。機会があれば一人で行って、この本を再読したい。

春宵@yrasg_2025年5月4日読み終わった万博も開催され、太陽の塔は中々タイムリーな時期に読んだなと自分で思う。 森見登美彦は、自尊心の高い男子学生の不遇な様子を兎にも角にも痛快に書く。有り余る語彙量に目が行きがちだが、文章の構成や使い方が中々粋でおもしろい。 一旦お休みしてから読んだので、もう一度通読したいと思う。

tn@tn2025年4月25日また読みたいなんども読み返すそのひねくれは自分が自分であるためで。 (もう随分通り過ぎてしまったけれど)思春期を拗らせた自分にとってモラトリアム小説の最高傑作であり続ける。 何かに躓く度に開く本。


プカオ@panshg_01182025年4月9日読み終わった感想紹介恋愛や物事に対してひねくれた思想を持っている大学生の主人公とその友人達の話。 文体は主人公である『私』の視点で構成されており、主人公本人からは『普通の行動』のように記されているものでも読んでいる側からすれば『ありえない行動』だったりと何かと変わっている主人公に最初戸惑いながら読み進めるにつれ、どこか憎めない魅力的なキャラだと感じるようになった。そんな主人公の友人ももちろんどこか変わっているメンバーであり、そのおかしな友人達をどんな人間か読者に紹介するパートや、彼らと主人公との何気ない会話をする場面が実際に自分も主人公達と同じ場所にいるような気がして好きな部分となっている。ラストについては読者に考察を委ねるような終わりで、読む人によって出す考察がそれぞれ変わってくるのだろうと思い、他の人が出した考察も聞いてみたいと思った。


桶男@1manmustdie2025年4月1日読み終わった@ 自宅冴えない学生を描いた作品でも結局それを補って有り余るほどの友達がいるじゃん、俺はそんなのいないし、とか思ってしまうけれど、この作品はあまりそう思わなかった。確かに主人公には素晴らしい友と思えるような人々がいるんだが、どこかおとぎの国の住人のような、それこそファンタジーというか。すごく楽しく読めた。悲しいことはあるけれど少しくらい前向いてもいいかなって思えた。




- くまもち@reads_09011900年1月1日かつて読んだ森見さんのこねくり回した文体好きなのでとても好きな本。 ファンタジーとストーカーと恋。 簡潔に見える文字の羅列で、走馬灯のように描写が思い浮かぶのは見事。


















































