ムギと王さま

7件の記録
- ヨル@yoru_no_hon2025年5月7日読み終わった読了@ 自宅p97 「はじまりが涙でも、おわりが涙であってはならないからな。泣いたとて、それで、どうなるわけでもない。」 かわいらしい話から、胸がきゅっと締め付けられる話まで。素朴なんだけど、読みはじめると、物語が開けていく感じがして、あっという間に引き込まれている。読み終わったあとの余韻が心地よい。今読んでもとてもおもしろくて、まったく古びてない。ファージョンの世界観と石井桃子さんの訳のなせる技なのだろう。 「ヤング・ケート」「レモン色の子犬」「貧しい島の奇跡」「西ノ森」「小さな仕立て屋さん」 一番切なくなったのは「レモン色の子犬」だったけど、一番すきだったのは「西ノ森」。若い王さまとシライナのお決まりのかけあいが微笑ましいっっ!!若い王さまが自分の書いた詩を思い出して、シライナに「こうじゃなかったかね?」とたずねたあの場面は悶絶しそうになったし、これ児童書よね?!ってなった!!(笑)しかも、シライナったら「だいたいね。」なんて、軽くあしらったりしちゃって!!絶対心の中ではきゅんきゅんしちゃってるくせに!!なんて!!!一人で妄想しながら3回読みました!!! . そして今日はふと、ドラえもんズの映画『ロボット学校七不思議』(大大大すきなドラえもんズ映画)を観たくなって息子と観たあとに、ついでに他のドラえもんズ作品も(息子が寝たあとに)全部鑑賞。ドラミちゃんとドラ・ザ・キッドには相変わらずきゅんきゅんしたけど、『ムシムシぴょんぴょん大作戦』のドラニコフにやられた...!!!!ヤゴロボット選んでマイペースに人助けしてるドラニコフ、めーっちゃかわいくないですか?!!!ガオガオしか言わないけど!!!(笑)完全にドラニコフ推しになりました。そしてドラえもんズ復活してほしい。(切実) 寝る。
- ヨル@yoru_no_hon2025年5月3日読み始めた読んでる@ 自宅『しかし、家じゅうのどの部屋よりも、本が、わがもの顔にふるまっていたのは、「本の小部屋」でした。それは、手入れをしない庭が、花や雑草のはびこるにまかされているのにも似ていました。「本の小部屋」には、選択も秩序もありません。食堂や書斎や子ども部屋の本には、選んで、整とんされたあとがありました。けれども、「本の小部屋」は、そのなかに、宿なしや流れ者、階下の整とんされた本棚から追われたのけ者、父が競売場でひとまとめに買ってきた包みからはみだした余され者、というような雑多な仲間をかき集めていました。がらくたもたくさんありました。が、宝はもっとたくさんありました。 くずに、良家の方がたに、貴族たち。本なら、どんなものでも、読んではいけないといわれたことのなかった子どもには、まるで宝くじか、たのしい掘りだし物の世界です。あのほこりっぽい本の部屋のまどは、あけたことがありませんでした。そのガラスをとおして、夏の日は、すすけた光のたばになってさしこみ、金色のほこりが、光のなかでおどったり、キラキラしたりしました。わたくしに魔法のまどをあけてみせてくれたのは、この部屋です。』p4(作者まえがきより) . 昨日は『三体Ⅱ』の続きを読んで、夜は夫とドラマのつづきを観た。~5話まで。まだ5話か、という感じ。意外と進まない。まだVRは体験していないし、葉の過去も明らかになっていない。今夜また観る予定。 今日から『ムギと王さま』を読む。役者のまえがきからしてすんごくよくて、物語も期待しちゃう。甥っ子が遊びにくる日。図書館に一緒に行こうかと思う。