銀の匙

20件の記録
永倉あんず@Anzngkr2026年8月10日読み終わった東京下町の文化を、繊細で病弱で面倒臭い子供の目線から描写された前編がとてもよかった。調べながら読むと楽しい。 じぶんがびりっけつだと知って大泣きしてひとつずつ巻き返した主人公は肉体的には強くなったが、その一方で内面的には繊細なままである点も良かった。 何かあればすぐにへこたれてしまっていた子供にとって、度が過ぎる程お人好しの伯母さんは世界を作ってくれた人で、その伯母さんとの再会(後篇16~17)は涙無しで読めなかった。 自分にとっての伯母さんみたいな人は祖母である。近距離に住んでいないから、近々時間を取って会いに行くことにしよう。
おかりな@maron_mi_ran2026年4月23日不朽の名作として名高い本作を読了。 心身ともに弱い主人公が、信心深い仏教徒の叔母に育てられた幼少期の思い出を綴った作品。文章一つ一つが鮮明で丁寧で綺麗で自然の美しさを感じられる。後編の成長後に戦争の世も相まって兄と折り合いが悪くなったり世間に馴染めなくなる様子が、繊細で感受性豊かな人間目線の脆さという感じがしてリアルで良い。 強くない人間にあたりの強い世の中ってこんな感じだったと弱い側の人間だったあの頃の自分を投影した





















