春にして君を離れ (クリスティー文庫)

65件の記録
芦花@ashika_garnet2026年5月19日読み終わった読み終わりました。 「並のホラーより怖い」と評判だったのですが、本当に怖かった。 自分の醜悪さを暴かれた気分。 とあるジェントリ階級の夫人が、遠方に住む娘への見舞の帰りに数年ぶりに旧友と出会う。すっかりうらぶれた様子の友人を憐れみながら優越感に浸る。 友人と別れた帰路、思わぬ足止めを食らった主人公は、暇にあかせて今までの自身の生き方や家族、そして彼女の人生を通り過ぎて行った人たちに思いを馳せる。 すると、それまで意識してこなかった出来事に違和感を覚え始める。 家庭を切り盛りすることに夢中で「とるに足りないこと」と切り捨ててきた色々なことが、思ってもいなかった意味を帯びてくる。 それは、「うまくいっている」と思っていた彼女の人生とはまったく別の顔を持っていて……という話です。 主人公はよき妻よき母という自負があるけれど、家族を強烈な支配欲でコントロールしている女性。 子どもたちはそんな母親に辟易し距離を取っている。夫もそんな彼女を諦観と哀れみでもって放置している。 この善意の加害性に本人が気がついていく。しかも誰に指摘されたわけでもない。 主人公が体験する認知の不協和ともいう不快感を、主人公と一緒に体験していく。 これが読んでて本当に苦しかった。 全く共感できないのに、どこかで覚えがあるというか。 「家族を愛していたけど、大切にはしていなかった」と自覚するくだり、泣いちゃうかと思った。身に覚えがありすぎて。 「家族のためにと思っていたあれこれは、ただの自己満足ではなかったか」 「自他境界は引けているか」 「妻と母親という役に溺れて、歪んだ万能感を抱いてはいないか」 気になる。 でも今更聞けない。 主人公もそう。





なかなか読めないよ@reads-ngnc2026年5月13日聴き終わったAudible初Audible 集中できずに何度か後戻り 一人ぼっちのlittle poor Joan 君がそれに気づかぬように 心は離れていても物理的には近くにいることを受け入れた彼は、諦めにも似たものを抱え生きて行くことを選択したのかな
本のミフコ@mf_4613252026年5月1日読み終わったジェーンのあれこれにうっすら心当たりがあり、頭を抱えながら読み進めていった。途中で小さいが重大な謎解きもあり、楽しく読んだ。読めてしまった。 ラストはマーダーミステリーのバッドエンドを見ているようだった…選択がすんだ以降は、もう見守るしかないというね… 周りを変えたければまずは自分からと言う言葉があり、間違いではない。ただ自分が変わったからと言ってそれに合わせて他人や環境も一緒に変わるのではない。当たり前だけど、自分の中で劇的な変化を感じた時に躓きそうなことをこうもリアルにみせつけてくるか。 アガサクリスティは初めて読んだけど、引っかかるところがなく読みやすかったな。海外文学、意外と読めるかもしれない。
mimitome@mimitome2026年4月28日読み終わったようやく読み終えたこれから面白くなるかもしれないと信じて辞めずに読んだが最後まで変わらなかった。主人公のネチネチした想像や独白に終始付き合わされる。強制的に参加している飲み会で興味ない上司のどうでもいい過去の話を聞かされているようで、お前の人生なんて知らんわって感じ。でもこの作品の良さがわからないなんてわたしおかしいんですかね
- 本棚@ann-zzz2026年3月26日読み終わったこわかった。恐ろしいと思いながら読んだ。 主人公ジョーンが自分ではないとどうして言えるかということに始まり、夫ロドニーへの愛情は本物であったとしてもその上に築いた人生は虚であるということが恐ろしい。 虚であることを誰もが認めていて、最後にはジョーンまでも真実を知ったうえで受け入れる。 結局人は自分の見たいようにしか世界を捉えられないとしても、これはそういうこととは違って「見たいものを選ぶ」「自分だけの真実を選ぶ」ということだし、そこに他者との共有はない。 ある点では誰もがジェーンのようなところがある気もするけど程度の問題だろうか。 愛している、が真実だとしてその愛する他者しかも家族と現実を共有できないほうが辛い、個人的には。 ロドニーは優しいんだろうか? 優しさというよりは諦め、怠惰、気の弱さなのかな。


- ぎ@ggggggggyyy2025年12月5日読み終わった夫からも子からも愛される、良き妻であり良き母。と信じ込んでいた主人公が、実は…という話。 私の嫌いなあいつのことを思い、「ああ、こんな思考回路で生きてるんだな」と馬鹿にしたあと、ふと「これが私でないと言えるか?」と不安になる。そんな話。 それはそれとして、旦那はもうちょっとちゃんとして欲しい。




水温@mz_nrm32025年12月2日読み終わった自分自身がつくりあげた虚に絡め取られるように生きるのも一つの人生の選択 人生の岐路に強烈に差した閃光に目を瞑るのも己の生き方 ただしその結果を引き受けることから逃げられはしないのだ 永遠に質の良い砂を噛み続けるような生涯は“成功“なのか?ふと自分の歩みを省みる





美甘樹々@jujuMikamo2025年5月31日読み終わった@ 電車最後の最後にとてもぞっとした。以前、読み始める前に「女性の恐ろしさを描いた作品」というような紹介のされ方をしているのを読んだ気がするけれど、わたしとしてはロドニーのほうがよほど恐ろしい。ひとがひとに誠実であるということは、どういうことなのだろうか。
美甘樹々@jujuMikamo2025年4月27日読み始めた@ 自宅『侍女の物語』を読み終わったので、Kindleアプリが空いて(アプリで並行していくつもの本を読むのはさすがにちょっと難しい)、『春にして君を離れ』を読み始めた。これも去年の夏にKindleセールで買ったまま積んでいたもの。
- ことみ@5to3chain2025年1月3日読み終わった生まれて初めて読むアガサ・クリスティ。 なんて哀しい、ザワザワした気持ちで読み終わるのかしらと思った。自分は最後までジョーンが好きになれなかったけれど、わたし自身がジョーンではないと誰が言えるというのだろうとも思う。愛しているって一体どういうことなのか、相手のことに心を配るとか親切にすることが、果たして本当にできているのかとか。わが身を省みて不安になったし、どんなに賢く理性的な人でも向き合う勇気の有無でなにもかも違うのかもしれない、なんてことを考えた。というか、勇気って事象そのものとか感情や思考自体に面と向かって対応することなんだなってはじめて理解できた気がする。


- 虚空@ko_ku1900年1月1日かつて読んだ職場の人と感想を話し合って、また読みたくなった 自分の人生を振り返って恐ろしい気持ちになる時の、誰かが自分の墓の上を歩いている、という表現が印象に残ってる

歌子Bookland@bekobook731900年1月1日読み終わった来月、この本の課題型読書会を開催するにあたり読み直しました。いやいや、もう最初のバーバラとのやりとりに、物語の伏線が緻密に散りばめられていて、本当にクリスティの達者さが際立つ作品でした。誰も死んでいないクリスティの唯一の作品であり、誰も救われない作品でもあるなぁ…と考えさせられました。単なるミドルエイジクライシスとは言い切れぬ辛さがあります。

ぽこね@hitsumabushi1900年1月1日かつて読んだ何も事件は起こらない。 けど、連綿と続く生活はそれだけでたくさんの関係や感情を醸成していくんだなあと思った。 子供がいると尚更考えさせられる。 古い作品だけど読みやすい。古風な言い回しが心地良い。






















































