うそコンシェルジュ

90件の記録
うさみ@usami2026年4月8日読み終わった借りてきた・図書館で見かけた際、表紙とタイトルに惹かれて手に取る。短編集ということも知らなかった。 あー、あるある。いるよねこういう人って思えるような、人間関係の微妙に嫌なところを煮詰めるのがうまい。この作者の話は初めて読んだ。たまに回りくどい表現があって二、三度読み直す瞬間があるけど(私の集中力の問題かも)好きだなと思った。 ・「第三の悪癖」「誕生日の一日」「レスピロ」 日々の生活や人とのやり取りの中ですり減る感じと、同時に周りとの関係性に救われる感じ。どちらも伝えるのが上手い。どれも職場の関係性。こういう付き合いができる人がいないので羨ましかった。あと「誕生日の一日」に出てくる以下の表現が好き。 >雅美ちゃんにとって自分の身の回りで唯一、佐江子さんが際限なく話を聞いてくれる人だったため、佐江子さんを気に入ったようだった。こんなふうに言うと、まるで雅美ちゃんが佐江子さんをごみ箱のように扱っているようでもあるのだが 「ごみ箱のように」という表現が好きだった。会話というものが一方的になると負担であるということをここまで端的に表せるのがすごい ・「うそコンシェルジュ」「続うそコンシェルジュ」 表題作。前知識なしに読む。タイトルから勝手に嘘を生業にしている人の話を想像していたため、一見するとごく普通の、人より少し嘘をつくのが得意かもな~ぐらいの主人公が出てきて拍子抜けしたが、面白かった。 主人公が姪の相談に乗ったことをきっかけに、人のために嘘を考えてあげるようなことを何度か繰り返す話。 曰く、嘘つくコツは「自分のついた嘘を覚えていること」「ありそうな嘘をつくこと」「嘘をついた裏付けをあらゆる公的な媒体に残さないこと」「人目につくところで口にしないこと」。コツも、各エピソードで主人公がつく嘘も、正直そんなに大仰な感じはしなかったけど、その分、私の日常と地続きの感じがした。 >嘘をつくリスク、略して嘘リスクは、決して馬鹿にはできないものだ。嘘はつきっぱなしにはできない。嘘は覚えておかないといけない。嘘をついたがゆえに、捨てなければならないものもある。それらを受け入れて嘘はつかなければならないが、さな子はうそリスクは引き受けなかった。 上記は、特に好きな部分。主人公が、さな子という人物に食事の約束をドタキャンされた後のシーン。「好きなタレントの熱愛報道が出た」「SNSを読んでいて疲れた」という、包み隠されなかったキャンセルの理由にどっと疲れた主人公の独白だ。 主人公はさな子の「理解されたい」という気持ちが透けて見えることを煩わしく思い、「体調が悪い」と言ってほしかったと考える。 よく「やさしい嘘」なんて言い方があるけど、こうして考えると「うそ」は良し悪し関係なく、標準装備なのかもしれないと感じた。 嘘は悪いものとして育てられた人が多いと思うが、実際はいわゆる「空気を読む力」に内包されているというか。ないと困るし、うそのおかげで世界は円滑に回っているなと実感した。 また主人公に協力して嘘をついていたお婆さんが、ふとした瞬間に限界が来て協力を止めるシーンも印象的。「嫌になった」とか「罪悪感が辛い」とかじゃなく、お婆さんはこう言った。 「力になれなくてごめんなさいね。でも、私だってうそをついてほしい時に本当のことを言われたことが何度もあったし、それなのにどうしてこの人はうそをついてもらえるんだろうと思ったら、もうできないなと思った」 まるで嘘が尊い救いのような言い方が不思議な感覚だったけれど、前述の主人公の独白があったので腑に落ちた。 ・通り過ぎる場所に座って 地下鉄のホームに座って時間を潰す女性の話。 仕事と家での嫌なことを思い出しながら、場所はほとんど変わらず淡々と進んでいくのに、少しの救いのある形で綺麗に終わるのが好みだった。 ・「買い増しの顛末」 亡くなった祖父の遺品である同じ色ばかりのボールペンを168本引き取る話。主人公は持て余しながらも、粗末には扱いたくないと、色んな人に譲っていく。お礼に別のものをもらい、それも持て余す予感を抱えながら、主人公が以下のように考えるのが印象的。 「うまく人手に渡したつもりでも、結局新たな何かを抱え込んだりすることになるんだな、というのはなんなとなく理解するようになっていた。そしてそれが絶対に避けるべきことでもないということを」
おでんち@odenchi2026年2月27日読み終わったちょっと生き辛さを抱える女性たちがほんのちょっと前向きになれる気がする短編集 お皿を割るストレス解消法って気持ちいいよね! うちも親が使いもしない食器をいっぱいため込んでるから粉々に割ってやりたいw 表題の話は、どうしてもうそをつかないとならない状況に追い込まれる様子が苦笑 うそ仲間が増えていくのも面白い 些細な事の些細な前進の描写がよい

