まず牛を球とします。
30件の記録
-ゞ-@bunkobonsuki2026年4月3日本作は短編集である。一編につき10〜40ページ程度の、ごく短い作品群が連なるのだが、どれも現実にある倫理問題を扱っている。 SFという虚構を使って現実を論じるのは難しい。「所詮、ありえない仮定でしょ」と読者に思われる危険があるからだ。倫理を問うためにはあり得そうな話を持ってこないと成立しない。 本作はその難しさを克服している。 どうやって克服したのか? 解説にも書かれているが、作者・柞刈湯葉は「問題を見つけてくるのが上手い」。あり得ない仮定の世界観にふさわしいような、その世界で論じられるような問題提起をする。 その世界観で起こる問題は現実にも一部接続されうるものである。表題作『まず牛を球とします』では、牛が大豆のような扱いを受けているという話が出てくる。バカバカしいと思う反面、生成AIによって子どもがサーモンのことを「刺身として川を流れていると思っていた」話を聞くと、笑えない。 非現実から現実へと繋がる絶妙な問題提起の数々が、この一冊に詰め込まれている。






とき@aktoki2026年3月28日読み終わった『出版区』で何度か見かけて。 面白かった! 柞刈湯葉さん、デビュー作の『横浜駅SF』から気になっていたのに読んでこなかったことを後悔している。 過去から未来、身近なところから宇宙まで縦横無尽に駆け巡るSF短編集。 設定は興味深いものばかり、全編通じて少し皮肉めいて語られる倫理観に信頼がおけて気持ち良く読み進めることがてきた。 遅くなったがまだ全作追える範囲なので、すべて読ませてもらう。



あーちゃん@achan2026年3月20日読み終わった「横浜駅SF」の作家さんのSF短編まとめ。 当たり前と言われればそれまでだが、設定が現代から過去、未来まで実に様々。飽きない内容だった。 「石油玉になりたい」と「沈黙のリトルボーイ」と、タイトルになっている「牛を球に」が個人的に良かった。 「沈黙の」は、そのままスピリチュアルなオチもあり、と思ったけど、やっぱり理由をつけるんだな、と「理系(私の勝手な想像の)」を感じた。 巻末にボーナストラックと、短編ごとの着想エピソードが付いている。作家さんの発想の元が垣間見れて楽しい。 「牛を球に」のエピソードには笑ってしまった。あるよね、「等速で爆速の点P」とか…
- YTT@ytt282026年3月14日読み終わった個人的好みだった話 未来職安に繋がる責任課の話はやっぱり好き 犯罪者には田中が多いが一番好きかも 犯罪者には田中が多い 数を食べる 石油玉になりたい 東京都交通安全責任課 天地および責任の創造 家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています



すいか@riemily_4162026年2月27日読み終わったまだ読んでない人にネタバレもしたくなくて、でもとにかく何かを書きたくて、何を書くか悩んで悩んで悩んだ結果本当にこの人は天才だなという結論に至った。語彙力皆無。 理系寄りのSF話が多かったのにあまりにわかりやすく面白い例えを多用してくれるのでSF初心者にもおすすめ。 特に印象にのこっている東京都交通完全責任課は面白くて結構笑ったが近い将来起こり得そうでもあるのでもはや恐ろしい。ていうか2017年にこの短編出してんの本当にびっくりする。 これの長編版『未来職安』も絶対読んでやるからな待ってろよ。


































