ファンたちの市民社会
76件の記録
aio@icecreamread2025年11月25日読み終わったファン研究の入門書。 自身の欲望を深め、悪さを引き受け成熟しよう、という熱さが伝わる本だった。 ただ、個人的な話をすれば、私はなにかに対して推しと呼べるほどのものを持ってなく、好きなものや嫌いなものはあれど、それが自分のどういった欲望に基づいているものなのかとか、あまり自分の欲望について自覚していない、あるいはその欲望があまり強くないのではないかという気がしていて、深める以前に何が自分の欲望なのか?という部分が欠けている気がして、あまりこの本を深く読めなかったと思う。
C@c2025年11月23日読み終わったとても切実で、とても面白い議論だった。 「二次創作」というワードに馴染みがあり、かつ活字にある程度慣れているひとにおすすめの本。 オタクとして誠実でありたいのであれば、避けて通るべきではない視点がたくさんある。
aio@icecreamread2025年11月18日読み始めたここでは社会的に「くだらない」「認められない」ような欲望であってもその欲望を殺さないでいいということが熱く言われているのだが、たとえばお笑い芸人を見てブロマンスとかワーキャー的に消費することは非難されがちだけど、そういったものを抱く時も後ろめたく思う必要はなく、自分の欲望の表現として認めていい、ということになるんだろう。お笑いの話はこの後出てくるだろうか。

- チャモピーピーチャマ@chu_berry2025年11月11日読み終わった著者インターネット好きすぎるな、、キムカーダシアンのKimono炎上久々に思い出した ・メディアへの関わり方には、自分の欲望が必ず内在しているという話が興味深かった。ただエゴイスティックな欲望やナルシシズムについて人から「君はこういう欲望を持ってるんだよ」みたいなわかりげな分析されたらキレちゃいそう、あくまで自覚する形で認識しないと停滞しそうだなあ ・文化の盗用(マジョリティがマイノリティの文化を差別化の道具にする)と二次創作(マイノリティがマジョリティの文化を用いて自己の欲求を満たす)の差異がかなりスリリング、もっと知りたい 『コモンズと文化:文化は誰のものか』の紹介があった 二次創作、ファンダムの良さについては散々語られてきてそういった行為が個々人の欲求を昇華させることについてはわかった。しかし思想・良心の自由でいう「目に入れない自由」の議論や一次創作者の権利(流用されない権利、知財とはまたニュアンスが違う気もする)との衝突については不勉強でわからないところが多い。 ・ずっと思ってた観光批判についてちゃんと文章になってるのを初めて読めたのもよかった。 金と時間の余剰がある人が自分の住んでいない場所に行って在地の体験や住民のサービスを金で買うという構造、自覚的になればなるほど好きではない。本文では、資本主義的な仕組みの中で観光経験を買う際は快楽の大きいステロタイプで提供されがちなことに自覚的になり、自分で考えながら情報を受け取るようにしようという感じの締め方がなされていたが、、 (本の感想というよりは愚痴)消費者、被治者の実践という話になると守破離でいう「破離」の部分ばかりが取り上げられていて、自由な実験、コミュニティでの交流が主眼に置かれていてもやもやする。自由な活動をするための「守」すなわち基礎知識の獲得についてはあまり触れられていなくて、いざ実践するぞとなっても何から取り組んだらいいかわからなくないか



しき@shikishaa2025年10月20日読み終わった「イン・ザ・メガチャーチ」と併せて読んだらいいかなと思って読んだ。「はじめに」と「おわりに」が良かった。9章までは頑張ってついていったけど10章は諦めた。欲望を刺激されて他者から搾取されるのではなく、自分で自分の欲望を自覚して主体になろう。と読んだ。


りきに@rikinisushi2025年10月18日読み終わった具体例が多くて分かりやすく面白かった! 悪い欲望を駄目!と一刀両断するのではなくて、なぜそれを欲望してるのか追究することでより良く変形させていこうというのが心に残った
藤子@fskxx2025年10月15日読んでる偶々だけど朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』と併せて読めて良かったと思いながら読み進めている。最近の文献や作品も多く取り上げられており、今読む意味を感じる。