よもぎ餅の本棚@yomogi032026年2月1日読み終わった図書館本ごく普通のどこにでもいる様な人の人生の1ページを覗いたような気分。 短編で読みやすく女の人達のキャラクターがどれも好き! 表題作の嘘をつくにも力がいる。というのも納得。 他者を酷く傷つける訳じゃないにしろ嘘をつくってつかれるよね
よぐち@zuzuri372025年12月29日読み終わった借りてきた短編集。表題が一番印象的でおもしろかった。嘘を考えるのが得意な人。嘘を突き通すのって大変すぎて、その労力に嘘が見合わなくなっていくな…と思いながら読んだ。 津村さんのキャラメイクはいつも独特。
Michika@0610shun2025年10月30日読み終わった借りてきたやってる本人は気にも留めていないような悪意を 悪いことだときちんと書いてくれる。 奪われる側の気持ちを書いてくれるところが好き。 単なる恨み言にせずにちゃんと面白いから 深刻すぎず楽しく読めちゃう。 人生ではいろんな人と出会うけど、 ある一時期誰か過ごした時間には 良くも悪くも忘れがたい物語があって、 そこに小さくスポットライトが当たるような、 のちのちの自分を支えてくれるような。 津村記久子さんの作品が好きな理由はいつもそれなのだと思う。 目の前のことを地味ながら着実にこなす日々も、 頑張って生きてるってことなんだよなと実感できる。









クイスケ@kuiske07172025年9月23日読み終わった心の繊細な機微についての、日常と地続きの短いお話が11編、さくさく読めた。心のエネルギーを節約したいお話が多いなか、タイトルにもなった「うそコンシェルジュ」は積極的にエネルギーを使っていて特に面白かったと思う。




ごま@koalakko2025年9月13日読み終わった大好き!とっても面白かった。 淡々とした文章の中にユーモアがあって、津村記久子さんの大好きなところがぎゅっと詰まっている。そして、ほろりと泣きそうになってしまう。 ずっと読んでいたかったなあ ᵕ ᵓ̮ ᵕ♡



gumiko@megmilk2025年8月16日読み終わった@ 自宅表題のうそコンシェルジュおもしろくてもっと読みたかった! 実際にいそうだけど出会ったことがない人が出てくる津村記久子さんの作品だいすき


ゆらゆら@yuurayurari2025年6月24日読み終わった会社の気の進まない飲み会は無理しなくていいし(二千回飲みに行ったあとに)、時には多少の後ろめたさを覚えながらうそをついて嫌なことを避けてもいいし(表題作)、悪癖よりも趣味に没頭しようと思えたし(第三の悪癖)、お守りのように読んだ短篇集でした。

