うそコンシェルジュ

29件の記録
- ゆらゆら@yuurayurari2025年6月24日読み終わった会社の気の進まない飲み会は無理しなくていいし(二千回飲みに行ったあとに)、時には多少の後ろめたさを覚えながらうそをついて嫌なことを避けてもいいし(表題作)、悪癖よりも趣味に没頭しようと思えたし(第三の悪癖)、お守りのように読んだ短篇集でした。
- 読書猫@YYG_32025年5月25日読み終わった(本文抜粋) “工場の塀の前で、見覚えのある作業着の女性が、ゴミ袋の口の方を握り締めて、鎖鎌のように振り回していた。中山さんだった。何をしているのかと息を詰めて見守っていると、中山さんはゴミ袋の底の方を、思い切り塀にぶつけた。また何かが割れる、ガキャンとかビキャという音がした。 何をしているのか。変なことであるのは間違いないのだが、私は自分の疲れ切った部分がぱっと起き上がるのを感じた。 あの人、なんだか良さげなことをしてないか。” (「第三の悪癖」より) “誰かにお茶を出して話を聞くために生まれてきたんならそれでいいわ。” (「誕生日の一日」より) “うそすらついてもらえない(取り繕ってすらもらえない)ぐらいバカにされていることと、うそであしらわれる程度の人間であることはどちらがましなのだろう? この先意見が変わるかもしれないが、本当のことを言われてうんざりしたことが近い記憶としてある私は、後者のほうがましな扱いのように思えた。” “他人にうそをつくことは、それ以前にまず自分にうそをつくという行程を必要とする。それが平気な人もいるし、苦痛な人もいる。吉子さんは苦痛に感じる人だったのだろう。最初はおもしろそうだとゲームにのっても、いざプレイヤーになると、自分がうそをつくのが好きではないことに気がついた。” (「続うそコンシェルジュ」より) “私たちはたぶん似ているけれども、かといって何もできない、と私は思った。けれども、息子が自分の焦燥を誰にも話さず、一人で静かに堪えようとしているのではないかということも感じた。私が満足いくまでべらべらしゃべってくれるわけではないけれども、それはそれで悪いことではないんじゃないのか。” (「通り過ぎる場所に座って」より) “「大事なところをむらさきで書くの、かわいいね」” (「居残りの彼女」より)
- 小麦色のマーメイド@1982-seiko2025年5月17日読み終わった穏やかに日常を描いた話なのに、それぞれの主人公の大きすぎない悩みがリアルに描かれているからかものすごく没入してしまった。読後の満足感を得られる短編集。「買い増しの顛末」「二千回飲みに行ったあとに」が好きだった。
- Björn och Tiger@bjorn_och_tiger2025年5月17日読んでる山手線の電車で少し読む。隣に座った人も本を読み始めたので、数駅一緒に並んで読書。駅そばで二度目のコロッケそば。おいしい。
- Björn och Tiger@bjorn_och_tiger2025年5月8日読み始めたかき揚げそばとかコロッケそば食べてる人はいつもいいなぁと思う。そう思いながら、いつも私は肉そばやちくわ天そばのボタンを押してしまう。
- はるのひ@harunohinouta2025年5月2日気になる読みたい2017年発売の「早稲田文学」増刊女性号で初めて読んだ津村記久子さんの短編「誕生日の一日」がとても好きで、この短編が収録されている本も読んでみたいなと今更思い立って検索。 なぜかずっと再録だと思い込んでいたけどこちらの発売日は2024年10月。「誕生日の一日」は女性号用に寄稿された作品だった。ひとまず心の中で積読。
- もみぃ@momie_6662025年4月16日読み終わったさらっと読めた短編たち。さらっと読めた分、前の話しが記憶から落ちそうになったけど、最後の「居残りの彼女」小学生のさなえちゃんが体験したクラス女子との冷ややかな溝。そんな溝、無視しちゃえばいいのに、当事者は悲しくて辛くて、家に帰っても思い出しちゃう惨めな気持ちが昔の自分と重なって、つらーーーいと叫んでしまった。 でも、ちょっとしたことで、方向は変えられる。知ってるから。さなえちゃんもちゃんと変えられて、良かった。
- いんとん@Going-kyo2025年4月3日読み終わったのっけからkakiage-sobaにやられた。このアプリ欲しい。我がアバターは、すぐ死んじゃいそうだが。 長短色々短編集で、どれも良いけれど、私のお気に入りは「食事の文脈」かな。マジメに一生懸命お間抜けなことをしているのが、むふふと思わせてくれる。私も主人公の真似してみようかしらん。 津村記久子さんの書く、無さそうで有りそうなそこはかとない妄想混じりの日常って、好きだなあ。
- Ayako@aya_rb2025年3月22日かつて読んだ心に残る一節「なんで自分はトマトが好きぐらいのことも肯定してくれない人に同意を捻り出していたのか」p33 「自分はもう、誰かを苦手だと思いながらもうそをついてでも付き合い続ける年でもないな」p134