つげ義春日記

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- クラゲ人間@kurageningen2025年2月14日読み終わった@ BOOKSルーエつげ義春の息子が生まれたあたりからの数年の日記。ひとの日記や私小説、そんなに数は読んでないけど読むのが好き。その人の考え方とか、生活の様子とかを見て、あまりにも自分と違う人しかいないっていうのがなんか面白い。 つげ義春日記は漫画が描けなくなって心を病んでしまった時期の話なのもあって、もともとの厭世的な考え方もあるのだろうけど、それにしても重くて暗かった。 じりじりと身を焼くような、生きてること自体に対するつらさみたいなのがつたわる文体で、毎回本を開くたびに腹の底が重くなるようだった。 それでも、つげ義春の漫画家としての側面ではなく、人間としての側面を見せてくれたことによろこびを覚える本でもあった。