MONKEY vol. 36 特集 オーイン・マクナミーという謎

9件の記録
- ハム@unia2025年6月20日読み終わったオーイン・マクナミーという作家を初めて知り、初めて読んだ。 アイルランドの作家で、文体にかなり国の歴史的な背景が色濃く出ている感じがあり、日常のちょっとした風景にもどこか張り詰めた空気や重たい余韻が宿っていた。 純文学のようで、社会や政治に対する思いが滲んでいるようでもあって、キレがあるなんてのがぴったりはまる感じ。 ストーリーに起伏があっても激しさを感じさせない静かに燃えたぎるような筆致も魅力的だった。 作品のどれもが周縁化された存在や、抑圧された記憶の中にある美をすくい取る感性のあらわれに思えたし、「見捨てられた人々」、「国家に傷つけられた人々」の中に、光を当てるというより陰影の美を見出すような詩的でおしゃれな表現がすごく印象的でした。
- Marua@imasa_arumin2025年6月20日購入@三省堂書店 『MONKEY』に手がのびるのは絵がいいからというのも大きい。アートワークに力を入れているのがわかる。平松 麻とか今井 麗など起用のたびに喝采してきたが、今号の津田周平の絵も色合いが好みで今の気分にぴったり。さて読む。
- いしくら@koji_ishikura2025年6月17日読み始めた@ Rainy Day Bookstore & CafeRainy Day Bookstore & Cafeのイベントに行き購入。オーイン・マクナミー、なんでマイナーな作家なのかわからない。めちゃくちゃいい。本国アイルランドで評価をされず、アメリカ文学に活路を見い出すのが興味深い。しかも、参照先がコーマック・マッカーシーやドン・デリーロ。作風は全然違うが、リアリズムに神話性を持たせる、という点で共通している。読むのが楽しみだ。