読書猫@bookcat2025年5月25日読み終わった(本文抜粋) “工場の塀の前で、見覚えのある作業着の女性が、ゴミ袋の口の方を握り締めて、鎖鎌のように振り回していた。中山さんだった。何をしているのかと息を詰めて見守っていると、中山さんはゴミ袋の底の方を、思い切り塀にぶつけた。また何かが割れる、ガキャンとかビキャという音がした。 何をしているのか。変なことであるのは間違いないのだが、私は自分の疲れ切った部分がぱっと起き上がるのを感じた。 あの人、なんだか良さげなことをしてないか。” (「第三の悪癖」より) “誰かにお茶を出して話を聞くために生まれてきたんならそれでいいわ。” (「誕生日の一日」より) “うそすらついてもらえない(取り繕ってすらもらえない)ぐらいバカにされていることと、うそであしらわれる程度の人間であることはどちらがましなのだろう? この先意見が変わるかもしれないが、本当のことを言われてうんざりしたことが近い記憶としてある私は、後者のほうがましな扱いのように思えた。” (「続うそコンシェルジュ」より) “私たちはたぶん似ているけれども、かといって何もできない、と私は思った。けれども、息子が自分の焦燥を誰にも話さず、一人で静かに堪えようとしているのではないかということも感じた。私が満足いくまでべらべらしゃべってくれるわけではないけれども、それはそれで悪いことではないんじゃないのか。” (「通り過ぎる場所に座って」より) “「大事なところをむらさきで書くの、かわいいね」” (「居残りの彼女」より)

Björn och Tiger@bjorn_och_tiger2025年5月17日読んでる山手線の電車で少し読む。隣に座った人も本を読み始めたので、数駅一緒に並んで読書。駅そばで二度目のコロッケそば。おいしい。




- 小麦色のマーメイド@1982-seiko2025年5月17日読み終わった穏やかに日常を描いた話なのに、それぞれの主人公の大きすぎない悩みがリアルに描かれているからかものすごく没入してしまった。読後の満足感を得られる短編集。「買い増しの顛末」「二千回飲みに行ったあとに」が好きだった。


Björn och Tiger@bjorn_och_tiger2025年5月8日読み始めたかき揚げそばとかコロッケそば食べてる人はいつもいいなぁと思う。そう思いながら、いつも私は肉そばやちくわ天そばのボタンを押してしまう。


はるのひ@harunohinouta2025年5月2日気になる読みたい2017年発売の「早稲田文学」増刊女性号で初めて読んだ津村記久子さんの短編「誕生日の一日」がとても好きで、この短編が収録されている本も読んでみたいなと今更思い立って検索。 なぜかずっと再録だと思い込んでいたけどこちらの発売日は2024年10月。「誕生日の一日」は女性号用に寄稿された作品だった。ひとまず心の中で積読。
もみぃ@momie_6662025年4月16日読み終わったさらっと読めた短編たち。さらっと読めた分、前の話しが記憶から落ちそうになったけど、最後の「居残りの彼女」小学生のさなえちゃんが体験したクラス女子との冷ややかな溝。そんな溝、無視しちゃえばいいのに、当事者は悲しくて辛くて、家に帰っても思い出しちゃう惨めな気持ちが昔の自分と重なって、つらーーーいと叫んでしまった。 でも、ちょっとしたことで、方向は変えられる。知ってるから。さなえちゃんもちゃんと変えられて、良かった。


いんとん@Going-kyo2025年4月3日読み終わったのっけからkakiage-sobaにやられた。このアプリ欲しい。我がアバターは、すぐ死んじゃいそうだが。 長短色々短編集で、どれも良いけれど、私のお気に入りは「食事の文脈」かな。マジメに一生懸命お間抜けなことをしているのが、むふふと思わせてくれる。私も主人公の真似してみようかしらん。 津村記久子さんの書く、無さそうで有りそうなそこはかとない妄想混じりの日常って、好きだなあ。


Ayako@aya_rb2025年3月22日かつて読んだ心に残る一節「なんで自分はトマトが好きぐらいのことも肯定してくれない人に同意を捻り出していたのか」p33 「自分はもう、誰かを苦手だと思いながらもうそをついてでも付き合い続ける年でもないな」p134







































































