ざらざらをさわる

16件の記録
- もん@_mom_n2025年6月21日読み終わった心に残る一節@ 自宅あたりが静まり返った夜中に、体育座りになってひっそりと読む。たまに遠くから電車の音が聞こえて、深夜に働いている人がいることを思う。 やさしい文体とたくさんの挿絵から童話のような親しみやすさを感じるが、物事への眼差しは鋭くて、読みながら何度もはっとさせられた。三好さんの生活を覗き見しつつ絵との向き合い方も教えてもらえて、軽やかだけれどとても読み応えがある一冊。 『おねがいリラックス』『ごはんは眠る』が特にお気に入り。 p.46 恋人にせよ家族にせよ、対象を抱きしめることは、それをどんなに愛情を持っておこなったとしても、短い時間ですが相手の動きをすっかり止めてしまうことでもあります。 p.108 私の知らないあいだにものすごい速さで移動してしまった私の体は、とろりと物憂く、兄はまだ寝ていて、父はハンドルを握り、母はまっすぐに前を向いていて、私は、あまりにも長く続くトンネルに恐ろしくなって、また、眠りました。 p.112 夏の始まりかけの、少し湿ったあたたかな夜に、駅から一番近いコンビニでアイスを買って、地面にポタポタと落ちない程度のスピードで食べながら、人通りの少ない方の道を家に向かって歩いていくのは、とてもいいものだと思います。
- しき@syiki2025年6月7日読み終わった三好さんのやわらかい雰囲気のイラストをそのまま言葉にしたような、ですます調のエッセイ。しずかで、ひとりごとみたいでもある。冷凍庫で眠りについているご飯、とか、新婚旅行というあからさまな幸せを受け止めきれなさそう、とかおもしろい。
- ayami@chanmiii_32025年3月28日読み始めた@ 宇治市旅先での一冊として。タイトルにある「ざらざら」の感覚に心当たりがあるような気がして、買ってみた本。はじまりのゆるいイラストから好きな本の予感。 5/11 のろのろ読み進めて。まだ半ば。 非常に正直。普通の人ならついオブラートに隠したり、これは人前で文章にするにはなぁ、とためらってしまいそうな内容もズバズバ書いているエッセイで、それが独特の読後感に繋がっている。 スッキリするともまた違う、不思議な感覚。
- umi@hontowatashi2025年3月6日買った読み終わった「ざらざら」という言葉がぴったりな、小さな日常の断片を掬いとっていた。共感はするけれど、なんだか俯瞰して読むことができて、不思議だった。絵がとってもかわいい。