イデアの影 The shadow of Ideas
29件の記録
- ちゃ子@chaco_1233122026年4月2日夢と現実の境目が消えてしまった狂った女の話。いつも物語に没入してしまうのに何故か途中で止まってしまうことが多かったが、解説を読んで納得した。「『彼女』の一人称にとても近い三人称」これのせいで没入できず、彼女の悲しみにもうまく共感出来なかったのだとわかった。してやられた。入院するまでは影として死んだ人が現れるだけだったけど、入院したタイミングで無意識に死を求め、救いを求めた結果無自覚に欲しいと思っている言葉を囁いてくれるハモニカの少年を生み出したのだと考えると自分でも無自覚にこんな状況に陥ってしまいそうだと怖くなった。身近な例だと宗教信者みたいな?思想を持つことは怖い。


ツナサンド@mor_1024302026年3月4日読み終わった『窓は東向きだから、今は日は差し込まない。』 光が差さないのと、その理由をわざわざ書いている 『夜なのに花が開いていて、それらが一つ一つ電燈のように明るかった。』 薔薇が明るいのはおもしろい 『辛いことがあったときには、時間的にも、地理的にも、そこから離れることが効果的です。時間は自由になりませんが、距離を取ることはできます』 そのとおりだけど、それが叶わない場合はどうしよう 『彼女は、自分の欲望というものを具体的に測れなかった。』 こいつのことを、自我のないテイカーだと長いこと思っていたが、この状態のことはすごくよくわかる でも欲望というのは自分では生産するものではなく、他者から盗むものという言葉も思い出し、やっぱり人との関わりが極端に少ないのはいけないな、とも 主体の欲望などないのかもしれない 『黙っていれば、誰も傷つかない。自分の精神だけが、なんとかこれを包み込んで、ずっと守っていけば良い。それは、真珠貝のようなもの。少しずつ自分の体液で包んでらそれを宝物のように仕舞っていれば良い。それで、苦しくなってもかまわない。むしろ、苦しむことが、自分の使命なのではないかとさえ思う。』 苦しむことそのものが本質の使命などない 『あのディーゼルカーに並んで座り、窓の外を眺めているときは幸せだった。幸せというのは、躰を寄せて、同じものを見ることなのだと思った。』 わかるよ 『ここでこの人はこんなことを言うのだ、とわかっているから、こちらも丁寧に受け答えができる。台詞が決まっている舞台に立った役者のように、心を込めて演じることができる。』 接客が気持ちいい理由だな 『したがって、生きていても、死んでいても、本当のところ、違いはなにもないんだよ』 生きてても死んでてもどっちでもいーんだよ愛があるだけ♡ 『午後の日が、列車の影を草原に落としている。自分の影も、あの列車に乗っているのだろう。』 物語中で影が重大なモチーフであることはさておき、これはたしかにな


キタハラカズキ@kitahararirure2026年1月23日読み終わった私生活が混沌としているときに手に取ったのだが、ここに描かれたものは、まさに自分自身が今求めているものだった。 彼女の人生、現れては消えていく男たち、現実と夢、そして生きることと死ぬこと。 綺麗なものばかり見たわ。 綺麗な命を借りられたおかげ。 神様のおかげです。 (P280)- メルキー@dogandbook2026年1月16日読み終わった小説@ 自宅とっても好きだ!!水をごくごく飲むように、無我夢中であっという間に読んでしまった。 『今はもうない』を読み終えた時のような、あの静謐な美しさ。 しんとして澄んだ雰囲気を出すのが本当に上手な森さん。 あー、ほんとうに豊かな読書時間だった。森博嗣作品の好きなところはたくさんあるけど、その内の一つが美しさ、静謐さ。 森さんの文章は、自分に合っているからかスラスラと読めてしまうから、いつまでも読んでいたいのにすぐに読み終えてしまうのがジレンマ。

S@zukkiziburi2025年12月29日読み終わった借りてきた闇堕ちする乙女ゲームの小説版みたいな内容。 男たちはそれぞれの形で彼女を愛して死んでゆき、彼女の世界の捉え方が歪んでいく。元から歪んでいたのかもしれないが、さらに歪みが大きくなっていき、最後は命を神様にお返しする。 イデアの影と検索するとプラトンの唱えた論説と同名で、内容から小説に色濃く反映されている。 自己とはなんだろ 年末の公園でちまちまスマホをいじって投稿文を考えているわけだが、目の前の景色を現実だと断定するには自己がこの世界に確立されていることを断定しなければならないわけだが、その断定は誰が行うのだろうか。それは自分なのだろうが、その自分が揺らいでいる存在ならばどうすれば良いのだろう。 考え出したらキリがないわけだけど、哲学って誰もが一回は考えたことがあることに触れられる学派だから、一度ちゃんと読んでみようかな
ゆん@yk505252025年8月5日読み始めた2025/8/5 読了 先週の土曜の夜中、大切な家族であるわんこがお空に行った🌈 あの時のことを思い出すと、所かまわず涙が出てしまうので、 本を読んで気を紛らわすつもりが… そんな時にこの本はタイミングが悪すぎたかも。 元気になったらまた。 2025/7/29 読み始め イデア= Idea なのね
かおり@6kaorin52025年8月3日読み終わった読書日記谷崎潤一郎没後50年記念作品として書かれたという。 谷崎らしさは感じられないが、耽美で退廃的な雰囲気は漂う。いつもの著者作品とは少し毛色の違って近代文学風。 「彼女」のもとを、庭を、夢を、訪れ、去ってゆく男たち。 ハセガワさん、ススムさん、タカヤナギさん、そして夫。彼らの死は夢か現か。 それとも、彼女自身が幻なのか。 影。 見ている、見えている影は。 「神様から命をお借りして、この死というものを体験させてもらう。 そんなツアーを、人生と呼ぶのだ。」 近代文学的な物語を読んでいたはずが、終盤、気づけばやはり独特な森ワールドに足を踏み入れていた。 このつらさ、憂鬱は、生きているからなのだと改めて気づく。死をもって借りた命をお返しする。自分が生きているのは、まだまだ借りが残っているからなのだ。焦る必要はない。ひとつずつ丁寧に、そうっとお返ししてこそ、なのかもしれない。そう思うと、自分のこのツアーも幾分軽く、楽しくなってくるような気がするが、それは妖しい「彼女」の世界に影響されすぎかしらね。
かおり@6kaorin52025年8月1日読み始めた並行読書久しぶりに買った 森センセイ。 時々、無性に読みたくなる森ワールド。 だけど、 読み始めて、ページを開いて気づく。いつもとはちょっと違うワールドだと。いまの私にドンピシャな幻想的な内容みたいだ、と。 これは 本に呼ばれたな。 ヘミングウェイは毎日ゆっくりと読んでいくつもり。 この夏をかけて。 なんとなく。




















