眼述記

23件の記録
- 読んだ本と聞いた本@202506282025年8月2日読み終わった80頁 「夫が退院した2015年の夏の方が暑かった記憶があるが、それは脳出血の後遺症の一つ「感覚障害」で、異常な寒がりになった彼が嫌がり、クーラーを使えなかったからだ。 退院した年は窓を開けるのも拒否され、扇風機も使用不可。風が体に当たると「寒い」を通り越して「怖い」と感じるらしい。 連日ニュースで警告しているように真夏にクーラーを使わず窓を閉め切っていたら、それすなわち自殺行為だ。しかし当人には感覚に障害があろうがなかろうが、寒いものは寒いのである。」
- ieica@ieica2025年6月15日読み終わった「あとがきにかえて」に「これは、おおむねダメな感じで生きてきた人間が、49歳のときに、夫が全身マヒになるという大事件に遭遇し、人間的に成長し困難を乗り越えた、という話ではない。」とあり、確かにそう。 自分の中に、いわゆる「闘病もの」のテンプレがあって、それがいかに貧弱であるか、という事を突きつけられて自己嫌悪に陥ってしまった… 「ただでは転ばない」精神とユーモア精神って大事。 現在、夫側から見た話が新聞に連載されているそうで、それも読みたい。
- Lusna@Estrella2025年5月22日気になる夫が倒れ、深刻な後遺症により24時間介護生活が始まった時に、強く思ったのは「これで自分が潰れてしまうなら、これまで読んできた膨大な本に申し訳が立たん」ということだった。オマエが読んできた、あまたの本たちは、オマエを少しは鍛えたんじゃなかったのかと。 ー『眼述記』(髙倉美恵)