ダリの繭
27件の記録
猿馬大咳@sarubaaaaa2026年4月2日読み終わったこの作品は、「火村英生シリーズ」の二作目らしい。しかし僕は、有栖川有栖先生のネームバリューや、名だたる功績からこの本に辿り着いたのではなく、アイコンを見ていただければもう分かること──何を隠そう、僕もまたサルバドール・ダリの崇拝者なのだ。 大学生になったらダリ髭をつけたいし、幻想を愛したいし、年老いたら自叙伝書きたい。書きたいなあ。 脱線したが、「じゃあダリ信者さん、お前はこの本についてどう思ったんだい?」と問われれば、苦い顔をせざるを得ない。 ミステリとしてはよく出来た構成であるが、そこにダリを絡ませる意義を感じなかった……堂条秀一のために用意されただけ、とも言い換えられる。 接点があまりない……いや、全体を俯瞰すれば、ダリとガラの関係性、髭の謎なんかは非常に緻密に作り込まれているのだが、ダリという人物そのものに入れ込んでいる気がしてならない。 「ダリは画家である」──その事実をいまいち感じ取れなかったのもちょっとずつ惜しい。 多分、「わが秘められた生涯」を挫折した僕が言えることではない……しかし、人ばかりが目立って、彼らしい芸術的でありながら、欲求めいた話と言えば、そうとも言えない。 僕が偏屈なのだ、分かっている。理不尽という言葉があるが、それは大抵の場合、そう感じる自分が理を知らないだけなのかもしれない。 それに、一方的に思い込んで読んでいたのは僕の方だ。この本に文句をつけるのはもうこれきりだ。 最後の文句は、犯人が自らの罪を親しい人物に告白しながら、火村の推理と交代に場面が映し出されるところ。話し方が、なんというか、落ち着きすぎというか……とても精神的に追い詰められていたとは思えないくらいスラスラ話し始めるから、笑いそうになった。喋ってる状況もあいまって、尚更……。 人間ドラマが一気に無くなってしまうなあ、勿体無い、とも思った。 もう一度言うが、一読する価値はある。けれど、純粋に楽しめない僕のようなクソガキ読者のみんなは、ぜひシリーズの最初から読んでくれ。 こうなるぞ。 以上。
朋@@tomo_nemui2026年1月27日読み終わった犯人や動機は大前提として、それ以外にも何故?という謎が大小問わず多く提示され、その全てが漏れなく綺麗に回収してゆく様は大変気持ち良かったです。 ただ、殺害された兄の死体を目前に、その罪が自分に降りかかるかもしれないという動転した状況描写をしながらも的確な隠蔽工作に勤しむに様には思わず笑ってしまいました。 本筋以外の部分ではたった30数年でここまで時代の、というか男性社会の特有の価値観は変わるんだなということに改めて驚かされた作品。
とも@sukima_neko2025年11月3日読み終わった長いシリーズだとわかってはいたけど、この流れで続編も読むことに。隣人のことが記憶にあるから昔どれか読んだこと(買ったこと)があったのかもと思うけど思い出せなかった。


- ひさ@hisaaa05072025年2月26日読み終わった火が鷺尾さんとダリの女神のガラについて話すところ、鷺尾さんの心理分析が上手で助教授…!ってなるし〜○○ではありませんか?って言い方が優しくて好き 先生してる火とアリスの前の火のギャップ好きすぎる…… 「いい子だ、自分で気がついて」も メロ アリスが「私の人生を二つに折り畳んだら、あの日はほぼ真ん中にくることになるのか」って言ってて、人生を二つに折りたたむって比喩?がなんか好き アリスが自分を守ってくれた自分の小説(書くこと?)を愛しく思ってることがわかる文章にじんわりする




















