嵐をこえて会いに行く
33件の記録
- こあら🐨@wing28302026年3月31日読み終わったコロナ禍の出会いと別れ。日常の一コマ。さりげない出来事が丁寧な描写で綴られていて、少しずつ大切に読みました。 晩年の青春、カップルの葛藤,小説家が自分を見つめ直す話、特に子育て中のおかーさんと議員さんはお友だちになりたいくらい共感。元気をもらいました。 この本に出会わせてくれたひとに感謝です…ご縁って大事。 以下、印象に残ったところ覚書。 二十四時間、三百六十五日、一切の支障なく働き続けられる人は運がいいのだ。そうではない多くの人をかき消さないためにも、不調を口に出す。不自由と付き合いながら生きていることに、引け目やうしろめたさを持ちたくない。有権者の代表である議員が滅私奉公を美徳としている限り、そうなれない人を軽んじる社会の「空気」は変わらない。 分かってほしい、分かってもらえない。親切にしたい、親切にできない。…とても近い距離にいるのに、まったく異なる予想外の憂鬱が、それぞれの頭の中に転がっていて、思いがけない方向にその人を振り回しているー 「あたしらも年をとる。たぶんこの先も喧嘩してるし、体力が落ちてどんどん余裕がなくなって、下の世代からみっともなく見えることもたくさんして、言っちゃうんだと思うんだ。でも、心の底ではいいものだけ渡したいって思ってるよ。本当だよ。…みっともない部分は、相手にしないでいいから」 ↑これ、自分の親に言ってほしいわ…と思った。わたしが出会いたい言葉だった。 「ちょうどいい日陰を作る、木のような。物語の中に入って休憩し、気力が戻ったらまたそろりそろりと現実に付き合う。そういう、日常の休憩所になる本を作れたらいいって思います」 自分が傑作だと思うものを書き続けて,いつかうまく行かなくなる日が来たとしても、私は、それまでに私が作った林を良いものだ、この世に作れてよかったものだ、と思うことにしよう。いや、きっと思える。
きよこ@himawari-kiyo2026年1月11日読み終わった表紙に惹かれて手に取った1冊。コロナ禍というあの息苦しさのある時間軸で、小説で読むにはまだ難しいかもしれない…と感じた。けれど、読みすすめる中で、あの時に向き合えた気がする。東北を中心に描かれまるで本の中に街並みが続いているようで、私もその街を歩いているような感覚になった。彩瀬さんの本は、終わりの先の温かさを感じられる。今やらなきゃ、今頑張らなきゃ…焦ってる時ほど空回りして、見えているものも見えなくなる。ゆっくり深呼吸する時間の大切さを教えてもらったばかりで、まるでそれをなぞるような読書になった。


のん。@non___12082025年11月28日読み終わった借りたほんタメの大阪イベントであかりんが新幹線で読んだと言ってた短編集。彩瀬まるさんはGOATで少し読んだきりだからほぼ初めて。 物語はコロナ禍(嵐)を超えて大切な人、大切な場所に会いに行く作品でどれも日常の続きを感じてじんわりとした気持ちにさせてくれる。個人的には小説家が盛岡に旅するのは実際ち行ってみたくもなった🙌
amy@note_15812025年3月23日読み終わった感想2025/03/23 読了 す、すごいよかった。東北・北海道新幹線で青森、盛岡、仙台へ向かう人々を描いた短編集なのだけど、なんと地元が舞台の短編があるのだ。私の地元はこう、どっちつかずで舞台映えがしないのでフィクションでもあまり取り上げられないのだけど、大好きな作家である彩瀬まるさんが書いてくれるのがうれしくて。そういう背景もありたぶん判定がかなり甘くなっている感は否めないが、小説なんて主観で楽しむものなので別にいいか。いや、どれも本当によくて、人の感情の切実さとか世間一般にはこうでしょというものへの刺々しさみたいなものへの抗いがどれも胸に迫る内容だった。 連作短編だし、どれも感情が揺さぶられつつ読後は爽快感があってこれからあたたかくなる今の季節にはぴったりな本だと思う。あとでファンレター書きます。素敵な小説をありがとうございます





































