いくつもの武蔵野へ 郊外の記憶と物語

いくつもの武蔵野へ 郊外の記憶と物語
いくつもの武蔵野へ 郊外の記憶と物語
赤坂憲雄
岩波書店
2025年10月28日
4件の記録
  • 4章が野川、5章がハケの時点で「わたしが買わずにいったい誰が買うんだ…………」と衝動買いしてしまった。「野川は暴れ川であった」の記述でこんなにアツく盛り上がる読者はほかにいないであろう。 追記:野川に都市計画道路を通そうとしている東京都は本当に大アホ、絶対にゆるさない
  • Eunuch
    Eunuch
    @Eunuch
    2025年11月10日
  • 糸太
    @itota-tboyt5
    2025年11月10日
    土地の凹凸はどうしてこんなにも心を湧き立たせるのだろう。足の裏からダイレクトに伝わる刺激が、目の前に広がる景色を後退させ、その土地のもう一つの姿を浮かび上がらせてくれる。 この本が見せてくれるのは、そんな遠い昔でもない「武蔵野」である。何世代か遡るだけなのに、とんだ異世界が広がっている。でもその場所は、不思議と居心地がよかった。 本文中には武蔵野を描いた文学作品が多く紹介される。さまざまな角度からの描写に触れるたび、その景色を知っているような気さえしてくる。 このあり得ない既視感のなかに、なぜか居心地のよさが潜んでいる。 光の歴史だけではなく、闇があってもなお。 人間が自然とのあわいに生きてきた記憶は、案外、いろんな所に転がっているのかもしれない。 祖父母のちょっとした仕草や神社の大木の根元に生える雑草とか、または、いま踏みしめている土地の凹凸にも。
  • 閑雲ヤカク
    閑雲ヤカク
    @Yakaku_k
    2025年10月28日
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