モりこ@mooooori2025年10月12日読み終わった@ 自宅アイドルという個人を"推す"ことの加害性は、植民地主義と観光(特にコンテンツツーリズムは二重に)がもつ搾取的な加害と同じである、的にこれらを並べる主張が大胆に感じた。 植民地主義と観光は隣接する分野だが、推しアイドルの理想像を消費し押し付けることも前者と同じだと並べられるとは。 推し活に耽溺している我々の欲深いふるまいはいつか新しい価値観の人に成敗されるから、その時が来たら自分を守りながらちゃんと成敗されよう!という結論に喝を入れられた。

- ワット@watt2025年8月27日読み終わったファンとは、エンタテインメントを消費する人たちのこと。めちゃくちゃ資本主義だ。それなのに、ファン研究を市民社会と結びつけて論じようという発想に驚いた。特定の作品の解釈にオタク的に沈潜するのではなく、界隈を見渡すことで見える、ある種の眺望は気持ちいいものだ。極個人的な欲望を深めていけば、そこには自然と社会が立ち現れるという信念が著者にはあるのだろう。ガチ甲冑合戦の成立の記録は本当に興味深かった。 章末に挟まれるブックガイドが充実していて、これらの作品の議論をもとに本文を整理していったのだと思われる。そのブックガイドから気になった作品をいくつか。「贈与をめぐる冒険―新しい社会をつくるには」岩野卓司、ヘウレーカ。「表現の文化研究」鶴見俊輔・フォークソング運動・大阪万博」粟谷佳司、新曜社。「「地域市民演劇」の現在─芸術と社会の新しい結びつき」日比野啓ほか、森話社。「反日―東アジアにおける感情の政治」レオ・チンほか、人文書院。


むつみ@mutumi4202025年6月11日読み終わったよかった!いろんな人とこの本の内容について話してみたい。資本主義を完全に切り離すことは難しいが、その中でどのように欲望をずらして乗りこなすか、他者をイメージとして消費することの暴力性を引き受けつつ「現実を二次創作しながら」よりよい生/社会のために楽しんで生きていくか、を模索した本で自分の目指す方向性とも重なる部分があった。




yomitaos@chsy71882025年6月5日読み終わった@ 自宅ファンダムについて学びたく読み始めた本。 自分はいわゆる異世界転生モノが嫌いなのだが、なぜ嫌いなのかを言語化できていなかった。この本で著者が「入植植民地主義」に例えて解説されていて、これが実にしっくりきた。なるほど、植民地主義を嫌悪しているからこその忌避感だったのか。 また同様に、観光文化というものが原理的に搾取が埋め込まれていることから、コンテンツツーリズムにも懐疑的だったのだが、それについても腑に落ちる内容だった。 この本の良いところは、原理問題ではなく程度問題で提案されている点。資本主義と分かち難く結びついているファンダムには「悪さ」が含まれており、そのことに自覚的になりつつ推しを愛でる心構えが必要だ。権力側の都合のいいファンとして飼い慣らされないように楽しむ、そんな成熟した生き方を教えてくれる良本だと思う。



よしまさ@yoshimasa2025年6月4日読み終わった自分の欲望と上手く向き合って、社会を変える「推し活」をしようぜという本。すんなり頭に入ってこない部分も多かったが、アイドルからトランプまで切り口が多彩で面白く、世界の見方が少しだけ変わったような気がする。

ヒナタ@hinata6251412025年5月31日読み終わった資本主義社会の中で「推し活」がどう自分の人生に作用するか、社会における存在意義、またその危険性についてまで語られた一冊。とくに二次創作文化については語られること自体少ないのでとても面白かった。英語圏におけるAO3についても知らないことが多かった。ポルノ表現のある二次創作も守るべき文化という考え方、成熟してる。あとやっぱり「リテラシー」よりも「物語」のほうが強くて現実がハックされてしまうというのを実際何度も目にしているので、そういうシステムを理解しておきたい。





一条なる@ichijou_naru2025年5月31日気になるオモコロの原宿さんが紹介していて気になった 試し読み部分だけでもかなり面白かった 帯の女の子のセリフに関してどう言及されるんだろうとひやひやはしている










































